
曇、0度、62%
いちごがたくさんあったので「いちごのロールケーキ」を作りました。1本目、「美味しいなぁ。」と食べました。次の日もまだいちごがあります。2本目を焼きました。この2本、つまり2日目の「いちごのロールケーキ」が美味しいと感じません。粉っぽく感じます。もっそりと重いスポンジです。クリームもボソボソ感じます。いつものレシピ、メモを見ないで頭に入っている分量で作りました。3本目を翌日焼きました。注意して焼いたつもりなのに、いまひとつ私は美味しいと感じません。生地の重さが抜けません。クリームも重く感じます。
お菓子やパンで日常作るものはメモを見ずに計量も適当なところがあります。基本は卵一つとの割合で頭に入っています。作るからには美味しいと思える菓子やパンを作りたい、マンネリではありませんが家で作る菓子やパンに手軽に作ることばかり考えていたように思います。まだいちごがありました。
4日目、4本目の「いちごのロールケーキ」を焼きました。泡立て方にも注意しました。軽いスポンジをと思うので「バター」は使いませんでした。しっとりさせるため「ミルク」の量を増やしました。クリームに使う生クリームの乳脂肪率を低いものに替えました。メモは見ませんが一つ一つの工程を確かめながら作りました。考えたら、こんなこと久しぶりです。
焼き上がったスポンジにクリームと残りのイチゴを全部巻ました。 4日間、毎日1本。「いちごのロールケーキ」を焼いて、毎日1本食べました。いちごは「ショートケーキ」か「ロールケーキ」で食べるのが好きです。美味しいを考えて作る、慣れたものを作る時も作業一つ一つ、その意味を考えながらする、そういうことから遠ざかっていたように思います。
家で作り、家の者が食べるお菓子や食事、慣れからくる「勘」も大事です。手早く作れることも大事です。最近の私は菓子作りに限らずどこか気持ちの上で「不精」していたと、「いちごのロールケーキ」が教えてくれました。
4本目の「いちごのロールケーキ」、軽いスポンジ、口溶けよく後にくどさが残らないクリーム、美味しい美味しいと食べました。いちごはもう残っていません。
お菓子やパンを誰にも習わずに家で家族のために作り始めて50年近くなります。もう一度、気持ち新たに作ろうと思ったこの4日間でした。
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