チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

紫花豆、ひよこ豆,レンズ豆のカレー

2015年07月17日 | 料理

雨,26度、87%   雷注意報

 インドに行くとカレーと呼ばれる食べ物はありません。しかし、どれもこれもカレー味の食べ物ばかりです。例えば、チキンカレーはチキン(murgh)マサラと呼ばれます。様々なスパイスが織りなす味、香りと肉や野菜,魚とが一体となった食べ物がカレーです。ただ単に辛い食べ物がカレーではないのです。もちろん辛みのスパイスを多く使えば辛い食べ物になりますが,ストレートに辛いのではなく,複雑にスパイス同士が絡み合う奥深い辛さが生まれます。

 インドはベジタリアンの多い国です。インド向けの航路に乗れば,機内食は必ずベジタリアンもしくはノンベジの選択肢です。お豆は,ベジタリアンにとって貴重なタンパク源であることは世界中同じです。もちろんノンベジでも豆料理を食べます。豆のカレーは「ダル」と呼ばれます。

 私にとっての初めての豆カレーはひよこ豆を使った物でした。インドに行くとひよこ豆よりレンズ豆を使ったカレーが多く見られます。ひよこ豆を挽いて粉にしたものは、インドの揚げ物の衣として使います。ひよこ豆はチックビーンズともいわれ,噛めば独特の豆の匂いがあります。レンズ豆は,その名の通りに薄いレンズのようなディスク型,色はグリーンとピンクがあり食感は小豆と同じです。香港の小豆が固くておいしくなかったその昔,私はこのレンズ豆でお汁粉を作りました。

 このひよこ豆,レンズ豆に加えて,日本の紫花豆を使ったカレーを作ってみました。 紫花豆は、知る人ぞ知る美味しくて大きくて黒豆の次にお高いお豆です。この紫花豆が私の大好物だと知る友人が,春先にたくさん送ってくれました。今まで見た紫花豆の中でも一番大きく6センチもあります。新物の中でもいいものを選んでくれたのでしょう,水を吸う時間がお店で買ったものの半分ですみます。香港の夏場を越すと折角の美味しいお豆が台無しです。大きな金時豆だと思いカレーに入れてみました。上から紫花豆、ひよこ豆,レンズ豆です。

 私のカレーベースは、オイルで炒めたクミンシードとトマトとタマネギで作ります。みじん切りにしてもいいのですが,口当たりを考えて最近はトマトとタマネギは、 このように荒めにすり潰します。後は,柔らかくした豆を一緒に煮込み,クミンパウダー、コリアンダー,チリなどで香りと風味を付けて行きます。

 カレーに使うオイルは「ギー」という水牛のバターでしたが、健康上インドでもオリーブオイルを使う人が増えているそうです。インドの友人アルクベリーさん宅の台所にも,オリーブオイルがありました。今回私は,ココナッツオイルを使いました。インド料理に使うスパイスは全てインドからの物です。この「ダル」を作る最後に加えるのが、「ダルマサラ」 「ダル」用のミックススパイスです。

 紫花豆は大きいので,味が染みるのに時間がかかります。お豆がしっかりと香りを含んでお豆のカレーは体に優しいと感じます。

 日本のカレールーにだって,お豆はぴったりです。戻して茹でるのが面倒なら,缶詰のお豆を使うとなお楽です。お豆好き,インド好きの私が作るカレーです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする