
晴、8度、70%
2月の下旬に飾り3月の4日には仕舞う「お雛様」、毎年短いお付き合いです。せっかくですのでお雛様と一緒にお昼ご飯をしました。
朝は真冬並みの寒さでしたが、昼には日差しもあり暖かくなりました。春らしい食事をと思います。桜の開花予報では福岡地方はあと半月で咲き始めるそうです。その頃になると「桜鯛」と言って鯛が売られますが、年中ある「真鯛」です。福岡の鯛はどの時期もそれぞれの美味しさがあります。お昼ですので小さめに拵えた「鯛のお刺身」 お雛様には赤みの強い「鮪」より薄ピンクな「鯛」に限ります。
「蕾菜」が出始めました。「菜の花」をと思いましたが、寒波があったおかげで「菜の花」の出荷量が少なく高値だそうです。「蕾菜」と生麩を炊き合わせました。 春を告げる芽のものはどこかに渋みや苦みを含んでいます。それが冬に体に溜まった毒素を出す作用があると知ったのは最近のことです。「雛膳」につきものの「ハマグリのお吸い物」
日本の「ハマグリ」は2つで千円近くもします。大きいのですがそんな贅沢はできません。ぱっかりと開いた「ハマグリ」、蓋を取ったその時の香りもまた春のものです。今から貝類がおいしい季節、貝殻いっぱいに詰まった身をすする時、磯の香りがします。
今年は「太巻き」にしました。「カニの足の身」だと思って買ったものは「カニカマ」でした。ごぼうと卵焼きの「太巻き」です。「太巻き」1本、普通の量のご飯で作ると食べ切れません。ご飯少なめ、具を大きめに切り入れると1本すんなりとお腹に収まります。巻き簀の上のお海苔に酢飯を乗せた時のいい匂いにお腹が鳴ります。日本人に生まれて幸せと思う瞬間です。
小さなひとり「雛膳」です。毎年今日には仕舞う「お雛様」ですが、ひと月遅れの「雛祭り」まで出しておこうかなと名残惜しさが心に浮かびました。庭の「花桃」は満開、「白梅」は散り始めました。「桜」に向けて春は進みます。
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