鹿島鉄道惜別記念記事として(1)では起点の石岡駅を取り上げましたが、(2)では鹿島鉄道乗車中の様子や、沿線の途中駅などを少々取り上げたいと思います。
1枚目の写真は石岡を出て1つ目の石岡南台駅で、ここは元号が平成に改められてから開業した鹿島鉄道の中で最も新しい駅で、周囲の宅地開発と共に開設された駅ですが、早くも役目を終える事になります。
(他の地方私鉄では、もっと短命な駅もありましたが…)
2枚目は石岡南台の次にある東田中駅で、周囲には宅地が密集している事や、列車の運行本数も地方私鉄にしては割合頻発している事もあって、MAKIKYUが何度か乗車した際にはいつもそれなりの利用が見られ、駅名標の隣にある発車時刻表を見ると、とても廃止になる路線とは思えません。
3・4枚目は沿線の中では数少ない有人駅で、区間列車の折り返しも多数ある常陸小川駅で、構内踏切もあり、駅構内の待合室などは如何にも地方私鉄らしい感じです。
また最近までDD901号と呼ばれるディーゼル機関車も構内に保存されていましたが、こちらは廃線を前に、残念ながらMAKIKYUが最後に鹿島鉄道を訪問した先月末に解体されています。
5枚目は霞ヶ浦の畔を走る桃浦周辺を走行中の車中から撮影したものですが、この辺りは鹿島鉄道沿線の中でも車窓は最も良い所(個人的な主観ですが…)で、鹿島鉄道を取り上げた出版物やHPなどでも頻繁に登場する所です。
6枚目は下り列車(鉾田行)に乗車中、榎本駅の手前で撮影したもので、鹿島鉄道の軌道はこの辺りまで概ねPC枕木化されていますが、このシーンと見てもとても廃線になる路線とは思えない気がします。
そして7枚目はやはり下り列車に乗車中、借宿前駅停車中に車中から撮影したもので、終点近くは軌道も枕木が木製で如何にもローカル線といった印象を受けますが、停車する駅の様子も鄙びた印象が強くなり、乗降客数も先へ向かうほど減少していた様です。
茨城県を走る鹿島鉄道は、宮城県のくりはら田園鉄道や福岡県の西鉄宮地岳線(西鉄新宮以北)と共に今月限りで廃線となってしまいますが、「MAKIKYUのページ」では惜別記念として永年地域の足として活躍してきた鹿島鉄道の労を労うと共に、いつまでも記憶に留めておくために、この鹿島鉄道に関する画像などを記事掲載したいと思います。
MAKIKYUが鹿島鉄道を訪問したのは、皮肉にも鹿島鉄道の親会社である関東鉄道が経営不振に陥る最大の要員でもあるつくばエクスプレス(TX)開業の初乗りを兼ねて足を伸ばしたのが始まりで、比較的近場にも関わらずMAKIKYUは近年に数度訪問しただけですが、数々の旧型気動車が霞ヶ浦の畔をノンビリと走る様はなかなかのもので、この様な路線がなくなってしまうのは非常に惜しいものです。
鹿島鉄道関連記事は今までにも幾つか取り上げ、今回の惜別記念記事も幾つかに分けて掲載しますが、まずは(1)として、鹿島鉄道の起点で常磐線に接続し、機関区もある石岡駅の様子を幾つか取り上げたいと思います。
画像は石岡駅の鹿島鉄道ホームへ向かう陸橋と同鉄道ホームに入る所にある改札(石岡駅はJR改札から入場し、JR線からの乗り換え客などはここで係員から乗車券を購入)、JRホームから望んだ鹿島鉄道ホーム(鄙びた感じが良いですが、幟も出ている「カシテツを救え」と言う願いは叶わず…)、石岡駅ホームに掲出されている路線図、石岡機関区で休んでいる気動車の姿(ホームから見た新旧並びと、陸橋から俯瞰したカラフルなKR-500形)です。
「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、何か鹿島鉄道に関する思い出などありましたら、コメントも是非どうぞ。