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竜ヶ崎NTを走る関東鉄道バス~このエリア限定塗装の車両も存在

2007-03-15 | バス[北関東]

 

「MAKIKYUのページ」では最近、関東鉄道(関鉄)竜ヶ崎線や竜ヶ崎市内を走るコミュニティバス「龍・ゆうバス」に関して取り上げましたが、今日は竜ヶ崎市内の佐貫駅を基点に竜ヶ崎ニュータウンへ向かう関東鉄道の路線バスに関して取り上げたいと思います。

竜ヶ崎NTは竜ヶ崎市の中心部から見て北側に位置するNTで近年発展が著しい地区ですが、このエリアには旧市街へ向かう関鉄竜ヶ崎線の様な軌道系交通機関が存在しない事もあって公共交通は専ら路線バスとなっています。

このエリアは東京の通勤圏になっている事もあって、路線バスの運行本数は茨城県の中ではかなり多い部類(東京や神奈川と比較するのは酷ですが…)に入り、佐貫駅からニュータウン長山・ニュータウン久保台・白羽1丁目へ向かう路線などは毎時3本(平日昼間)運行され、最終便も23時頃(平日)まであり深夜バスも運行される状況となっています。

この竜ヶ崎NTへ向かう路線バスは、以前は茨城観光自動車(茨観)と呼ばれる事業者と関鉄の2社が共同運行を行っており、回数券などは竜ヶ崎NT限定の共通回数券が発売されていたのですが、現在は茨観が廃業した事もあって関鉄1社による運行となっています。

このエリアを走る関鉄バスの特徴としては、同社エリア各地で多数が走っている水色の一般的な塗装の車両以外に、竜ヶ崎NTエリア限定の特別塗装が施されたバスが複数走っている事が挙げられ、これもかつては関鉄と茨観の両社にそれぞれ配属されていたのですが、茨観の廃業後はその車両も関鉄に移籍しており、MAKIKYUが先日このエリアのニュータウン久保台→佐貫駅までバスに乗車した際は、幸運にもこの車両に遭遇しています。
(写真は乗車前にニュータウン久保台の操車場で許可を得て撮影しています)

写真がその車両ですが、この竜ヶ崎NT限定塗装のバスは同じ塗り分けながらも赤系統と青系統の2種類の塗装が存在する事が特徴で、これは関鉄と茨観の事業者別ではなく両社共に2種類の限定塗装車を走らせていたのですが、関鉄に導入された車両はいすゞ車(キュービック)であるのに対し、茨観に導入された車両は日野車(ブルーリボン)である事から直ぐに見分ける事が可能です。

また関鉄に導入された車両は、この年代の関鉄バスにしては珍しく床がリノリウム仕上げ(関鉄では90年代に入ってからも板張り床の車両を導入していました)なのが特徴で、座席のモケットなども別物ですが、こちらはそこそこの外観に見えるにも関わらず床が板張りとなっており、また関鉄バスでは大抵取り付けられている後部方向幕が、関鉄に移籍した今日でも未だに設置されていない事も大きな特徴となっています。
(あと関鉄に詳しい方であれば、車番が9000番台-他社からの移籍車両というのもポイントでしょうか?)

ちなみにこの車両は大型車という事もあり、主に竜ヶ崎NTを運行する路線に優先的に充当されますが、運用上の都合などで竜ヶ崎営業所管内の他路線で運行される事もある様で、また竜ヶ崎NT内を運行する路線もこの車両だけでは台数が不足する事もあって、関鉄一般塗装の大型車や中型車も多数運行されますが、佐貫駅辺りで何本かバスをやり過ごせば大抵この限定塗装車のどれか(いすゞor日野・赤or青)に遭遇する事は可能な状況です。

この車両に興味のある方は佐貫駅前で張り込まれると遭遇できるかと思いますし、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も竜ヶ崎NT方面へ行かれる機会がありましたら、是非この車両に乗車されてみては如何でしょうか?