曇り,26度、67%
日本に帰る度に、デパ地下は日本文化の一つだと思います。日本文化が凝縮されている,日本人の持つデリカシーすら感じます。そして,楽しい。
私のふるさと福岡は,天神という中心部に3つデパートがあります。しかもこの3つ,地下街で結ばれていて便利そのもの。午后には空港に向かう日,生憎、雨が降り出しました。地下街を使って移動です。飛行機の乗る前には、必ず主人への土産に大川の志岐のかまぼこを買いに大丸デパートに向かいます。私のアクセスからすると大丸は一番奥にありますので,ついでに,岩田屋デパートに始まって,三越の地下街も覗きます。
お惣菜の匂い,野菜の新鮮さ,玄界灘や壱岐対馬,豊後水道で上がった新鮮な魚の顔を見て,必ずのぞくのはインストアーベイカリー。焼きたてのパンを売ってる店は、3つのデパート併せて5軒ほどあります。パンを買って香港に持ち帰るのはつぶれるのが心配で,この所は見るだけ。新製品のパンはないかしら,と見て回ります。
エリックカイザーで,紅茶の食パンが売られていました。エリックカイザーらしい,焼き色のいい1斤半ほどの大きさです。袋詰めされていますから匂うわけにもいきません。香港のエリックカイザーでは,紅茶の食パンはないのです。プルマンローフではなく,山形パン。
私は美味しそうだな,食べたいなあ,の次に考えるのが自分で作りたいなあ,だということに最近気付きました。帰りの飛行機の中、紅茶の食パンのことで頭が一杯です。
紅茶食パン試作の第一作。紅茶の葉はスタンダードなセイロンティー,まずは控えめに大さじ一つぐらいを使いました。セイロンティーは細かい葉ですが一度ミキサーにかけています。試作ですので,いつも使うプルマン型より小さめなパウンド型で小さく焼いてみます。カイザーの紅茶食パンは,縦伸びのよい立派なパンでした。イーストを少なめに長く寝かせる事にします。 焼き上がりの中の様子。縦伸びが今ひとつです。
紅茶の量はこの倍でもいいと思います。もっと紅茶色のパンにしてみたい。今も食べながらキーを打っているのですが,個性のない紅茶食パンです。ぼんやりした味だな,パン自体の香りはいいのですが紅茶が前面に出ていない。反省箇所多数。紅茶食パン、自分なりに納得できるまでしばらく作り続けます。
日本のデパ地下は,パンや、お惣菜,お菓子のインスピレーションを私にくれる大事な場所です。