チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

2014年10月18日 | 身の回りのもの

晴れ、23度、77%

 至る所で、年老いた親たちの家の整理の話が出て来ます。実際に、まだ、親が生きているうちから手を付けた方がいいと言いますが、そんな簡単なものではありません。一度、母が入院した時に家の整理をしたことがありました。何となくそれを感じたのか、母は入院先から車で見に帰って来たことがありました。母、本人ですら分かっているくらい、掃除もされずに散らかり放題の家でした。本腰を入れて、整理を始めたのは、母を施設に預けてからのこと、携帯も持たせませんでしたから、車や知人を呼ぶことも出来ません。そうはいっても、ひと月に一度かふた月に一度の帰国の時にする整理ですから、思うように捗りませんでした。

 母の住んだ家になど住みたくない、大きな家は私が歳をとれば、また負担になるだろうとも思い、最小限の家具だけを残して、処分するつもりで始めた整理です。2年程前のこのブログにも、沢山の壷を気に入ってくださった方に譲りたいと書いた記憶があります。そして、家は改築され、家具の大半と焼き物の壷たちは、また戻って来ました。

 荷物を開けて出て来た大きな壷たちです。このあと開けた荷物からは中ぶりのものも出て来る始末、父も母も焼き物が好きでした。私には価値など分かりません。そんな私に、あれは誰々の壷だとか、欠けがあるがいいものだとか、言い聞かされましたが、上の空です。

 改築以前の家は塀に囲まれ、門がしっかり施錠されていました。にもかかわらず、住む人の気配のない家の玄関前から、2つ睡蓮鉢と壷が消えてしまいました。大事に使ってくださっていればいいのですが。写真の壷たちも、もう何年も拭かれないままでした。荷を解かれ、拭いてやると夕日を受けて喜んでいるように見えます。一つ一つ拭きながら、これでよかったのかなとも思います。

 主人も、玄関先に壷を置きたいと言います。まだまだ先、私たちが住み始めたら、塀も門扉もない玄関前に壷が顔を出すはずです。

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