「MAKIKYUのページ」では今月末で廃止となる鹿島鉄道や西鉄宮地岳線(残存区間は4月から貝塚線に改称)に関する記事を何度か取り上げてきましたが、これと共に今月末で廃止となる宮城県のくりはら田園鉄道(くりでん)に関してはMAKIKYUも一度乗車しただけで余り馴染み無い路線という事もあり、今まで取り上げた事はありませんでした。
ただ今月末が最後となり、また他の廃止路線に関しても何度か取り上げている事がありますので、今日はMAKIKYUが昨年くりでんに乗車した際に利用した栗駒駅に関して少々取り上げたいと思います。
この栗駒駅は旧栗駒町(現在は市町村合併で栗原市の一部になっています)の中心に位置し、くりでんの途中駅の中では主要駅といえる存在で、同線でも3つしか存在しない駅員配置駅の一つですが、乗車券は券売機ではなく窓口での発売となっており、この乗車券は硬券を使用しているのも特徴です。
また駅前は宮城交通の分社が運行する路線バスのターミナルにもなっており、駅舎に併設してバス営業所が設けられていて、この一帯を走る路線バスのターミナルにもなっています。
ここからは県境を越えて岩手県の一関へ向かう路線をはじめ、近隣のローカル路線も発着していますが駅前は閑散とした印象を受け、駅舎に掲げられた「乗って残そう…」という掲示も今では非常に寂しく感じられます。
また駅構内もかつて栗原電鉄だった頃に使用しており、その後非電化鉄道に転向したという異例の状況を物語る架線柱をはじめ、架線も一部が残り、交換設備もあるものの殆ど使われずにレールも錆付いた状況で、これはかつて賑わっていた頃の名残とも言え非常に寂しい感がありますが、これではいつ廃線になってもおかしくない感じでした。