小雨、11度、66%
クリスマス前は町中に物がいっぱいで、赤に緑に金色がピカピカしていて心が弾みます。小さかった頃も、結婚してお金がなかった頃も、香港のイルミネーションを満喫していた頃も、家族と離れて迎えるクリスマスも私はそれぞれ楽しく感じます。プレゼント用の商品が店頭に並べられ、行き交う人の顔も朗らかです。
クリスマスの季節の食べ物も店には並び始めました。クリスマス用ではありませんがチーズの輸入量がこの時期は増えるようです。いつもは品数が少ないと思うチーズコーナーに珍しいチーズを見つけました。高価なきのこ「トリフ」が入ったチーズです。小さなきのこが10グラムほどで3,000円ほどもします。豚が見つけるというきのこです。高級料理店で薄くスライスして出されますが、「どこが美味しいの?」と味のないきのこだと思いました。「トリフ」は味ではなくてその匂いです。匂いがご馳走なのが「トリフ」だと知りました。その匂いが嫌いな方もいるはずです。
私でも買えるほど手頃な値段の「トリフ」入りチーズを買いました。 家に帰るなり早速封を切ります。白カビのチーズです。薄紙を外すと、カマンベールと同じような匂いがします。「トリフ」の匂いは?と思い急ぎ切り分けました。チーズの中央に黒いブツブツが見えています。「黒トリフ」ですがブツブツのみ。切っても「トリフ」は匂いません。口に含みやっと微かに「トリフ」らしき匂いを感じました。お値段がお値段ですから仕方ありません。チーズの裏書に気になる文字を発見、「香料」です。香料を足してもほとんど匂わない「トリフ」です。大笑い。でもチーズの熟成は程よく美味しいものです。外側はしっかりと中は柔らかく口溶け良い白カビチーズです。
微かに「トリフ」が香る白カビチーズ、クリスマスを待たずに食べてしまいそうです。 チーズをお皿に移すと、綺麗だなあと思うことが多くなりました。この「トリフ」チーズは男前ではなく優しい天女のようにみえます。
クリスマス、いつものチーズを用意しましょう。
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