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龍・ゆうバス~竜ヶ崎市を走る100円コミュニティバス

2007-03-10 | バス[北関東]

 

先日「MAKIKYUのページ」では竜ヶ崎市内を走る関東鉄道竜ヶ崎線に関して取り上げましたが、MAKIKYUがこの路線に佐貫→竜ヶ崎まで乗車した後、来た道をそのまま折り返すのも…

という事で駅前で目に付いた竜ヶ崎市が運行するコミュニティバス「龍・ゆうバス」の「循環ルート」に乗車し、その後一般路線バスに乗り継いで佐貫へ戻りましたが、今日はこの「龍・ゆうバス」に関して取り上げたいと思います。

このバスは竜ヶ崎市が地元で路線バス(鉄道もですが…)を運行する関東鉄道と、地元のバス観光会社に運行を委託しているコミュニティバスで、ルートは各ルート共に市内中心部の竜ヶ崎駅を発着する設定となっており、メインの「循環ルート」と、支線的存在のA・B・Cルートと呼ばれる3ルートの合計4ルートが運行されています。

この4ルートの内、MAKIKYUも乗車したメインとなる「循環ルート」は関東鉄道が運行し、発展著しい竜ヶ崎ニュータウン方面を循環するのですが、内回り・外回り共に昼間は毎時運行という運行頻度は、土地柄を考えるとコミュニティバスとしては高頻度の部類に入り、車両も専用の小型低床車が導入(MAKIKYUが乗車した時は一般路線車の代走・所定の車両はバス停画像の隅に描かれた車両です)
されるなど、サービスレベルはかなり高いと言えます。

運賃はこの手のバスでは御馴染みの100円均一となっていますが、竜ヶ崎市ではコミュニティバスの運行に伴って一般路線バスの乗客逸走を食い止めるために、8時~17時の間に市内を運行(時刻は始発地基準)する関東鉄道の路線バスの運賃を、乗降共に市内で利用となる場合に上限200円とする昼間割引制度を導入しているのも特徴です。

これはバス会社の損失分を市が補填する仕組みで、MAKIKYUはこの割引適用時間外に路線バスを利用したのですが、その場合はコミュニティバス乗車後にMAKIKYUが乗車(これも近日中に取り上げたいと思います)した佐貫駅~ニュータウン久保台間の片道運賃だけで290円、それに対して関鉄竜ヶ崎線とコミュニティバスの乗り継ぎでもかなり遠回りながらも同一金額という状況で、竜ヶ崎NTの更に奥に位置する城ノ内地区などでは佐貫駅からの運賃が逆転してしまいますし、コミュニティバスを運行するだけでなく一般路線バスの活用・利用促進といった観点でもこの制度はかなり優れていますので、他の市町村でも追随する動きがあっても良い気がします。
(竜ヶ崎とさほど離れていない北総監獄(千葉ニュータウン)の某市などは、100円バスが昼間の路線バス利用客を食い潰していますので、この様な制度の導入を検討する余地はありかと…)

この「龍・ゆうバス」は各地のコミュニティバス視察などを元に、使い易いバスを目指して運行策定を行っている印象が感じられ、竜ヶ崎市も結構健闘している様に感じましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も竜ヶ崎へ行かれる機会がありましたら、運賃も割安ですので関鉄竜ヶ崎線や路線バスと共に、この「龍・ゆうバス」にも乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに「龍・ゆうバス」の時刻や路線図などは、竜ヶ崎市HPの「バス・鉄道(路線・時刻など)」の項目に一般路線バスの案内などと共に掲載されていますので、この記事を見て乗車を検討される方は、まずはこちらにアクセスされると良いかと思います。

写真は「龍・ゆうバス」の「循環ルート」代走でやって来た関鉄一般路線車と、ニュータウン久保台(ここからは佐貫駅へ向かう一般路線も頻発しています)のコミュニティバス停留所です。