今日MAKIKYUは青春18きっぷの残り1回分(年末年始の旅行で3回分を使用し、残り2回です)を使用して日帰りで中央線方面へ出向きますが、日頃幽閉されている首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)からですと、初電で出発しても目的地滞在時間が限られてしまいます(それでも今回予定の最小限は平気なのですが…)ので、中央本線の初電に乗車可能なエリア(中野~高尾)の八王子へ移動し、駅近くのネットカフェで張り込む事に…
MAKIKYUは八王子へ行く機会はあまりなく、あったとしても運賃や至便性、そして車両面でも優位に感じられる京王線で行く事が殆どなのですが、今回は青春18きっぷが0時から使用可能という特性もあり、日暮里駅からこれを使う事にして新宿から中央線最終電車(高尾行各駅停車)を利用する事に。
(それにしても終電の混雑は、首都圏の人の多さを感じさせられます。昨年末に乗車した阪急の終電などは、立席は出ているもののさほど混雑していませんでしたので…)
実は中央線終電の少し前から新宿駅に張り込んでいまして、もしかしたら走り始めたばかりのE233系(MAKIKYUはまだ乗車していません)が来ないものかと少々期待もしていましたが、来るのはオレンジ色の201系ばかり、そして高尾行最終電車も201系でしたので、八王子までこれで移動する事に…(余談ですが、MAKIKYUが中央線の各駅停車で新宿~八王子間を乗り通すのは初めてです。京王線の各駅停車乗り通しなら何度かあるのですが…)
この201系は1980年頃前後の国鉄末期、私鉄に遅れを取りつつもチョッパ制御を採用した事で「省エネ電車」と銘打って(旧)国鉄が登場させた通勤電車の自信作で、オレンジ色の中央線快速電車をはじめ、カナリア色の中央~総武線各駅停車(現在は他線区転属でカナリア色は消滅)や、更には京阪神地区の東海道線各駅停車にも導入されていますが、製造コストの高さは莫大な債務を抱えていた国鉄には負担が大き過ぎた事もあり、201系導入以前の通勤車両である103系の様な大量増備にはならず、通勤車両の増備は数年でステンレス車体の205系に代わっています。
中央線(東京近郊)と言えばJR化以前からこの電車ばかりという状況ですので、MAKIKYUとしてはウンザリという印象があり、また車両の状態も…という感じに見受けられる車両も多く、個人的にはあまり好みの車両ではないのですが、長年中央線を走り続けてきたこの系列も今年は急激に淘汰が進む事を考えると、今は201系を存分に堪能しておいた方が良いのかも知れません。
ちなみにこの201系、中央線や直通運転線区(青梅線など)以外に京阪神地区でも新型車投入によって置き換えが進んでいますが、京阪神地区では更新工事を施工した上で他線区に転用されて活躍し続けるのに対し、中央線用の車両はそのまま廃車解体の道を辿る車両も発生していまして、同じ時期に新車導入で淘汰される同系列が東西で随分明暗を分ける状況となっています。
中央線用の201系も少々草臥れている印象を受けるとはいえ、更新工事を施工すればまだまだ使えそうな印象を受けますが、あっさりと廃車解体されてしまっては随分不運と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?
また201系は国鉄時代に登場したカナリア色が既に見られなくなり、首都圏ではオレンジ色の塗装も近い内に見られなくなる様ですが、首都圏では車両転属で国鉄時代には見られなかったブルーの塗装が京葉線~房総地区で見られるようになり、逆に京阪神地区では首都圏とは逆にオレンジ色の201系が大阪環状線で増殖する皮肉な状況でして、更にはウソ電のネタとして良く取り上げられていたウグイス色の201系までが出てくるなど、この系列をめぐる今後の動きにも注目です。
写真は昨年末に新宿駅で撮影した東京行の特別快速、これは非常にありふれた光景ですが、もう少ししたら貴重なシーンになってしまいます。