晴、26度、88%
「生麩」が大好きです。お餅みたいでそれでいてお餅じゃない。グルテンの塊です。「よもぎ麩」「粟麩」「手鞠麩」、最近は「かぼちゃ麩」「コーン麩」なんてものまであります。田楽や汁物、煮物に使われますが私はそのままお刺身のようにして食べます。食べる前に冷蔵庫から出しておくと柔らかな味ももっちり感も増します。かまぼこの倍くらいの長さの「生麩」を一本食べると、お腹もちょうど良いくらいに膨れます。お醤油をちょっと垂らしてワサビで食べるとなかなか。
昨日は冷蔵庫にあった「スモークサーモン」に「粟麩」を巻いてみました。彩りに庭の大葉を摘みました。 一見お寿司のようです。「粟麩」は断面に粟のプツプツが見えますが口当たりは滑らかです。「スモークサーモン」の塩気がお麩に移って、用意していたお醤油は使わずに食べました。食べてしまうのが勿体無いほど美味しい。三枚しかなかった「スモークサーモン」です。残りの「粟麩」はいつものようにちょっぴりのお醤油で食べました。
「焼き麩」と「生麩」は別物です。「焼き麩」はさほど好きではないのですが、「生麩」は好物です。「生麩」との出会いは「麩饅頭」でした。薄い「生麩」の皮にこし餡、教えていただくまでは「生麩」とは気付きませんでした。香港にも市場のお豆腐屋さんに「生麩」に似た物が売られています。硬めで見た目も無骨、精進料理の大切な具材です。
意外な組み合わせですが我が家の定番になりそうな「生麩」の「スモークサーモン」巻きです。