チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

睡蓮

2023年06月19日 | 

晴、22度、94%

 庭植えの草花は全部私が好きなものばかりです。どれも花が咲くのを待ちますが、殊更に待ち焦がれる花がいくつかあります。匂いの良い花、咲き姿が美しい花、珍しい花。その一つが「睡蓮」です。

 庭にある4つの甕のうち2つに「睡蓮」を養っています。冬の寒さに強い「温帯睡蓮」です。睡蓮も種類が多く花色も様々です。早咲の方は花色が白、葉も花も水面に浮かぶタイプで花、葉の大きさともに大ぶりです。もう一つは葉も花も水面から高く出るタイプのもの。今年はカラスの悪戯を防ぐため簾で囲ったところ、日差しを求めて例年より高く育ちました。 水面が小さいせいか、花数は少なめです。この水面から出るタイプは先に葉が一枚ぐんぐん伸びて、その葉陰に小さな花芽を隠しています。花芽が葉を追い抜くのは咲く1週間ほど前のことです。葉っぱの陰でしっかり育った花、まるでお母さんが子供を抱きかかえているようだと感心します。

 4日花、4日の命です。早朝から昼過ぎまでしか開きません。3時も過ぎると閉じてしまいます。日に日に花色も変化します。それにしても美しい、仏教画に書き添えられる睡蓮の花そのままの美しさです。 1日目の咲き始めです。2日目の昨日は花色が薄く散漫な咲き方でした。 ところが夕方閉じた花を見ると  その可憐さに心が踊ります。

 花芯に鼻を近づけると、「睡蓮」の香りがします。清涼な香りです。この香を嗅ぐとベトナムの「ハスのお茶」を飲みたくなります。この香でお茶を染めようと思った人の気持ちが偲ばれます。

 夏の間思いついたように花をつけてくれます。甕の底を弄ると根っこが張り詰めています。「この秋は株分けだわ。もう一つ甕を探さないと。」4日花、今日明日の命です。

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クレマチス「ピエネッタ」

2023年06月17日 | 

晴、21度、84%

 庭を造る、そんな作業を6年続けて来ました。香港生活30年、高層アパート住まいで庭がありませんでした。帰国して花苗や種を見て驚くことばかりでした。草花の種類が増えています。花色も増えています。名前がカタカナ表記で私が知っている花たちには見えません。海外種の流入、遺伝子段階での交配での品種改良、30年の間に進化していました。

 母が「鉄線」は「クレマチス」と言うのよと教えてくれたのは昭和30年代のことです。母は花を育てる人ではありませんでした。きっとよそのお庭に咲いている「鉄線」を指して教えてくれたのだと思います。紫の花がつたに咲いていました。その品の良さを心に留めました。

 庭に欲しかった木を植えることから始めました。それと並行して季節の草花です。「バラ」を七本植えました。「バラ」と相性がいいのは「クレマチス」だと雑誌で知りました。そこの紹介されていた「クレマチス」は母が教えてくれた「鉄線」とは程遠い花たちでした。少し気後れがして「クレマチス」には手が出ませんでした。

 「クレマチス」を庭に植えようと決めたのは4年前、フェンスに這わせるつもりです。一株かなりいいお値段です。少しずつ買いフェンス沿いに植えました。 昔の「鉄線」を思わせる紫の花を咲かせるこの品種は強くフェンスに大きく広がりました。 こんな健気な「クレマチス」もあります。四本植わっていますが、紫優勢でつたがゴチャゴチャです。

 昨年見つけた「クレマチス」は「ピエネッタ」と言う名を持っています。これが「鉄線」の仲間なのかと目を疑いたくなる花姿です。庭上の「クレマチス」よりはるかにか細く葉は数分の一の大きさです。そこで、鉢植えにしました。昨年は花をつけませんでしたが、ひと月前に蕾がつきました。写真で見た花姿を忘れています。昨日、開花しました。

 「こんにちは、ピエネッタさん」珍しい花姿です。小さな花を風にそよがしています。暑くなり始めた昼下がりもう一輪開き始めました。小さいのですが春からこちらつたの伸びの勢いが元気です。

 この「ピエネッタ」フェンス脇に地植えするかどうか悩んでいます。つたがゴチャゴチャになって大きな紫に負けてしまいそうです。秘蔵っ子として鉢植えのまま育てるべきか、深く思案中。

 どうやってこんな複雑な花の「クレマチス」が誕生したのか?不思議です。これからも新種の花が楽しみです。「ピエネッタ」はヨーロッパで育種された新種だそうです。

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紫陽花いっぱいの家の中

2023年06月13日 | 

曇、23度、97%

 どこのお宅のお庭にも紫陽花の花が見られます。紫陽花も種類が豊富で色形様々に楽しませてくれます。我が家の庭には3ヶ所、紫陽花があります。表の道に面する一番大きな紫陽花に今年少しばかり異変がありました。

 「立ち枯れ」と言うのでしょうか?綺麗に咲いていると思うと、花びらのようなところがカールし始め葉も黄ばんで来ます。 初めは水不足だと思い、水を多く与えました。雨も降ります。なのに毎日、1本2本と「立ち枯れ」の花が出て来ます。見つけるとすぐに切り落とし、深水に半日浸けていると、見事に蘇ります。こうして蘇った紫陽花の花は家中にいけます。

 庭に咲く花は父母への供え花以外は滅多に切りません。この「立ち枯れ」現象で家中が紫陽花だらけになりました。これもまた楽しい。 枯れたかと思った花が蘇るのも嬉しく。 昨年から土壌をアルカリにしようと石灰を撒いたにも関わらず今年も濃いピンクの花が多く咲きました。他の2ヶ所も同じような色ばかりです。青い紫陽花が欲しいと思います。 ただ一本、白の紫陽花が咲いていますが横の一本はは赤に変わりました。 紫陽花は花の時期が長く、しかも丈夫です。

  家に飾った紫陽花もまたいいものですが、どなたか「立ち枯れ」の原因をご存知の方がいらしたら教えてください。

 

 

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クチナシの花

2023年05月30日 | 

雨、23度、96%

 「クチナシ」の花が咲きました。早朝、玄関を開けると甘い香りのシャワーが静かに降りて来ます。我が家の「クチナシ」は2メター以上の高さです。オレンジ色の実が着く品種です。普通の「クチナシ」は腰より低い木ですが、実が着く品種は見上げて花を見ます。

 低木の「クチナシ」より例年2、3週間早く花を咲かせます。花姿はあまり良くないのですが香りの良さは変わりません。蒸し暑い日が続きました。「クチナシ」の開花とともに福岡地方は梅雨入りしました。

 「紫陽花」が雨を好むのと同じく「クチナシ」も雨を好みます。「クチナシ」が好きだった父に供えるためにひと枝手折ります。生ける前には十分水を吸わせないとすぐに黄ばんで枯れる「クチナシ」です。

 香港から主人が帰宅しています。私も主人も「梅雨」と聞くとしとしとと降り続く雨を思うのですが、最近では豪雨も発生します。そんな話をしながら夕方の散歩に出ました。「梅雨時ってこんなに暑かった?」40年近く日本を離れていると気象変化に驚きます。

 「クチナシ」の蕾は白く紡錘形をしています。 香港では「白蝉」と呼んで、ちょうどこの季節、花屋の前に小さな束が並びます。香港の市場に「クチナシ」と「ライチ」が出てくると香港は真夏に入ります。

 今年の梅雨は長引くそうです。「クチナシ」も「紫陽花」も梅雨空にスッと抜ける空間を作ってくれます。

 

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大山蓮華

2023年05月27日 | 
晴、16度、80%

 二週間前、白いまん丸な蕾が庭に二つありました。一つは睡蓮、もう一つが大山蓮華でした。水に浮かぶ睡蓮が先に花開きました。やった待ちに待った大山蓮華が開花しました。

 3年目のまだか細い木です。葉っぱの形も優しい曲線、その葉陰に蕾をつけます。緑の蕾が白く変わる頃から、私の期待も大きく膨らみます。座敷側の庭、槙の大木の下にある大山蓮華、まるで槙の木が母親のように守っています。

 花先が開くと、赤い雄蕊の色が花弁を染めて赤と白のコントラストがため息が出るほど美しい。この季節の茶席の床の間を飾るのも大山蓮華が多くみられます。蕾の可憐さをいける人、開いた美しさを愛でる人、いける方の気持ちを汲んで拝見させてもらいます。

 幼木ですから花数も少なく庭の大山蓮華に鋏を入れる勇気がありません。花は数日で萎みます。今から来年の花を待ち焦がれます。
 家の庭は次第に紫陽花へと移ります。
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5月は薔薇の季節

2023年05月22日 | 

曇、18度、90%

 3月は桜の花を待ちます。桜が散って、4月の終わりともなれば日に日に膨らむ薔薇の蕾を見つめます。5月は薔薇の季節です。

 8種類9本の薔薇が庭にあります。一年中を通してポツポツ咲く品種も一番の見頃は5月です。咲く順番もほぼ決まっています。9本の薔薇が一度に咲いてほしいと願うのですが、順番通りに花を咲かせます。最後に花を咲かせるのはパーティションの上に伸びているピンクの小薔薇です。庭の奥のアーチの薔薇もフェンス側の真っ赤な薔薇もまだいくつか咲いているこの時期にピンクの小さな薔薇は咲きます。

 薔薇の木の左右にツルが伸びています。左右合わせると3メートル程でしょうか、2階のデッキから見ると、 こんな感じです。友人がこの薔薇の小さな苗木を手に提げて新幹線の改札口を出て来た日のことを思い出します。あれから6年、この友人からもらったレモンやイチジクは我が家に実りをもたらします。

 まだ寒い2月、薔薇たちの開花の準備で最後の剪定をします。今年はその剪定を省きました。「薔薇たちが思うように咲かせてみよう。」と言えば聞こえがいいのですが、寒くて庭に出るのが嫌だったのが理由です。薔薇が咲き始めて、「ああ、やっぱり失敗。」と庭を見ては思いました。薔薇が好きに花を咲かせると、あちこちに乱れが見えます。不恰好な直線立ちした枝の上に咲かせる花は同じ美しさなのに全体を見ると優雅さにかけていました。大いに反省です。ピンクの小薔薇もまた徒長した枝先にてんでに花を咲かせました。

 暖かだった昨晩は「夜薔薇」を見て回りまし。 夜空に浮かぶピンクの小薔薇です。あと10日ほどで薔薇の季節が終わります。「来年はちゃんと手入れをしてあげるね。」 

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庭の花を飾る

2023年05月20日 | 

雨、18度、92%

 

 庭に咲いている花を切って、家に飾ることは滅多にありません。父母への供え花にたまに切ります。花はあるがままに咲かせてやりたいと思います。ところが雨が降ったり、カラスがいたずらをしたり、私がうっかり折ってしまったり、そうした花はすぐに家に飾ります。

  背の高い「ヒメジオン」踏んで折ってしまいました。優しいピンクが儚さを誘います。 「アマリリス」は自分の重さに耐えきれず、ポッキンと折れていました。球根植物の茎は中が空洞になっているものが多く、こうした折れ方をします。真っ赤な花は雨が続く部屋に明るさを持って来てくれました。 床の間には「イタリアンパセリ」の花を生けています。種取り用だけを残して切り取ります。捨てるには忍びなく花瓶に入れてみました。ハーブ類は驚くほど水を吸い上げます。庭にある時は水遣りをしたことがないのに、花瓶に入れると急に手がかかるハーブの花です。雨風で首から折れていた「ディル」の花、 「ディル」そのものの匂いも一緒に部屋に持ち入りました。空から降りそそぐ花火のように見えます。「アフィリカンアイ」の一輪、切り戻しの途中咲いたばかりの花も一緒にチョキン、「モモ、庭のお花よ。」 「クレマチス」の蔦が絡まってほぐしていると、折ってしまいました。蕾がついています。蔦は切って生けておくと面白い表情を見せてくれます。「蕾は開くかな?」テーブルの真ん中に。

 雨が降り出す前に大きく切り戻しをした「マーガレット」ひと山の枝や花の中から、元気なものを父母に供えました。庭に咲いていても可愛い色の「マーガレット」です。薄暗い座敷にポッと明かりが点きました。

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睡蓮

2023年05月19日 | 

雨、18度、90%

 この1週間、花開くのを待つ植物が2つありました。どちらもまん丸な大きな白い蕾です。一日幾度もその蕾を眺めます。「いつ開くかな?」とニンマリ。

 春の花たちがひと段落、初夏の花へと変わって行くこの季節です。梅雨の走りのような雨が降り続きます。雨の中しっとりと濡れた庭を歩くのもまた楽しいものがあります。カタツムリは気ままに彷徨、土から立ち上がる匂いが春のものとは違って来ました。

  庭には睡蓮の鉢が2つあります。水飲みにくる「スズメ」はいいのですが「カラス」は「睡蓮」の株を食べようと突いたり、時には持ち去ります。毎年ネットをかけていましたが、今年は見栄え良く簾で巻きました。「スズメ」には申し訳ないけれど「カラス」は簾に留まることが出来ずにいたずらを防げます。

 この睡蓮が待ちわびていた蕾の一つです。 昨日上から覗いた時、「あっ、咲いた!」この甕の睡蓮は、花を水面に浮かせます。花が開くまでは、大きな緑の葉が蕾を隠しています。花開くとその葉陰から花は出て来ます。開くまでしっかりと葉に守られている蕾です。自然界のこうした不思議を日々庭から教えてもらいます。

 ネットをかけていた頃は深い緑の葉にカラスの爪痕がたくさんありました。今年は葉も美しいままです。水辺に咲く花は、水とのコントラストでより美しさが際立ちます。青空が映り込む水面のこともあれば、昨日のように雨滴が波紋を作る水面のこともあります。

 「睡蓮」は持って三日の命です。雨天の昨日は午後3時には花を閉じていました。朝開き、夕には閉じて4日目には開きません。短い命を慈しんで見せてもらいます。

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仏手柑の花

2023年05月10日 | 

曇、12度、64%

 我が家には3種類の柑橘類の木があります。毎年良く実を付ける「レモン」、今年3年目の「ゆず」そして昨年の私の誕生祝いにいただいた「仏手柑」です。「仏手柑」は奇妙な形をした観賞用の柑橘類です。 名前からもわかるように縁起物でもあり、お正月の飾り物として喜ばれます。帰国以来、毎年大晦日に「仏手柑」が送られて来ました。奇妙な形です。冬になると座敷の空気は冷たくピンと張っています。その中に床の間に飾った「仏手柑」の爽やかな香りが流れます。

 昨年いただいた「仏手柑」の苗は一年苗、高さが50センチほどの真っ直ぐ一本立ちの苗でした。暑すぎるのも良くない、寒さには弱いと添えられた育て方に書かれています。夏中水遣りは欠かしませんでした。一年苗は未熟ですので花をつけません。夏を過ぎて、やっと10センチほど伸びました。

 冬の落葉はなく葉をつけたまま春を迎えました。2年苗は大きく育つとのいわれの通り、暖かさにつれてぐんと大きく2周り成長しました。枝分かれ、葉の数も昨年の比ではありません。花芽がつくかどうか?いちばんの楽しみです。

 柑橘類の花はほとんどが白、つぼみがピンクの「レモン」、薄い黄色の「ゆず」も開花すると白い花になります。毎日じっと「仏手柑」を見続けました。レモンやゆずの花が満開の頃、木の一番下の枝になにやら丸いものが見えました。しばらくすると白く膨らみ始めました。奇妙な形の実をつけるのに至って蕾は普通です。蕾は2つに増えました。強風が二日吹き荒れた咋朝、花が開きました。

 小さな5ミリ程の花です。北側の庭に入ると「あれ、甘い香り?」思わず「仏手柑」に走り寄りました。匂いが強いとは聞いていましたが、たった一花でも「ここに咲いてますよ。」と存在感を示しています。長いオシベがこぼれ出ています。

 人に言うとなんだか蕾が落ちてしまいそうで、じっと胸に仕舞ってこのひと月過ごしました。 勢いついた木は私の身長ほどになっています。枝分かれ、葉の勢いも強く夏の成長が待たれます。 柑橘類の棘は結構痛いのですが、「仏手柑」の棘は数センチの長さです。奇妙な形の実を守る自衛手段です。

 やっと花が咲いたと一安心、でも結実するだろうか?台風で落果しないだろうかと、今から冬になるまで心配が絶えません。

 贈り主には昨日一番最初に開花を知らせました。彼女からの苗が庭には数本根を下ろしています。「大きな楽しみをありがとう。」

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黒花ビオラ

2023年04月22日 | 

晴、15度、65%

 一昨年の冬から春にかけて、近くの雑居ビルの花壇に黒い花びらのビオラが咲いていました。「紫かな?」いえ、黒い花びらです。その横には臙脂色のビオラも咲いています。いつ見ても手入れされた花壇です。

 伊豆の山中で一輪咲いていた「黒百合」を見て以来、黒い花に惹かれています。濃い紫をもう一歩深くした黒、花は明るい色だと思う気持ちとは裏腹です。以前は黒花は希少だと言われていましたが、品種改良、交配が進んで黒い花を見る機会が増えました。昨年秋、「黒花ビオラ」を育ててみようと思いつきました。ビオラの苗は11月ごろから出回ります。秋から春にかけて咲き続ける「ビオラ」も品種が改良されたものだそうです。昔はパンジーの仲間は春に咲くものと決まっていました。

 「黒花ビオラ」の苗を見たことがなかったので、種を探しました。個人の方で「黒花ビオラ」の種を売っている人がありました。種の個人サイトは希少な種を扱っていて値段も高く、時には偽物もあると聞いています。「黒花ビオラ」の種は300円で30粒。もし偽物でも許せる範囲の料金ですので送ってもらいました。

 夏の暑さが収まった頃種を蒔きました。ゆっくりと発芽、ひと月かかりました。冬を迎えても本葉が2枚でした。私の管理が悪くて、この春先に残ったのは6株でした。その頃にはすでに苗で買ったビオラは大きな株に花を沢山咲かせています。桜が咲き始める頃から「黒花ビオラ」の葉の数は増えましたが、一向に大きくなりません。

 10日前に小さな株から小さなビオラが咲きました。外花弁が黒、内花弁が紫の真っ黒ではありません。がっかり。ところが一昨日、真っ黒なビオラが咲きました。 6株の内、2株が真っ黒な花です。花の大きさは、普通の4分の1、株自体も5センチほどの小さいビオラです。小さいながら存在感が十分な「黒花ビオラ」です。

 庭植えの「ビオラ」から種を取ると、2年目ごろから思わぬ色が咲きます。濁ったような色の花が咲くことも、ブルーのつもりが黄色が咲いたりもしました。「黒花ビオラ」も夏前には種を取るつもりです。

 小さな黒い花びらが風に揺れています。小さいけれど、庭に迎えれた喜びは格別です。

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