曇、4度、80%
昨年末は小羽のイワシが地元で上がっていました。小羽ですが獲れたてのイワシは生きが良く旨みがギュッと詰まっていました。年が明けるとイワシが北から入ってくるようになり、大羽イワシに成長しました。こちらは見るからに丸々と太っています。焼くと脂がじっとりと出て来ます。この大羽イワシのお刺身を食べたいと思いますが、地元の水揚げでないので躊躇しました。昨日、「お刺身でどうぞ」と書かれた大羽イワシを発見!お魚屋のお兄さんに「どこで獲れたの?」と尋ねると「千葉だよ、おいいしいよ。」遠く離れた千葉ですが私の目にも間違いなくお刺身で大丈夫とわかります。
家に帰るや3枚におろして皮まで剥ぎました。あとはお夕飯前にお刺身に造るだけ。柑橘のジュースとお醤油も美味しいのですが、私は生姜でいただきます。 自分一人の時は生姜は皮をつけたままおろします。皮のすぐ下が一番美味しいと信じて疑いません。一人ですからおろし生姜の色がくすんでいても美味しければいいのです。
イワシの皮の下は脂で白く見えるほどです。ひと手毎に包丁を拭わないと綺麗な仕事ができません。まな板も脂じみて来ます。添えのグリーンは庭の「ルッコラ」です。シソの葉がないこの時期、「ルッコラ」の苦味がなま物をいただく時に口の中を整えてくれます。 皮を剥ぐ前のイワシを撮り忘れました。皮を剥いだ後ですがこのように光っています。「光もの」とはよく言ったなあとと口に入れました。
イワシが冬を乗り切るために蓄えた脂身の美味しさをいただきます。寒さが残る日が続きます。イワシのおかげで私も冬を越せそうです。