MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

リンク先サイト追加のお知らせ(070119)

2007-01-19 | Weblog
皆様、いつも「MAKIKYUのページ」にアクセス頂きましてありがとうございます。
本日より以下のサイト様をリンク先として追加致しましたのでご案内致します。

「中国鉄道倶楽部」(borgen様)
http://railway.org.cn/

このページでは中国鉄路(中国国鉄)に関して詳細に取り上げられ、MAKIKYUも中国を旅行する際には随分と参考にしたもので、中国の鉄道に関心のある方をはじめ、中国へ行かれる予定のある方は必見のサイトです。

現地発の情報は他に類を見ない相当なもので、今日の記事で取り上げた社会主義全盛時代を思わせる旧型の客車(緑皮車)をはじめ、最近各地で次々と運行開始されている新鋭の列車まで取り上げられ、これらの列車利用を検討されている方には参考となる詳細な情報も多数公開されています。

なおこのサイトへのリンクにつきましては、トップページのBOOKMARKに1週間~10日程度は周知期間として掲載するほか、リンク集(0)から随時リンク可能です。

「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望の方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。

写真は昨年運行を開始した、重慶~成都間を走る2階建て客車組み込みの快速列車(城際列車)です。(画像は以前、「MAKIKYUのページ」の中国鉄路乗車記で使用したものです)

またリンク先サイトとは別件ですが、「MAKIKYUのページ」TOPの表題を現行の実態に合わせ、一部改題させて頂きました。(ページ名称は従来通りです)


中国鉄路 YZ22形客車(2)

2007-01-19 | 鉄道[中華人民共和国]
写真はYZ22形の車内(外観は(1)をご覧下さい)ですが、中国鉄路の硬座車は3人掛けと2人掛けのボックス席が並び、背もたれはほぼ直角で肘掛がないのが特徴です。

25形の最近の車両などは座席もモケットが張られ、座席自体も多少改善されたものがありますが、旧型の22形では座席表面は写真の様な薄緑色(中には違うものもあります)のビニール張りとなっており、せいぜいその上にカバーが掛かっていれば上等といった所です。

座席自体も硬座というだけあって詰め物は殆ど入っておらず(最近首都圏で増えている某メーカー標準品の方がまだ良い気が…)板の上にビニールを張っただけと言っても過言ではない硬いモノで、また客車の定員も車両が大柄とはいえ1両当たり120人前後という有様ですので、座席の間隔も決して広くはありません。

内装は化粧板などに複数のバリエーションがあり、木目調の化粧板を使用したモノなども見かけますが、写真の車両の様な薄緑色の格子模様入りのモノが最も一般的で、この化粧板を見ると小田急線の8000形通勤車(未更新車)を思い出す気がします。(こんな事を考えるのはMAKIKYUだけでしょうか?)

また最近ではこの22形客車も一部は更新工事が施行され、中には空調改造を施されて塗装も変更(オレンジ色)された車両もありますが、更新されていない車両は窓枠などがボロボロで窓の開閉にも難儀し、見るからにオンボロといった感じの車両も多数見受けられます。

MAKIKYUもこのYZ22形には短区間のローカル列車(所要1~2時間程度の慢車など)で何度か乗車した事がありますが、短距離乗車で車内の混雑もさほどでなければ、日本や韓国の列車に比べると大幅に劣るものの、何とか許容範囲といった所です。
(ただ大半の車両は非空調車ですので、夏の華中や華南では大変です)

またこの車両は短距離列車に限らず夜行列車でも多数運用され、中には車中2泊となる長距離の普快(広州~重慶や成都~上海など)で運用されるモノもあり、こういった列車は寝台車と併結して硬座車が数両が連結されます。

この手の列車は運行中、常に多数の無座(立席)客が通路を占拠し、ここで夜を越すのはかなり厳しい感じがしますが、運賃が安い事もあってこれで乗り通す乗客も結構居り、日本人旅行者の中にも玄人を自負されている方などは、これで夜を越す事こそ中国旅行の醍醐味…と言う方も居られる様ですが、貧弱で中国旅行経験の浅いMAKIKYUの様な素人にはとても真似できない気がします。

ただ「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方で中国鉄道旅行の玄人を自認されている方や、ハードな旅が好きな方は夜行列車でこの硬座に乗車されるのも良いかと思いますし、そうでない方も短距離で乗車する分には人民の庶民生活が垣間見えて面白いかと思いますので、皆様も中国へ行かれた際は是非乗車されてみては如何でしょうか?

中国国鉄 YZ22形客車(1)

2007-01-19 | 鉄道[中華人民共和国]
「MAKIKYUのページ」では昨年、幾つかの「中国鉄路乗車記」と称した旅行中に乗車した列車の乗車記を掲載していますが、ここで出てくる記述項目は必ずしも平易なものではなく、ご覧の皆様方の中には内容が難解で分かり難いという方も大勢居られるかと思います。

そういった事の一つに、「YZ22」などといった客車の形式が挙げられますが、中国国鉄の客車形式は、大きく分けると以下の様になっています。(代表的なモノを記載)

・前位のアルファベット
S…双層Shuanguseng(2階建て)←平屋の場合は記号無し・2階建て車両の場合のみ前位につきます
R…軟Ruen Y…硬Yin (日本の感覚で言うとロ・ハ=グリーン車・普通車に相当します)
W…臥Wo(寝台) Z…座Zuo(座席)

このほかCA(食堂車)やKD(空調発電車)など、客車以外には別のアルファベットがあてがわれます。

・数字
22…側面のビードが特徴の旧型客車・最近は影の薄い存在に
25…現在の主力車両で平滑な側面が特徴・バリエーションは多数あり

他にも色々な形式がありますが、特に代表的な存在なのは上記の2形式です。

・後位のアルファベット
これは必ず付く訳ではありませんが、付いているモノが多く、現在の主力25形客車では以下の様なモノが代表的です。
B…25形初期の空調無し車両で塗装は緑色・最近は空調改造車(塗装はオレンジ色)もあり
G…オレンジ色の塗装が特徴(一部例外あり)の空調車・空調付きの快速(K/N)や普快の主力車両
K…最高速度140㎞/h対応で主に特快(T)に使用・塗装は大半の車両が白と青に赤帯
T…最高速度160㎞/hの最新型車両で白い塗装が特徴・直達特快(Z)や一部の特快に使用

これに当てはめると…
YW25G…25G形客車(オレンジ色)の硬臥(3段寝台)車
SRZ25K…25K形客車の2階建て軟座車
といった感じになり、記事名になっている「YZ22」は22形客車の硬座車という事になります。

この22形は先述の通り側面のビードが特徴の旧型客車で、1980年代頃までの間に多数製造された客車ですが、殆どの車両は非空調車では代表的な緑色に黄帯の塗装を纏っており、一昔前(10年前かそれ以前)の中国鉄路というとまずこの車両が思い浮かぶ程です。
(皆様の中にも、中国鉄路というとこの車両を思い浮かべる方が結構居られると思います)

ただ最近では後身の25形客車がメインとなり、最高速度120㎞/hのこの形式では特快などには運用できず、専ら快速以下の列車で使用されていますが、快速で運用される事は比較的少なく、現在は普快や慢車といった列車での使用が多くなっています。

ちなみに写真は瀋陽局に所属するYZ22形客車で、瀋陽~撫順間の臨時列車(実質的には定期化しています)で運用されている際の姿を撫順駅で捕らえたモノです。
(この列車も最近は停運となっている様ですが…)

車内の様子などは、続編の(2)で紹介します。