先日はMAKIKYUが昨年末に三木鉄道を取り上げた事もありますので、今日はその後にも乗車した神戸電鉄(神鉄)5000系を取り上げたいと思います。
この車両は90年代中頃から製造され、現在神鉄で運行されている車両の中では最新鋭の部類に入る車両(ここ数年神鉄は車両新製がありませんが…)ですが、デザイン的にはこの車両が登場する少し前に公園都市線開通に伴って製造された2000系と酷似しており、番号を見なければ素人目には識別できない位よく似ています。
両者の違いとしては、2000系は3両と4両の2種類の編成があるのに対し、5000系は4両固定編成のみである事と、5000系は下回りにVVVFインバーター制御(GTO)を用いている点が異なります。
5000系はVVVFインバーター制御車にも関わらず全電動車方式を採用しているのが大きな特徴で、阪神普通車の様な高加速が求められる車両以外では極めて稀な部類に入りますが、これは50‰の急勾配が続く神鉄の路線特性の表れとも言えます。
(似た様な事は南海高野線の2000系電車などにも言え、これは乗り応えがありますが、神鉄の路線は都市近郊の通勤電車が走る路線にしては異例なまでに過酷です)
MAKIKYUは日頃首都圏を活動しており神鉄への乗車も指の数程度ですので、この車両への乗車も昨年三木鉄道乗車の際に粟生線で乗車したのを含めても数回しかありませんが、阪急系らしく木目調の化粧板でまとめられた高級感のある内装(製造時期によって木目の色調などが異なり、個人的には後期の濃い色が特に好みです)や、GTO素子を使用したVVVFインバーター制御ならではの走行音などは好感を持てるもので、MAKIKYUとしては神鉄の中で最も気に入っている車両です。
また5000系は4両編成ながらも、近年は朝ラッシュ時間帯の一部を除く神鉄全列車でのワンマン運転実施に伴いワンマン化改造されているのも特徴で、最近関西私鉄では神鉄に限らずワンマン運転が随分増えている様ですが、地下鉄以外の都市型鉄道で4両ワンマンというのは首都圏の人間には異例に感じます。
(首都圏でも東武東上線の末端区間などに事例はありますが…)
神鉄ではまだ1970年前後に製造された古い車両も結構走っていますが、この車両もそれなりに走っており、現在では基本的には3両編成しか入線しない北摂ニュータウンを走る公園都市線以外では何処でも出没して各種別(といっても昼間は普通と準急のみですが…)で運用されますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も神鉄に乗車される機会がありましたら、是非この5000系に乗車されてみては如何でしょうか?