晴、16度、81%
10年近く前のことです。香港にもマカロンのお店ができました。「ピエールエルメ」の店もその一つでした。遊びに来た友人のマカロンの手土産、一緒にマカロンでお茶にしました。中に緑のポツポツのマカロンがありました。「それなんのマカロンかわかる?」と友人は笑います。一口食べてもわかりません。一つ食べても分からず仕舞い。「わさびとグレープフルーツよ。」驚きました。優しい味です。中身を聞いても合点がいかない。でもわさびでした。たまにしか店頭に出ない「デリシュー」というマカロンだと後で知りました。
ルビーのグレープフルーツをいただきました。色も味も優しいグレープフルーツです。10年前のマカロンを思い出しました。グレープフルーツのジャムにわさびを入れてみよう!レシピなんてありません。わさびは加熱したらどうなるのかも初めてのことです。 実だけにしたグレープフルーツを砂糖と共に火にかけました。煮詰まって来たところで、下ろさずに小さく刻んだわさびを入れました。ほんのちょっとです。味見すると苦味のある甘さです。完全に冷めてもう一度ちょっぴりわさびを足しました。香り付のつもりです。わさびが前面に出ないようにと思います。もう少しわさびの香りが欲しいけど、やめました。10年前のマカロンの味の記憶はありません。ただただその組合せに驚いた記憶だけです。
皮は千切りにしてバニラとお砂糖で皮だけのコンポートを作りました。
マーマレードにしなかったのはオレンジと違いグレープフルーツは実の味が優しいからです。お茶請けやケーキの飾りに使います。
時間をおいたグレープフルーツジャムのワサビ風味、ピリッと感はありませんがグレープフルーツの奥からわさびの香りが見え隠れしています。グレープフルーツとわさびのコンビネーション、思いつくエルメはやはり天才です。
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