「MAKIKYUのページ」では昨年、中国内陸部にある重慶市を走るモノレールや路線バスに関する記事を幾つか取り上げましたが、今日はその重慶市を運行している索道(ロープウェイ)について取り上げたいと思います。
重慶は長江と嘉陵江の2つの川に挟まれた狭い地域に渝中区と呼ばれる地域があり、この渝中区が重慶市の中心部にもなっていますが、重慶の索道はMAKIKYUが確認している限りでは中心部から長江を跨いだ南側の地域へ向かう長江索道と、嘉陵江を跨いだ北側の地域へ向かう嘉陵江索道の2つが運行されているのを確認しており、その内前者は昨年MAKIKYUが重慶を訪問した際にも利用する機会がありましたので取り上げたいと思います。
この長江索道は渝中区側では解放碑などの中心部からも徒歩で到達できる場所を発着していますが、高低差の激しい重慶という事もあって高台に站を設けているのが特徴で、これは長江の対岸でも同様です。
長江の対岸にあたる地域は特に有名な観光名所などもなく、そのためかこの索道は専ら庶民の足として利用されており、最終も22時頃まで運行されている様でしたが、距離が短いにも関わらず運賃は片道2元で、市内バス(非空調車)やモノレールの初乗りが1元という重慶ではやや割高な運賃設定という気もしますが、長江を眺める観光と考えれば割安な気もします。
索道の搬機は写真の様な大型の者が2台用いられ、中間地点ですれ違う方式となっていますが、搬機内は所要時間も5分程度と短い事もあってか、座席はまばらに設けられているだけで大半が立席となっており、長江索道で使用している搬機は赤色一色に塗られていますが、嘉陵江索道で使用されている搬機も塗装は白と青で異なるものの見た所は似た様な感じで、ほぼ同等のモノと思われます。
また重慶には以前取り上げたモノレールや、この索道以外に重慶站前からエスカレーター(1元)も運行されているなど、高低差の激しい土地ならではともいえる他都市では余り見かけない交通機関が運行されているのが特徴で、なかなか興味深いものがあります。
またケーブルカーが運行されていたという話も聞きますが、ロープウェイに乗っている時に渝中区側でそれらしき痕跡の様なものを見かけているものの、これが本当にその痕跡なのかどうかは確認できていません。
(もしご存知の方が居りましたらコメント頂けると幸いです)
写真は長江索道の搬機と搬機内から渝中区側を眺めたシーン(濁った長江にも注目です)、渝中区側に到着する手前での一コマ(随分ぶれていますが、高低差のある地形にびっちりと並んだ建物、そして左下にはケーブルカーの痕跡(?)も見えます)です。