晴、16度、79%
お菓子作りはメモを見ないでも体が自然と動いて作れるようになる頃が一番楽しく感じます。和菓子も洋菓子も小さな手順の組み立てです。きちんと秤を使うものから大雑把に目分量でも出来るものまで、手と体が覚えて行きます。料理もそうですが、自然と体が動くことが「台所に立つ」ことの意味のように思います。
たった4つの材料を組み合わせたマカロンの生地がオーブンで焼けています。その間にサンドするクリームは何にしようかと考えます。4月に入って、庭の緑が一層綺麗になりました。緑のマカロンを作ろうと思ったのにお抹茶が思ったより少なくて淡いペパーミントグリーンになってしまいました。お抹茶の濃い緑に合わせてホワイトチョコのガナッシュを挟むつもりでしたが、ペパーミントグリーンでは色合いが合いません。お砂糖を煮詰めたキャラメルが冷蔵庫にありました。バタークリームにキャラメルを混ぜ込んでクリームにしました。
いつもより少し大きめなマカロンが焼きあがりました。 マカロンには「ピエ」と呼ばれる小さな足が焼いている間に出来ます。足というかマカロンの周囲に小さなレースのようなものが出来ます。冷めてからそっとシートから離します。バタークリームを絞り込みヒビが入らないように2枚を合わせます。
中のクリームがガナッシュの時、バタークリームの時、ジャムの時で口に入れた時の歯触りが違います。マカロンの外側がハラリと崩れたかと思うとねっとりとアーモンドのメレンゲが口に広がり最後に中のクリームと一体になります。ほのかな抹茶とアーモンド、最後にキャラメルにコーティングされて口いっぱいに幸せが。
自分の食べたいものを自分で作るのは、私の日々の楽しみです。