雨、22度、79%
主人が出張で日本に帰ったとき、平塚の地元の方から私にと頂いたのが、コンディトライバッハマンのバームクーヘンです。私はとってもバームクーヘンが好きです。何処のバームクーヘンではなくて、バームクーヘンが好きです。それを言ってしまうと、日本からおみえになる方が、皆さん、バームクーヘンをわざわざ持って来てくださることになります。こういうことがありました、香港で日本のサツマイモが売られる前のことです。日本のサツマイモが食べたいと、どこかでうっかり言ってしまったら、皆さんあの重いものを、しかも、形もまちまちなものを携えて来てくださいます。初めのうちは、ありがたいと思っていましたが、段々その数の多さで、もうサツマイモを見たくないという程になってしまいました。
こうしてバームクーヘンが好きですと言えるのも、香港のそごうデパートにユーハイムのお店が出来て、毎朝、バームクーヘンを焼いています。もう、日本からのお土産に頼らずともバームクーヘンが食べられます。そうそう、ヨックモックだってお店を構えています。香港も便利になりました。
バームクーヘン熱が日本で再燃したのはいつ頃からでしょうか、デパートの地下にも何軒ものお店が入っています。その上、ネットで日本中のお菓子屋さんのものが手に入ります。その町その町においしいバームクーヘンがあるのかもしれません。この頂いたコンディトライバッハマンのバームクーヘンもとても有名なのだそうです。 くださった方が、私がきっと知っていると仰ったそうですが、初めていただくバームクーヘンです。ところがほんとに有名なバームクーヘンらしくて、雑誌のターザンで手土産に持って行くお菓子「バームクーヘン部門」で1位になったのだとか。そんなことは全く知りませんでした。直径が15センチ程の小ぶりなバームクーヘンです。封を切った時から、ただ甘いお菓子の匂いではなくスパイシーな香りがします。シナモンが一番匂いますが、それだけではないような香りです。甘さはしっかり、ボロっと崩れるような食感があります。ストレートのアッサムティーを濃いめに入れていただくと合うように思います。
バームクーヘンといえど、様々。しっとりとしたものから、このボロっと崩れるようなものまで、それぞれ好みでしょうが、元々のバームクーヘンは、ボロットしたものだったのではと思います。幾層にも重ねて焼くバームクーヘン、こればっかりは家で焼くことが出来ません。そごうデパートで、お店の人がバームクーヘンを焼いているのをガラス越しに立ち止まって、飽きもせず眺めます。
今は「ヒカリエ」など呼ばれる渋谷のビル、以前は東急文化会館といっていました。そのビルの一階にあったユーハイムでよく食べたバームクーヘンは、なんだか最近のユーハイムのバームクーヘンとは、違ったように思います。きっと懐かしさという、おまけの味がしてるのかもしれません。