晴、22度、89%
久々にカヌレを焼きました。友人が届け物だけで立ち寄ってくれると言います。できたら焼きたてのカヌレを食べて欲しい、そう思って焼きました。今年に入って、カヌレ型を買って生まれて初めてのカヌレ挑戦でした。最初の時はうまく焼けるか心配でオーブンに入れている間中、オーブン前にいました。焼き時間もつかめて来たので昨日は庭で水遣りをしていました。暑くなって来たので家中の窓は開け放しています。今までは窓は締め切っていましたので家の中にはカヌレの焼ける匂いがいっぱいでした。ところが昨日はこのいい香りが裏庭にも、表の道にも流れています。
たくさんのラム酒を入れます。マダガスカルのバニラもたくさん使います。ラム酒はアルコール分が飛ぶまで甘く深い香りを立たせます。バニラは天然物を使うと香りが熱を加えても消えません。その2つの香りのミックスに最後はカヌレの焦げる匂いです。裏庭にいても、表の道にいても次第に変わって行くカヌレの香りが鼻をくすぐります。 家の中にいいるココさんは1時間この状態でした。
焼けてすぐは艶があります。まだほんのり暖かなうちに食べるのが最高ですが、これは焼いた者にしか許されない楽しみです。
玄関先で帰って行く友人に持って帰ってもらいました。帰宅後、ご主人がコーヒーを入れてくれてカヌレを食べてくれたそうです。
焼き上がるとカヌレはほとんど香りがありません。 ところが口に入れるとラム、バニラ、粉に卵、バターが合わさった優しい甘さが広がります。焼き上がったその日のうちなら、まだ外側はパリッとしています。中のねっとりした食感はカヌレ好きにはたまりません。思い立ったらすぐにやけるお菓子でないのが玉に瑕。種を作ったら最低でも丸2日は寝かせます。銅のカヌレ型はしばらく使わないとサビ(緑青)が出るそうです。溝が立った美しい姿はこの型のおかげです。