晴、12度、72%
台所に立つと、一日幾度か「はかり」を出します。大雑把なくせに物の重さを量ります。朝一番はパンの粉や酵母を量ります。1グラム以下の単位まで量ります。毎日のことですが、気温や湿度で微妙に重さを変えるためです。即座に重さが出るキッチンスケールは大事な道具です。 大方の重さを知りたいときに使うのは、小さなカップがのった「はかり」を使います。 この古いタイプの「はかり」が一番出番が多い我が家の「はかり」です。
扉のない調理台の下の棚に入っていて、手を伸ばせばすぐに出せます。250グラムまで計れますが、小さなメモリは5グラム単位です。もう30年、使っています。
毎日使うもの、気にも留めなかったのですがよく見るとなんとも綺麗な形の「はかり」です。カップの形は愛嬌があります。 角張っていず、まろやかなカーブのボディーです。スイスの「SYRO」という会社のものでどこかのグットデザイン賞を取ったものだそうです。香港の輸入キッチン用具を扱う店でポツンと飾られていました。たった一つしかないとお店の方は言います。結構いい値段でした。思い切って買ったことを思い出します。
どこかで買えるかと昨日ネットを検索すると、製造停止になっています。手に馴染む形、小ぶりな大きさ、優しいスタイル、あの時、思い切って「えいっ!」と買ってよかったと手に取りました。電池もいりません。私の両手にすっぽり収まる「はかり」です。これからも毎日働いてくれます。
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