晴、12度、77%
「紅玉」が袋いっぱい売られていました。「紅玉」を見ると「アップルパイ」が作りたくなります。酸味があって実が硬いので煮崩れしないのが「紅玉」の特徴です。色も濃いめの赤で昔からの品種です。黄色いりんごでもアップルパイを作りましたが、フニョフニョした煮りんごになります。家の冷凍庫には「折パイ」の生地が常備されています。
半円に包んだ「ショーソンパイ」もいいのですが、飴色に煮あげたリンゴがゴロンと乗った「タルトタタン」を作ることにしました。フランスの姉妹が間違って作り出したという「タルトタタン」はお店屋さんのお菓子ではありません。ホームメイドのお菓子です。
バターとお砂糖をたっぷり使って、ごろりと切ったリンゴを煮ます。透明にそして焼き色がつくほどジュルジュルと煮詰めます。以前は大きな2層になる「タルトタタン」を作っていましたが、小振でリンゴをひと並べしたものを作りました。16センチのスキレット、30年近く使っているので油が乗ってくっつきません。ノンスティックの鍋の方が使いやすいかと思います。 パイといってもパイ地は外に出ないので、冷凍パイ地の残りを貼り合わせて作ってもいいと思います。私は自分で作ったパイ地の両端を切り落として貼り合わせました。スキレットに隙間なくリンゴを敷いてその上にパイ地を貼り付けます。焼くこと20分、りんごとパイ地のバターの香りが漂って来ました。
えいや!っとクーラーにひっくり返します。どんな顔をして出てくるか、ワクワクの瞬間です。まだ温もりのあるパイを食べるのが醍醐味、冷めれば温め直して食べるのがおすすめです。ホイップクリームを添えると脂肪と酸味が程よい「タルトタタン」です。 「折パイ」でなくても「ホットケーキミックス」の生地でも作れるそうです。私は薄い薄い「折パイ」の生地がサックリと口に当たるのが好きです。秋は自然の恵みのお菓子がいっぱい!