MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

長野電鉄8500系~近年活躍の場を広げているこの車両は遂に信州にも進出

2007-01-18 | 鉄道[甲信越]

  

先週MAKIKYUは長野へ出向き長野電鉄にも乗車してきましたが、昨年長野電鉄では小田急ロマンスカー10000形・Hi-SEを譲渡・改造して運行を開始した1000系「ゆけむり」が注目を集め、スマートな外観やハイグレードな設備が評判の同車「MAKIKYUのページ」でも取り上げましたが、通勤型車両も東急8500系車両を購入して昨年から運行開始しており、MAKIKYUはこちらにも乗車する機会がありましたので、今日は長野電鉄に移籍した8500系車両について取り上げたいと思います。

東急8500系車両は1970年代~80年代にかけて製造された地下鉄半蔵門線直通対応の通勤型車両で、20m4ドア・ステンレス車体の同車は一時期田園都市線に乗車すればこればかりと行っても良い状況で、ウンザリする程走っていましたが、近年は直通運転線区の半蔵門線水天宮前~押上間(&東武押上~曳船間)開業に伴う東武線直通運転開始に伴って東武車両の田園都市線直通運転が開始され、またこの時期以降に営団→東京メトロ(08系)や東急(5000系)といった新型車両が導入されて、5000系導入に伴う8500系淘汰も始まっていますが、まだまだ数の上では田園都市線の主力です。

一時期は田園都市線~半蔵門線でしか走っていなかった同車(随分前には東横線で走っていた事等もありますが…)も、東武線直通開始後は一部編成を除いて東武線直通対応改造が施された事から、同線にも入線して埼玉県の南栗橋や久喜まで足を伸ばす様になり、一部編成(5+5両編成)は5両ずつに分割されて大井町線に投入されるなど、車齢を重ねてから活躍の場が広がる状況になっています。

一部編成は行先表示器がフルカラーLED(大半の編成は3色表示で、一部に字幕式も残存しています)に改造され、また車内LED表示案内装置やドアチャイム、自動放送装置が設置された編成もあるなどるなど、最近の同系は随分と動きが激しく目が離せない存在です。

また5000系導入に伴って東急線での任を解かれた車両も、一部が老朽車両取替や冷房付車両導入によるサービスアップを画策していた長野電鉄へ譲渡されて信州の地でも走り始めるという異例の展開となり、これは20m4ドア車が地方私鉄で走る数少ない事例にもなっていますが、長野電鉄は過去に20m4ドア車を自社発注した前例(0系OSカー・現在は退役)や国鉄車両の乗り入れ実績もありますので難儀する事はなく、逆に近年昼間時間帯の各駅停車を中心とした減便も行われていますので、むしろ大型車両の収容力に助けられている様です。
(更にはインドネシアに輸出された車両も―これはさすがに遠過ぎてMAKIKYUは容易に乗車できませんが、これに乗車された方は是非コメント頂けると幸いです)

ちなみに長野電鉄では中間に付随車(モーターなし車両)を挟んだ3両編成で運行されていますが、車両番号は変更されているものの8500系を名乗り、外観も社紋が☆マークの長野電鉄社紋に交換されている他は塗装も含めて東急時代と大きな変化はなく、ワンマン運転対応化とドアチャイムや自動放送装置、車内LED案内表示器(単色)が設置された他は設備的にも東急時代とほぼ同等です。

そのため改造は最小限に留めた印象(改造しなくても十分使える証でもありますが…)ですが、ドアチャイムや自動放送装置、車内LED案内表示器は東急線内で使用しているモノとは異なり、伊豆急行に譲渡された東急8000系電車(前面形状など仕様が一部異なりますが、ほぼ同等の車両です)と同等のモノを使用しているのが特徴です。

また下回りも制輪子が鋳鉄製に交換(運転席にも表示あり・そのため制動時に東急時代には聞かなかった音がします)され、一応寒冷地対応の改造も施されている様ですが、こちらも余り手は入っていない様で、その関係もあってか勾配区間が続く信州中野~湯田中間には入線せず、専用のワンマン車(運賃表示器・運賃箱設置で車内精算対応)が用いられる屋代線でも運用されませんので、専ら長野~信州中野間の各駅停車に用いられますが、稼働率は高い様ですので、長野近郊の各駅停車ではこの車両に遭遇する機会が多くなっています。

また長野電鉄ではHPにも列車時刻と共に運用車両を掲載(変更の可能性あり)している事もあって、長野近郊での乗車や撮影は比較的容易で、今後も更に増備が進められて行く様ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も長野へ行かれる機会がありましたら、信州の山並みやリンゴ畑が広がる長閑な景色の中(長野近郊ではそれだけではなく地下鉄区間と称する東急や地下鉄を思い出す様な複線の地下区間も存在しますが…)を東急時代の高加減速運転(今度のダイヤ改正で朝ラッシュ時上りの急行→準急格下げによる所要時間増大が騒がれていますが、それでも早いですね)とは異なるゆっくりとした加速(概ね2ノッチ辺りまで・時々3ノッチ使用)でノンビリと走る8500系に揺られてみては如何でしょうか?

写真は信濃吉田駅出発時の8500系(乗車したのとは別の編成です)と側面の社紋、車内LED案内表示器です。