昨年JR北陸本線と湖西線の滋賀県から福井県にかけての一部区間が交流→直流電化に変更され、京阪神地区で御馴染みの新快速列車が敦賀まで乗り入れる様になりましたが、その際にはローカル列車にも2種類の新型車両が導入され、このエリアを新快速で用いられる223系電車と共に活躍しています。
その2種類の新型電車の一つは以前取り上げた125系電車で、この車両は近年電化された小浜線を中心に一部が北陸本線で活躍していますが、もう一つが今日取り上げる521系電車です。
2両編成のこの車両は10月のダイヤ改正から1月程経過した辺りから走り始め、交直両用車両である事から、昨年直流化された区間だけでなく現在も交流電化となっている福井まで乗り入れる列車にも使用され、老朽化が著しい419系電車の取替え用にもなっている様で、MAKIKYUも昨年末に機会があって乗車する事が出来ました。
この521系は新快速などで御馴染みの223系電車をベースに交流区間対応とした車両で、ブルーの帯色こそ521系オリジナルですが、デザインや内装などは223系、天井の空調噴出口や蛍光灯配列などは321系(JR西日本の最新型通勤車両)、ワンマン運転対応(現在はまだワンマン運転を行っていません)の運転席背後は125系と類似しており、JR西日本の新型車両を結集させた感を受けますが、寒冷地を走る事もあって床下機器の配列などに特徴が見られます。
この様な車両ですので、最新型車両とはいえ新鮮味には乏しく、乗車している限りではJR西日本で活躍している他の新型車両と大差なく感じられますが、何故か車両前後のドア付近にあるドアスイッチ付近が出っ張っており、また走行時にこの付近からの異様なまでな風切音が気になります。
この車両は異様なまでの風切音を除けば出来栄えも良いと感じますが、交直両用車という事もあって1編成(2両)で4億円するとも言われる製造コストは非常に割高なモノです。
そのため交直切替地点が存在し、旧型車両が現在でも多数走る敦賀以北の列車に充当されても良い気がしますが、助成金の関連もあって現在の運行区間は滋賀・福井の2県内に限定されており、現状では直流区間のみを走る列車に充当される事も多いですが、今後の展開が気になる車両です。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、既にこの車両に乗車された方も居られるかと思いますが、何か感想等ありましたらコメントもどうぞ。