雨、9度、69%
クリスマス前のこの時期、アメリカの料理雑誌にはクッキーの特集が組まれます。ジンジャークッキーはオーソドックスですが、クッキーハウスには欠かせないものです。久しぶりにジンジャークッキーを焼こうとスパイスの引き出しを開けると、ジンジャーがありません。スパイスの整理も兼ねて、急遽方向転換、「山椒クッキー」を焼きました。
バターたっぷりの生地に「山椒」を練り込みました。 焼いていても「山椒」の香りがしません。「量が少なかったかな?」
クッキーは焼き上げてもすぐには食べずに一日待ちます。バターが落ち着くとしっとりした食感になります。ほろりと崩れるクッキー、最初はバターが口に広がり、次に「山椒」が顔を出しました。インパクトが弱いながら、さすが「山椒」です。次回は「「山椒の実」を入れて着ようかな?あの緑の色が残ればいいけどなどと思います。このクッキーには紅茶が合うようです。コーヒーでは「山椒」が死んでしまいます。日本茶では「山椒」とお茶の渋みがケンカします。紅茶がバターを抑えて「山椒」の香りが立ちました。
日本のスパイス、「ゆず」などが当たり前のようにフランス菓子やアメリカのお菓子に使われるようになりました。もちろん筆頭は「抹茶」です。西洋人にとって和風のスパイスはもはやエキゾチックではなくなっているのかもしれません。毎日web配信の海外の料理誌を見ていると、「えっ!こんな使い方!」と逆に教えられます。