雨、13度、94%
ガチョウのローストを食べました。香港はアヒルのロースト、チキンのロースト、ガチョウのロースト、豚のロースト、鳩のロースト、スズメのローストどれをとっても美味しいものばかりです。繁華街のロースト屋さんの店にはガラスのウィンドウにぶら下げられたローストが並んでいます。
ガチョウのローストの有名な店へ行きました。この店は中心部から離れています。足の便が悪い「深井」と言う街です。昔はガチョウのローストの店だけが煌々と明かりをつけていましたが、今では高層マンションが立ち並ぶ街になりました。香港空港からだと近い距離です。たくさん店がありますが、ミシェランの推薦店「裕記」に行きました。星はありません。長く香港に住んだ人ならこの店構えは当たり前ですが、ミシェラン推薦店と言っても昔ながらの簡素な店構えです。
もちろん一番先に「ガチョウのロースト」を注文して他の品を決めていると早速「ガチョウのロースト」がテーブルに運ばれて来ました。想像以上に大盛りです。そこであと一品でお腹の具合をみることにしました。田舎町ですからワインのいいものがないかもと持ち込みました。ご覧の通りパリパリに焼けた皮、皮の下は脂がジュルジュル、身は赤みです。チキンと違う赤みの鳥肉、北京ダックも同じです。赤みの鳥は身を食べるより、皮とその脂身を食べるのものです。もちろん身も食べますが。梅ジャムのようなソースが添えられます。口の中に脂の甘さが広がり梅の酸味と甘みが程よいコンビネーションです。
あと一品は私が「エビエビ」とうるさいので「エビの炒め物」です。 香港は川エビも海のエビも美味しく、エビシュウマイ、エビワンタンと有名な品があります。そして隠し味にエビを入れるのが上手な広東料理です。この店は「ガチョウのロースト」ばかりか海鮮料理も得意だそうで、エビの大きさ、火の通し具合、お味ともに満足でした。エビを発酵させたエビペーストが添えられます。強いて言えばもっとエビが食べたかった。
主人も食べる量が減りました。このふた品とワイン2本でお夕飯終わり。お勘定を頼むと、昔ながらにデザートが出て来ました。 ココナッツミルクの「西米露」です。「西米」は日本でも流行ったタピオカです。台湾のものとは違い小粒でほんのり甘く仕立てられた「西米露」はお腹に優しく収まります。
若い頃は九龍サイドの山歩きの帰りに立ち寄った「ガチョウのロースト」の街です。美味しい物と思われるなら是非「深井」の「ガチョウのロースト」を覚えておいてください。
まだ食べたい物がたくさんありましたが、なに分にも時間がなくて、次回のお楽しみです。
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