曇り、23度、80%
昨日の昼過ぎ、香港の友人が、「PICASSO CERAMICS」を見に行ったとアップしています。あっ、忘れていた。と私。9月の初旬から始まった、香港大学のこの展覧会、11月の2日まで続きます。期間も長い上に、なんといっても近いので、いつでも行けると思っていました。でももう、十月も中旬です。お天気のいい土曜の昼下がり、普段着のままちょっと出かけてみました。
我家から西に向かって、歩くこと20分。 大学徑の入り口は、香港大学学長の公邸です。ここは香港島のほぼ西の端、斜面に沿って建っている大学です。香港大学は、優秀な大学で香港でも一番古い大学です。入ってすぐ、見晴らしのきくこの場所に立つと、夕日が沈むのがきれいに見えました。夕日を見によく足を運びました。ちょっと来ていない間に、 高いマンションが出来ています。こんながっかりをよく味わう最近の香港です。このマンションがなければ、晴れた日にはディズニーランドも遠くに見えます。
歴史のある大学です。敷地内には、4つ程、保存建造物があります。 この建物は、大学職員の宿舎です。やはり、イギリスの植民地であったことを思わせる作りです。
ここ2年、大学構内の改築や整備の工事が行われています。坂道を下って、美術館へ下りる道すがら、保存建造物をみたいと思っていましたが、至る所通行止めでした。美術館は、バス通りのある下の道に面して建っています。ここにたどり着くまで、我家を出ておよそ30分。
美術館の入り口です。ドアを開けると、ひんやりとした空気が流れます。懐かしい、古い学校の匂いです。この美術館は常設展が2階、特別展示は3階です。
ピカソの焼き物、とても興味がありました。25センチ程の楕円の同じ大きさの皿が中心で、その絵付けをピカソがしています。流石にスペインの出身、闘牛のシーンを題材に採ったものがみられます。そして、なぜかフクロウのモチーフのものも。フクロウはピッチャーにまで絵付けされています。色合いはというと、非常にピカソ的な明るいものです。闘牛のものは白黒のもありました。
この皿やピッチャーを見ていて、日常に使えるなっと思います。皿には、山盛りのパスタや鯛をオリーブオイルとガーリックでグリルしたものを、などと一人悦に入って想像します。友人が、「とても美味しいスペインの郷土料理を食べたあとのような」とこの展示を表した、まさにそのままです。
この展示は11月2日まで。金鐘から23番のバスか、セントラルからヒルサイドエスカレーターに乗り、ケインロードでおりて西向きに20分も歩くと美術館の前に出ます。
まだ、日にちがあります。もう一度、今度は雨降りの日に行ってみようと思います。晴天か雨かで、私は見るものの感じ方が随分違います。