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韓国鉄道 9501型ディーゼル動車[CDC](4)

2007-03-11 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
以前韓国鉄道(KORAIL)の9501型ディーゼル動車(CDC)のカラーバリエーションについて紹介しましたが、今日はその続きを取り上げたいと思います。

写真の車両は全羅南道Jeolla-Namdo・木浦Mokpo市にある湖南Honam線の終点・木浦駅で撮影した光州Gwangju行きの通勤列車Tonggun-Yoelchaですが、この車両は先日取り上げた2種類のどちらとも異なる塗装を纏っています。

また韓国鉄道100周年のステッカーが貼られているのもこの車両の特徴ですが、他の車両と異なるのは塗装だけで、車内設備等は他のCDCと何ら変わりがなく、このCDCの差異と言えば製造時期によって前面窓の支持枠形状が異なる位です。
(気になる方は、以前紹介したCDCの写真と対比してみて下さい)

この塗装は百済の王冠をイメージしたものと言われ、一応全羅道方面用になっていた様ですが、ソウルの近郊で運行している姿を見た事もあります。

また以前紹介した2種類の塗装に比べると見る機会も少なかったのですが、この塗装の車両も中間に他塗装の車両を組み込んで走る事が多く、この写真の列車も中間に他の塗装の車両が組み込まれていました。

CDCのカラーバリエーションはこの他にも海をイメージした青系統の塗装(見かける機会は少ない気がします)などもありましたが、これらは今や思い出の1コマ、それどころか現在この木浦駅で定期的にCDCを見ることすら出来なくなっています。

韓国ではKTXの開通以降、京釜線の様に在来列車の増発余地がある路線もありますし、それ以外の路線でもダイヤ設定を工夫すれば通勤列車の増発・拡充の余地はありそうな気がしますが、最近では増発されないどころか減便・廃止が相次いでいる様で…

今後ソウル都市圏の電鉄化で大量の余剰車両発生も想定されますので、これを機に地方都市圏のローカル列車充実を望みたい所ですが、これはKORAILの現状を見る限りでは厳しそうです。