チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

BB デトックス クスミティー

2015年04月12日 | お茶

雨、16度、95%

 デトックスってなあに?と若い友人に尋ねました。この2年ほど、香港の町にデトックスの文字があちらこちらに見られます。新聞の記事の写真など、たるんだお尻の肉がなくなると、ビフォーアンドアフターの写真が載せられています。つまり脂かな?若い友人曰く、彼女はヨガをしていてその道に詳しいお方です。真奈さん、老廃物ですよ。と教えてくださいます。老廃物といえば、トイレで用を足せば済みそうに思うのに、やれマッサージだとか、リンパがどうのといわれると、ますます分かりません。で、すっかり興味を持たないまま。

 主人と珍しく買い物に行くことがあります。買い物といっても、日曜日のお夕飯のおかずです。私がケチな買い物しかしませんので、日曜日ぐらいはいい食材をと思って、私を引き連れてお出かけです。以前は日本人の方がやっていた大きな高級なスーパーがセレクトショップの地下にあります。買わずとも見てるだけでも楽しくなる食品売り場です。デリにいたっては、ちょいと高めな回転寿しをはじめ、世界中のデリがテイクアウトできます。週日のお昼時は、オフィスの方達がわんさとつめかけるお店です。地下ですからお肉を焼くにおい、スープから立ち上る湯気のにおい、まあ、ごちゃごちゃでお魚を買いに行ったのに、ラムの切り身を見てはこっちもいいねと、判断つきかねます。そこで、一巡して決めようねと広い店内を廻ります。

 あれ、クスミティーのコーナーが出来ています。フランス人のお姉さんが試飲をさせてくれています。このほんの少し前に、主人がフランスからのお土産でクスミティーを買って来てくれたのですが、アールグレー以外はどうにもこうにも私には香りが強すぎて、やっとの思いで飲み上げました。試飲をさせてくれているのは、BBデトックスというお茶です。ほら、またデトックスだわ。と内心思います。私は毎日お手洗いに行ってるから、要らないのよこんなの。とまで思います。ところが主人ときたら、お姉さんがマテ茶が入ってますというのを聞いた途端、一つ下さいと言ってしまいました。マテ茶が好きな主人です。そこで、小さいのでいいわよ、と買って来ました。

 帰って来て一度、所望されお茶を煎れましたが、それっきり主人は飲む気配がありません。 お茶の色はやや紅めで紅茶に似ていますが、マテ茶と中国の緑茶とルイボスティーが入っています。香りはグレープフルーツといわれましたが、私にはピーチに匂います。しかも、その奥からミントのにおいがちらっと顔を出す始末。ミントやカモミールのお茶がどうしても飲めません。そこで、私もこのお茶は放ったまま。

 先日、急にこの黄色のお茶缶を別のものに使いたくなりました。そうなると缶欲しさに、一日3回このお茶を飲みます。デトックスに効くか効かないかなんて関係ありません。缶が欲しいだけです。きっと、今日3回飲めば、缶は私のもの。

 ところで、BBデトックスのBBって何だろう?と思いました。クスミティーのホームページで見ると、なんとブリジットバルドーのこと。なんだか古いいなあ。要するにバルドーのようなデトックスされた体になりますよ、という訳でしょうか。私の頭に浮かんで来たのは、日焼けしてお年を召したバルドーのしわしわのお顔でした。

 

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ティーバックの茶葉は、2gです。

2014年11月11日 | お茶

曇り、23度、88%

 紅茶好きな私は、ほとんどティーバックではなくて、茶葉を買います。茶漉しも使うし、台所の流しも茶葉で汚れます。それでも茶葉の方が好きです。おそらく、少し濃いめなお茶が好きなのと、季節によって好きな濃さも変わります。茶葉ならば、微妙に加減が出来ます。といってもティーバックは便利です。お湯の温度と時間さえ守れば、均一にいつでも同じ味が楽しめます。自分一人で飲むお茶と違って、お客様にお出しするなら、ティーバックの方が無難です。

 いつ買っても、同じ味が出る、私には魔法のようですが、そこは紅茶専門店の威厳がかかっているように思います。私が家庭教師の仕事をしていた時に伺ったお家、いつも一定のお茶が出て来ました。日本茶も紅茶も色も味もいつ頂いても同じです。そこのお母さん、私などとは違ってきちんと折り目の立った方で、ズボンのアイロン掛けなど狂い無く折山を付ける方です。いい加減では、あんなお茶が出せるはずがありません。私とほとんど変わらないお歳ですが、いつか私も、毎日同じ味のお茶を煎れたいと思い続けて、10年以上経ちました。

 この夏、ひとしばらく凝った紅茶がありました。そこのブランドは、茶葉で売っているのもティーバックのも同じお値段です。そこで初めて、何g入っているかを確かめました。共に100g入りで、ティーバックは50個、つまりひとつのティーバックには2gの茶葉が入っている事になります。行く先々でティーバックの内容量を確かめました。ほとんどのメーカーが2gの茶葉を入れています。2gという目安が出来ました。ならば、いつも茶葉をすくうスプーンで、2gがどのくらいかを電気秤で計りました。以来試しにその同じ量で紅茶を入れています。ティーバックと変わらぬ一定の色と味が出ます。あと気を付けたいのは、お湯の温度と抽出する時間です。

 もう一つ、茶葉が変わればスプーンの目安の量が変わります。セイロンでこれぐらいと思っていてもダージリンでは嵩が違うので、スプーンでの目安は変わって来ます。嵩のある茶葉は、やや多めになるはずです。

 自分に入れる時は目安の量から引いたり足したり、好みで加減しますが、お客様に出すお茶は、少しは一定のものが煎れられるようになりました。小さな事ですが、毎日のお茶です。一定のお茶を煎れてくださったお母さんは、きっとそんな事とっくにご存知だったのだと思います。気付く事って、難しい事です。

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KUSMI TEA

2014年07月09日 | お茶

曇、28度、88%

 主人が出張から帰って来ると、出張先がどこであろうと、モモと私は主人が荷を解く横にじっと座っています。荷物からは次々にお土産が出てきます。頼んだわけではありません。だから何が出て来るか分かりません。それこそ主人のスーツケースは玉手箱です。モモさんが小さい時は、その土地その土地でぬいぐるみを買って来てくれました。ロンドンからはピーターラビット。北京からはパンダ。オークランドからは何のぬいぐるみだったっけ?私にも本に始まり、いろんなものを買って来てくれます。

 今回は、飛行機に乗っている方が多いようなタイトなヨーロッパの出張でした。旅程を知っているだけに、「お土産なんていらないよ。」と言ってあったにもかかわらず。一抱えほどのお土産です。最後にトランジットしたのがパリのシャルルドゴール空港、外に出るほどの時間がなかったのでと、飛行場で求めたといって手渡してくれたのが、KUSMI TEAです。

 2年ほど前までは、香港のレンクロフォードでも売っていたKUSMI TEA。知人が、アールグレーが美味しいというので、早速買ったことがありました。ところが私の好みのお茶ではありませんでした。何が好みでないのか、季節によっても変わる私のお茶の嗜好ですから一概には言えません。

 主人のお土産のKUSMI TEA,素敵なシルバ−の缶を明けると、 8種類のティーバックが入っています。

  KUSMI TEAの中でも有名なお茶ぞろいです。プリンス ウラデミール、アナスタシア、カシミールチャイ、セントペテロスブルグ、フラワーブーケ、インペリアルラベル、クリスマスティー、グリーンセントペテロスブルグ。この1週間、ひたすらこの紅茶たちを飲み続けています。

 中のティーバックは、 布製の小さな四角です。

 KUSMI TEAは、ロシア生まれのお茶屋です。ところが革命でパリに逃れて来て、今ではパリのお茶屋になっています。イギリスのお茶文化とは違い、フランスではフレーバーティーが主流です。フレーバーもその店その店によって、同じアールグレーと銘打たれていても香りが違います。その上お茶は葉っぱですから、葉っぱの種類、産地によっては味が違ってきます。クリスマスティーと名の付くものは、アールグレーの次によく見るフレーバーティーですが、これまた一種類のフレーバーではないので、香りは随分変化に飛んでいます。

 実は、このKUSMI TEA、私にはどうもむきません。暑い夏だからかもしれません。とにかく、8種類どれもが香りがきつく感じます。封を切った時の香りは、同じフランスのマリアージュの紅茶の方が香りはきついのですが、口に含んだとき香りの拡がり方が違います。KUSMI TEAは、紅茶の味がしないのです。マリアージュの紅茶は、まず、紅茶の味がしてその奥からフレーバーが香ってきます。KUSMI TEAが小さなティーバックなので、充分に紅茶が出切らないのかもしれません。ともあれ、残りは冬まで大事に保管しておくつもりです。

 折角、主人が買って来てくれた紅茶ですが、「私にはむかないよ。」と申し上げました。すると、「じゃあ今度は、日本で日東紅茶を買って来てあげよう。」とおっしゃいます。日東紅茶のグリーン缶のセイロンティー、香港のリプトンの黄色い缶のセイロンティー、このふたつは、どんな時にも外れません。色、渋み、香り、どうしてかと思うほど品質が一定された紅茶です。

 お茶は嗜好品です。好みがあります。向き不向きがあります。それでも、人気が高い、しかもお値段も高いKUSMI TEAです。お茶好きの方、是非ご自分で飲んで判断してください。

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clipperのアールグレー

2014年06月19日 | お茶

雨、27度、88%  雷注意報

 朝、一走りして家に向かうとき、ある角を曲がると必ず香って来る香りがあります。アールグレーのベルガモットの香りです。まだ、明け切らない空の下、静かに香って来る紅茶の香りは、紅茶を入れている人を思わせます。どんな人が毎朝、どんなポットで紅茶を入れてるのかな?このアールグレーの香りはトワイニングの物だと思います。アールグレーの香りも会社によって随分違います。一番慣れ親しんだトワイニングのアールグレーの香りです。

 実は最近、フェアトレイドに興味を持ちました。コーヒーやカカオを生産するその作り手に、その労力に見合った報酬を与えようという動き、フェアトレイドです。 右下のマークが、フェアトレイドの認可マークです。さて、このフェアトレイドを掲げている商品が、ほんとに生産最先端に立つ熱帯諸国の人たちに寄与しているのかどうか、納得いかないものがあります。イギリスの紅茶で一番最初にフェアトレイドを謳ったのは、culipperでした。一度culipperの紅茶を飲んでみなくてはと思うのですが、香港で売られているのはティーバックばかり。紅茶は、ルーズリーフが一番と思い込んでいる私です。ところが、ある日clipperのルーズリーフを見つけました。しかもアールグレーです。同じ棚にあるトワイニングの缶入りのアールグレーよりグラム当たりはやや高めでした。

 早速、家に帰りこのアールグレーを入れてみました。とにかく驚きでした。その香り、味のバランスともにすっと頭の先から抜けるような紅茶です。clipperはフェアトレイドでも有名ですが、オーガニックの紅茶をイギリスに入れたのもこの会社が初まりだそうです。 左下のマークがオーガニックの認定マークです。南インドで生産されるこのアールグレーの葉は、トワイニングのアールグレーの大葉と違い、セイロンティーに近い細かな葉です。茶葉も香り付けのベルガモット(レモンほどの柑橘類)ももちろんオーガニックです。お茶の色は透き通った赤。私好みの紅茶です。いつもなら、美味しい紅茶に出会うと、すぐにブログに書くのですが、今回は、フェアトレイドの事を書きたいばかりに、ここふた月近くもこの紅茶の事には触れずに置きました。先日、アールグレーを飲むという友人に、clipper の紅茶を薦めました。その彼女から美味しいと返事がが来たのは昨日の事です。

 美味しいと言っていただくと、嬉しくなって、フェアトレイドの事より美味しいアールグレーとしてまずは紹介します。

 私が今興味を持っているフェアトレイドは、紅茶、ココア、コーヒーに関してです。要するに自分が実際に毎日使う物ばかりです。このフェアトレイドに付いては、まだ少し時間をかけて調べてみたいと思っています。

 フェアトレイドを考えながら、このculipperのアールグレー、ふた箱目に入りました。アールグレー好きの方、このすっと抜けるようなculipperを是非お試しください。

 

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ジャスミンティー

2014年03月16日 | お茶

曇、16度、62% 

 香港の飲茶屋さんに日本人ばかりで行くと、こんなことがあります。特に観光客とお店の人が思った場合です。席に案内されると、普通は何のお茶にしますか?と尋ねるウェイターさんが、観光客とおぼしき日本人には何も聞かずに、ジャスミンティーを持ってくることがあります。地元の香港人、一般的にはポーレイティー(プーアールティー)です。確かにポーレイティーは、カビ臭くて色も濃く、はじめての方は随分とびっくりなさいます。中国茶といえどウーロンティーばかりではありません。地方によって、飲むお茶も違ってきます。香港の飲茶屋さんやお茶屋さんは、日本人がジャスミンティーを好きだと信じているようです。

 我が家は、中国茶をよく台湾の方から頂きます。お茶は投機の対象にもなるほど、高いものは信じられないような値段がついています。当然、お土産で頂くお茶は、とても値段のいいものに違いありません。封を切って、中の葉っぱを見ただけである程度の等級がわかります。日本茶と同じく、お茶の葉先、新芽を使ったものは、お高いものです。プーアールティーにいたっては、それをまた永年寝かせるとお値段が高くなります。台湾のお知り合いは、なぜかジャスミンティーばかりはお土産にくださいません。

 ふとした時に、ジャスミンティーがとても恋しくなります。味ではありません。やはり、あの香しい香りです。近くのスーパーででも、簡単にティーバックが手に入りますが、そんなに上等でない普通のルーズリーフのジャスミンティーを自分で買って来ます。 白く見えるのがジャスミンの花です。中国茶は、何もかも熱々にして、葉っぱが開くのを待ちます。中国茶にも茶器のセットがありますが、景徳鎮の螢の湯のみ、日本の小ぶりな急須、茶壺はイギリスのものと、かき集めの茶器たちです。

 

 熱いジャスミンティーの香りを胸まで吸い込むと、いつも同じ場所を思い出します。

 以前、この香港で私は家庭教師の仕事をしていました。家庭教師ですので、教え子たちの各家庭を廻ります。22年間で教えた子供の数も100名近く、伺ったご家庭も70軒ほどでしょうか。その中でも、5年近く教えた子供がいます。彼女の家は、日本人が密集している場所からほんの少し離れたところにありました。門のところに管理人のおじさんがいて、門を開けてくれます。マンションの入り口は自動ドアーでした。ドアーが開くと、人気のない広いエレベータールームには、静かなジャスミンティーの香りがします。暑い時期は殊更に、冷たい空気とジャスミンティーの香りが迎えてくれるのが、何よりの楽しみでした。まだ、啓徳空港があった頃のことです。空港近くのマンションは、いずれも低層で、彼女のマンションはフラットも広く住民も少なかったように覚えています。

 日本のように、芳香剤などではありません。ジャスミンティーの匂いの元はどこかしら?いつも不思議でした。普通のマンションは、このエレベータールームに管理人のおじさんがいます。ところがここは門にいるだけで、エレベータールームには、人の気配すらしません。静かなエレベータールームでした。

 少し離れたところにある彼女のところは、いつも一番最後の授業です。他の子供のところから、10分近く歩いく内に、いつも思い浮かべるのは、あのジャスミンティーの香りでした。なん軒かの家を廻って、ああ、これで今日の最後の仕事、ジャスミンティーの香りが私を寛がせてくれました。

 結局、あのジャスミンティーの香りの出所はわからないままです。広くて、少し薄暗いエレベータールームを満たしていた静かな香りが、時折ジャスミンティーへと私を誘います。

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マリアージュフレール カヌレの紅茶

2014年02月22日 | お茶

曇り、13度、78%

 家を数日空けて戻って来て、一番に、ああ、我が家だなと落ち着いた気分になるんはどんな時でしょう?お風呂にゆっくりとはいった時、座り慣れた自分の椅子の体を沈めた時、自分の匂いがする寝床にすっぽりと納まった時、奥さんが煎れてくれるお茶を一口、口に含んだ時。みんな様々でしょう。この私は、自分のために紅茶を用意するときです。

 一歩家から出ると、紅茶は頂きません。友人宅で紅茶を出してくださるときは、お願いして最後の最後、出がらしでいいと言います。紅茶が美味しいという有名なお店でも、なんだか物足りなく思う紅茶です。だから、一歩家から出ると、完全にコーヒー党に変身します。

 コーヒーだってそうですが、熱々でなくてはまず美味しくありません。日本茶ではありませんから。紅茶だとその次が香りです。そして、やはりタンニンが出るひとつ手前の濃さが私には必要不可欠です。紅茶の色は、葉っぱの産地によって違いますから、好みはセイロンの澄んだ赤、いえ、オレンジといった方がいいでしょうか。美味しいお店の紅茶は、温度もきちんとして、葉っぱの量も抽出時間もマニュアル通り、カップも熱々です。それでも、お金を出して外で紅茶を飲むのは控えます。

 今回も香港に戻って、一晩明けた次の朝、ゆっくりと自分のための紅茶を煎れました。 葉っぱの量が紅茶によって加減出来るので、やはりルーズリーフの方が好きです。葉っぱの量は、紅茶の種類ばかりか自分の体調、季節によって変えて煎れます。全部トレーにのせて、何も考えずにボーッと葉っぱが開くのを待ちます。砂時計も時計も使いません。軽くポットを揺すって、ストレーナーを通って汲み出された紅茶の最初の色目で飲み時か、そうでないかを判断します。カップを口元に運ぶと、大きく香りを吸い込みます。折角の熱々です。時間をかけてゆっくりなんかしていたら、冷めてしまいます。胸元を落ちて行く紅茶がまだ熱く感じる内に飲み上げます。

 昨日は、出かける前に買い求めておいたマリアージュフレールのカヌレの紅茶を入れました。カヌレ、あの真っ黒こげの小さなフランス菓子です。この紅茶はフランス菓子シリーズのひとつ、タルトタタンやマカロンの名前のものもあります。タルトタタンは、ルイボス。マカロンは緑茶でしたか?、紅茶は、カヌレとチョコレートスフレだけしかありません。缶に書かれている文章がまたなんともいい、子供の頃を懐かしむお菓子の数々、ふと懐かしさを呼び起こすお茶だと書かれています。私は日本人ですから、カヌレやマカロンに懐かしさはありません。私だったら、どんなお菓子の香りがいいかなと思いながら、紅茶を飲みました。不思議なことに何故だか懐かしい香りに感じます。

  こんな葉っぱです。香港では、TWGの大きなお店はありますが、マリアージュの紅茶は、扱っているお店が限られていますし、種類もほんのわずかです。それでも、ずっとマリアージュのファンです。この紅茶も、飲み終えると、ああ、マリアージュの紅茶だわ、と後に残る深い香りが好きです。

 一人で煎れるお茶は、どれも葉っぱの量をケチりません。そして、ゆっくりと待ちます。やっぱり、我が家です。

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Janat ジャンナッツのキャラメルティー

2013年11月19日 | お茶

曇り、18度、56%

 香港に、ERIC KAYSERのお店がオープンしました。フランスのパン職人の中でも今一番人気のERIC KAYSERです。九龍サイドのチムサッチョイ、ハピーバレーに次いでオープンしたのはなんと我が家のすぐ近く、あれ?何故こんなところ?と思うような場所です。セントラルからヒルサイドエスカレターを上ると、SOHOと呼ばれる飲食街を抜けます。そのSOHOを抜けてすぐのケインロード沿いに出来ました。ここから上はほとんど住宅街です。

 カフェも併設されている、ERIC KAYSERのお店をのぞきに行きました。新しく出来たマンションの路面のお店は、香港のパン屋さんとは趣を異にしたしゃれた作りです。パンの棚には、フランスらしく焼きの濃いパンがずらっと並んでいます。カフェの4分の3は近くに住む白人系のお客さんです。値段にしたら、バゲットだって普通の5倍近くもするのに並んで買って行きます。ちょうど並びの教会の日曜ミサが終わった後でした、お店の中はごった返すほどの人気です。マカロンやフルーツタルトも並んでいます。なのに、私の目を引いたのは、なんとJanatの紅茶でした。一瞬目を疑います、でもちゃんと2匹の猫のマークが。

 紅茶好きな私は、いつかは、どこの店のなんという紅茶を飲んでみたいと思っています。そんな中のひとつが、Janatの紅茶です。今はネットショップのおかげで、遠くのものも簡単に手に入れることが出来ますが、食品は出来るだけ手にとって買えるものか、お土産でいただくものと考えます。便利さは認めますが、お取り寄せ文化には馴染めません。まさか、香港でJanat の紅茶が買えるとは、うれしい限りです。

 ルーズリーフのダージリン、アールグレー、ティーバックのフルーツティーに混じって、ありました、キャラメルティーが。お値段も飛び抜けて高くはありません。小さな箱をひとつ握りしめて、長いキャッシャーの列に並びました。

 キャラメルティーは、必ずミルクと一緒に煮出してお砂糖を加えていただきます。 メッシュのティーバックにはシンボルマークの2匹の猫が付いてます。封を切った途端からキャラメルの匂いが強くするのですが、煮出し始めると確かにキャラメルはキャラメルですが、なんと表現して良いものやら。 紅茶なんて冷めては美味しくありません。口に含んでは、この不思議なキャラメルティーを味わいます。

 キャラメルティーなんてお子様紅茶と思われるでしょうが、お店によって特徴があります。マリアージュのは香り味ともに濃く、ペニュンシュラホテルのは、申し訳ないほどに香りがありませんでした。フランスで売られている、エレファントやリプトンのキャラメルティーは、籠るような香りがたとえ砂糖を入れなくても、甘さを漂わせています。フォッションのものは、ミルクティーにしてもお茶の色がきれいに冴えています。この、Janatのキャラメルティー、そうですね、なんというか大人のキャラメルティーとでも言いたくなる、透明感があります。香水を思わせるキャラメルの香りです。Janatやマリアージュは、リプトンの香りと対極にあるように感じます。ほっこりとしたいときはリプトン、お茶を楽しみたいときは、Janat.

 今手元には、お嫁さんのフランス土産のリプトンとこのJanatnoキャラメルティーがあります。気分に合わせて、この冬は楽しむことが出来るようです。

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ケニアの紅茶 LOYD

2013年11月07日 | お茶

曇り、23度、90%

 アフリカの高原地帯にもお茶の木があるそうです。モーリシャス、ケニアはアフリカでもいいお茶が採れると聞いていました。ミルクティーにむくと書かれたブレンド紅茶には、必ずケニアの紅茶が含まれています。ところがケニアの紅茶だけで売られているのは、ほとんど見かけません。マリアージュには単品でケニアの紅茶もあるのですが、私が尋ねた時は、扱われていませんでした。人気商品ではないのでしょう。そうなると、ますますどんな紅茶かと想像は膨らみますが、手に入れることがないままでした。

 まだ夏の暑い頃、滅多に行かない食糧品屋へ足を運びました。お目当ての物があるわけではありません。この店は、最近香港でテェーン店を拡げている、日本のお菓子やラーメン、飲料水を日系のスーパーより安く売っているところです。日本の袋入りスナックは、香港人に人気があります。そこで、見つけたポーランドの紅茶、LOYD。その時はアールグレーを買い求めました。他にも、フルーツのフレーバティーがありました。

 ポーランドの紅茶、それだけで、気持ちは見たこともない東欧の国へと飛んでしまいます。お値段がリプトンなどよりお安いのに、結構美味しい紅茶でした。ロシアの影響でポーランドも紅茶を飲むことも知りました。

 秋風がたって、久しぶりにその店をのぞきました。この店は、定番商品は少なく、普通商品の在庫が売り切れると店には並ばなくなります。見上げた紅茶の棚、LOYDの紅茶はありますが、夏とは違った品揃えです。そこで、ルイボス、セイロン、そして、ケニアのティーバックを買いました。 そうです、初めて、ケニアだけの葉っぱを使った紅茶に巡り会いました。

 早速、家に帰ってお茶を入れます。お茶の色は、ぐっと濃いめの色目、香りも色と同じく深い紅茶の香りです。一口、口に含みます。香りが鼻に抜けた途端、木の香りのような渋みが拡がりました。あー、やっぱりミルクティーが合うのね、と感じます。そこで、冷たいミルクをほんの少し。ミルクのまろやかさが、この紅茶の香りも味も数段引き上げてくれます。アッサムのくせの無いミルクティーではありません。色も香りも味もしっかりと主張しているのに、決してくどい紅茶ではありません。ブレンドされた紅茶には、ブレンドしたひとの好みでくどくなることがありますが、このケニアの葉っぱだけの紅茶は単品です。

 肌寒くなると、ミルクティーが恋しくなります。それでも、 先日焼いたズッキーニブレッド一緒の時はミルクを入れずにストレートで。

 ポーランドの紅茶、寒い冬をLOYDの紅茶で過ごす人たち。ケニアの紅茶の葉っぱ、高地で朝早くから茶摘みをする人たち。私の小さな世界観は、いつもこうして、食べ物飲み物の向こうに拡がります。

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紀ノ国屋のアールグレー

2013年08月13日 | お茶

曇り、29度、70%、シグナル3

 中国でも紅茶が作られていると言うと、ビックリする方がいます。いわゆる中国茶といわれる発酵茶ではありませんが、お茶の木は同じお茶の木です。世界3大紅茶のひとつキーマンは、上海の西、安徽省の紅茶です。観光地でも有名な黄山の近く深い山中で採れる葉っぱです。

 主人が珍しく日本から紅茶を買って来てくれました。紀ノ国屋のアールグレーです。紀ノ国屋も最近では駅なかのお店が出来てきています。品数は少ないけれど、品揃えは紀ノ国屋らしくお値段もやや高めです。主人は、東京駅の紀ノ国屋で買い物をしたようです。

 アールグレーとはお茶にベルガモットも香りを付けたものですが、紅茶ばかりでなく緑茶やウーロン茶にも香り付けします。先日、TWGに日本へのお土産を買いに行きました。アールグレーがお好きな家へのお土産ですが、いつもいつも同じアールグレーではと思い、お店の人に全部の種類のアールグレーを出してくださいと、お願いしました。その数14種類。紅茶、緑茶、ウーロン茶それぞれにベルガモットで香りを付け、中には矢車草の花やハイビスカスの花は入っていたり、チョコレートの香りが微かに匂うものまであります。名前もフレンチアールグレーなどと凝っています。

 さて、主人が買って来てくれたアールグレーは、キーマンティーにベルガモットで香りを付けたものでした。 キーマンティーの微かに香る甘い花の匂いは、バラだとも蘭だとも言われます。10段階ほどに等級が別れていて、高いものは投機の対象にまでなるそうです。封を切るとベルガモットが香ります。熱い紅茶を口に含み、ちょっとおくと、あら?少し燻したような香りがします。燻した紅茶、ラプサンスーチューンのような香りです。ベルガモットもこの香りに押されています。おかしいなと思い、もう一杯。やはり、燻した香りが強くします。ふと、袋の裏を読むと、スモーキーな香りが特徴のキーマン紅茶をベースにして、と書かれています。ある紅茶の本で読んだことですが、キーマン紅茶の等級の低いものはスモーキーな香りがするのだそうです。

 紀ノ国屋だって、スモーキーな香りとベルガモットをあわせようと、工夫したのでしょうが、この紅茶あまりいい出来ではありません。私は、季節によって紅茶の入れ方ものむ種類も変えます。体が求める紅茶を飲むようにしています。今の私の体調にそぐわないのでしょうか、季節が変われば、この紅茶を美味しく感じられるかもしれません。数ヶ月したら、また入れてみる事にしましょう。

 

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ポーランドの紅茶 LOYD

2013年07月29日 | お茶

曇り、24度、93%

 東欧なんていう言い方もう聞かなくなりました。旧ソ連に近い東欧の国々は、私にとって遠くに存在するものでした。ハンガリーのイチゴジャムが、福岡の輸入食料品店に並べられたのは、昭和40年代初めの頃のことです。イギリスのジャムなどは棚に並べられているのに、ハンガリーのジャムは、特売品で積み上げられていました。瓶は分厚いややブルーがかかったもので、蓋にいたっては、コインを使って、カポんと開けるタイプでした。中には、イチゴが丸のまま一杯はいっています。幾つかはちょっとへたまで付いていました。なぜか私には日本のジャムよりずっとおいしかった記憶があります。

 この20年近く、たくさんの国で政変があり、世界情勢も変化しています。ソ連なんてもうありません。それでも、やっぱり遠い東ヨーロッパです。

 ここ香港で、東ヨーロッパのものに出くわすことは本当に稀です。ふらっと入った食糧品屋さんで目についたのが、初めて見る紅茶の銘柄です。LOYD。ポーランドの紅茶です。ナイロンメッシュに入ったアールグレーを買い求めました。

 早速、LOYDを調べてみました。ポーランドでは、人気のある紅茶の銘柄だそうです。ポーランドはロシアの影響を受けて、紅茶をよく飲む民族だそうです。ロシアの紅茶と言えばサモアールで入れる熱い紅茶。ピロシキやボルシチの後に飲んだ、イチゴジャムがたっぷり入った紅茶を思い出します。

  アールグレーとしか書かれていませんが、ブルーのコーンフラワーのペタルが見て取れます。ロシアンアールグレー、レディグレイといわれている紅茶に近いものです。葉っぱはインドネシア産。インドネシアの紅茶の葉は、セイロン同様澄んだきれいな色が特徴です。 香りは、ベルガモットが強くありません。アールグレーの持つ頭の後ろに抜けて行くような爽やかさでなく、口に含むとなんとも懐かしい紅茶の味がします。急に、ハンガリーのイチゴジャムの中のイチゴの粒が頭をよぎりました。なんと表現すればいいのか、強いていえば洗練されていない、けど暖かみのある紅茶です。

 小さなティーバックの向こうに、ポーランドの国が拡がって行きます。私はいつも、食べ物を通していろんな国に近づいて行くようです。

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