山口県内のJR山陰本線では、今年7月から「みすゞ潮騒」号と呼ばれるイベント列車(この列車の外観は賛否両論がある様ですが…)が運行開始となり、この列車は普通・快速列車扱いですので、先日夏の有効期間に入った格安な青春18きっぷで乗車を検討されている方も居られるかと思います。
MAKIKYUは当分この列車には乗車できそうにありませんが、この列車は下関(一部列車は新下関を発着し、新幹線利用客を出迎える様ですが…)を出ると一駅目の幡生から山陰本線に入り風光明媚な日本海沿いを走った後、長門市駅から一駅だけの通称仙崎支線と呼ばれる短区間の支線(これも一応山陰本線の一部です)を走りますが、この区間の定期列車は名目上は山陰本線とはいえ実態は美祢線と一体化しています。
この美祢線と仙崎支線、そして山陰本線益田~長門市間の一部列車で使用される車両が長門鉄道部に常駐しているキハ120形気動車で、美祢線と仙崎支線の定期列車(みすゞ潮騒号を除く)は基本的にこの形式のみ、またキハ120形は地域によって様々な塗装がありますが、ここで使用されている車両はブルー・パープル・グレーの帯を巻いた塗装となっています。
他地域で活躍しているキハ120形に関して「MAKIKYUのページ」で何度か取り上げていますので、居住性などは…という状況ですが、近年は写真の車両の様にトイレ取り付け工事(工事施行車は窓が1箇所埋められています)が行われていますので、多少長めの乗車となっても以前より状況はまだ良くなっています。
ただ美祢線で用いられている車両は、厚狭~長門市間を通して乗車しても50km足らず、所要時間も1時間程と乗車時間もさほど長くない事もあって、MAKIKYUが昨年乗車した車両の座席配置は通勤電車同然のオールロングシートとなっており、これでは仙崎支線の短区間で乗車する程度であればまだ良いにしろ、遠方からやって来た旅行客が山陰本線益田~長門市間の普通列車で乗車する場合などは少々難ありかもしれません。
またこの記事とあわせて、みすゞ潮騒号の由来となった金子みすゞに関しても少々取り上げたいと思いますので、興味のある方はあわせてご覧頂けると幸いです。