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湘南モノレール5000系~従来車とは一味異なる1編成だけの新型車

2007-01-31 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

  

昨日MAKIKYUは所用で横浜市内と湘南の某所へ出向いていましたが、その際にはせっかくの機会という事で大船~湘南江ノ島間を運行し、日頃滅多に利用しない懸垂式モノレール(車体の上にレールがあり、車両がレールの下にあるタイプのモノレール)の湘南モノレール(MAKIKYUが以前乗車したのは2年以上前だった気が…)にも乗車して来ましたが、その際に乗車した車両が今日取り上げる5000系です。

5000系は近年まで非冷房車が残存していた湘南モノレールにおいて、その取替えを兼ねて2004年に製造された車両ですが、現在主力となっている500形と呼ばれる車両が製造された昭和末期から随分時間が経過した後に製造された事もあって、イメージ的には500形を踏襲しつつも進化した感があり、現代の趨勢に合わせた様々な変化が見られます。

走行機器は一般の鉄道でも近年は殆どの車両が用いているVVVFインバーター制御となり、扉が両開き式になったのが大きな特徴ですが、自動放送装置の設置をはじめ、バリアフリー対応でドアチャイムやLED案内表示装置などが設置された事も特質すべき点で、これらは皆湘南モノレールでは初採用されたものです。

またクロスシートの座席配置も500形の向かい合わせから、車両中央のみが向かい合わせでそこから一方向き座席が並ぶ集団見合い配置に変更されたのも特徴で、また内装も500形のベージュ系化粧板に赤モケットの座席から、グレー系の化粧板にブルーのモケットに変更されて大分イメージが変わっています。

ただグレーの化粧板は無地となっている事もあってか、起点の大船駅で接続し、平成生まれにも関わらずもうじき廃車と言われている某線の電車を連想させられ、この内装は少々重苦しい印象を受けてしまう気がします。

この5000系、MAKIKYUはこの車両が大船を出発していく姿を目撃していましたので待ち伏せ、暫くしてやって来た折り返しの列車に乗車(昼間は37分程で車両が一巡します)しましたが、現在は湘南モノレールでは主力の500形に混じって一編成のみが活躍している状況ですので、よほど運が良くないと偶然出くわす事はなく、また検査などで入庫してしまうと一日中待っても全く遭遇できない可能性すらあります。

そのため乗り難い車両で、また湘南モノレール自体が一応観光路線を名乗ってはいるものの、実態は大船から西へ拓けた鎌倉山などのベッドタウンへ向かう生活路線の感が強い鉄道ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もなかなか乗車される機会がないという方が多いかと思いますが、皆様が湘南モノレールを利用され、その際にこの車両が稼動している姿を見かけましたら、是非一度乗車して従来車両とは一味違った雰囲気を堪能されては如何でしょうか?

写真は大船駅に到着する5000系と車内の様子です。