チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

装丁(1)

2010年06月18日 | 私見

曇り、30度、79%
本を読む楽しみに、ほんの紙の質や装丁が左右してくることがある。
もちろん、内容が一番だけど。
読みたかった本が、装丁や、紙の質や字の段組にまで気に入ったものだと、ほんとに幸せになる。

この、小野次郎の著作集、1986年の本だ。
装丁は、平野甲賀。
独特の書体。一目見ただけで彼の装丁は見分けることができる。
これは、カバーで、本体ではない。薄いケント紙かな?
表紙をめくると中は、ウイリアム モリスの壁紙のパターンになっている。
中は二段組。
20年以上前のの本だとは思えないくらい、いつ見ても新鮮だ。
こんな飽きないものを身近に置いていたい。

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朝走ること(3)

2010年06月17日 | 自分ごと
曇り、29度、81%

数日間香港を離れていた。
帰ってきて、飛行機を降りるなりムッとする湿度の高さ。
散歩のあと、足りに出る。

たった何日の留守だったのに、道で会う人たちに「しばらく、見なかったね、どこ行ってたの?」
と聞かれる。いつものことではあるけど、香港を発つ日の朝は雨で、走りにいけなかった。
留守をするときは、会う人たちに「ちょっとこないよ。」と、声をかけておく。
帰ってくると、「どこにいってたの?」とか「日本帰ってた?」と聞いてくる。

毎朝、家人に「おはよう」と、あいさつする前に会う人たち。
10数年、毎朝雨が降らない限り、同じところで、同じ人に会う。
朝はみんな決まった時間に出てくるからだろう。

フルネームを知っているわけではなく、「ウオンさん」「りーさん」としか知らないが
みんな私が走りに来ないと、ちゃんと覚えておいて消息を尋ねてくれる。

公園の中から、大きく手を振ってくれる人。毎朝のことだけど、この人たちから幸せをもらっている。ちなみに、彼らは私を「ヤップンヤン、シュウチェ」(日本人のお姉ちゃん)と呼んでくれる。
ありがとう、とっくに、おねえちゃんの年頃は過ぎているのに。
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テリーヌ

2010年06月13日 | 料理
曇り、28度、90%

テリーヌが好き。
今、なぜかなって考えたら、きっと、切口が面白いから。
その起こりは、余った肉などを集めて作ったものらしいが一本のテリーヌを作ろうとすると
材料にもよるが結構いい値段になる。買った方が安いかもしれない。
時間もかかるし、崩れることもあるし。

それでも、材料を集め、切口を創造しながら作る。
すごい自己満足の域。


全体は、うまく焼きあがったのに、切ってみると思いの様なバランスのいい切口が見えなかったりする。それでも諦めずにまた挑戦。
お菓子もそうだけど、組み立てる楽しさがテリーヌにはある。
明日からしばらくお休み。香港に戻ってきたら、テリーヌを作ろう。

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ちまき

2010年06月12日 | 料理
曇り、27度、88%

今月の16日は、中国では端午の節句。ドラゴンボートの日である。
確かにドラゴンボートの日に天気がよかったことはあまり記憶にない。
まして、今年は平均気温が例年より3度ほど低いらしい。

節句の一ヶ月前ほどから町にはいろいろな粽が売りに出る。笹に包まれた、甘いのから肉の入ったものまで、さまざまである。

我が家では、節句とは関係なく30年近く作り続けている中華粽がある。
はすの葉に包んだもち米で作る粽だ。
人をもてなすとき、息子の運動会などとにかく出番が多いわが家の味。
中に入れる、ジャンロー(味つきの豚肉)も自家製。
ただ、味だけはそのときの気分でさっぱりしていたり、しっかりしていたり。
蒸しあがった、もち米。
一枚のはす葉に包んで、その香りを移すためもう一度蒸かす。

いつも作っては人にあげたりで、思う存分食べたことがなかった。
昨年、機会があって、この一合は入っている粽を一人で全部べた。
自分が作ったものだけど、大満足。
今年も何回この粽を作るだろうか。
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小さなもの(4)

2010年06月11日 | 身の回りのもの
曇り、26度、93%

好きなものがあって、どうしても集めてしまう癖って誰にでもあると思う。
それが、高価なものでなくても、いや、高価でないから集めることができる。

身の回りで毎日使う食器、自分が身に付けるもの、こだわっているのではないけど,少しずつ集まってきた物たち。

ティーポットが好きだ。急須、土瓶も含めてだけど、紅茶用のポットがとりわけ好きだ。
プレートなども含めて、フルセット持っているポット以外に、なぜかポットを見るとつい買ってしまう。それでもここ数年は、ポットの収納が、床面積にして結構とるので我慢している。

イギリスのセラミックでできた鳥のポット。お湯を注ぐと持ち手が熱くなってしまう。
でも、お茶が丸い丸いおなかの中でゆっくりと膨らんでくれるようで楽しい。

ガラスのポットは、葉っぱの膨らむ様子が見えるから、中国茶の花入りのものなども見ているだけでわくわくする。
ティーポットを使うので、ティーバックは買わない。葉っぱを好きなだけ入れる。
ポットを使うときは、気持ちの余裕がないとつまらない。時間の余裕もかな?
それとも、ポットを使うことで自分に余裕ができるのかもしれない。
ポットを前にして、時間の流れをほんの一息止めてみる。
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パグの抜け毛

2010年06月10日 | もも
雨、25度、99%

朝から雷を伴った大雨。
定刻の4時30分ごろから朝の散歩のスタンバイをするものの、小降りになる様子も見せない。
私も朝の走ること中止。朝食を先に済ませる。まだ、大降り。
掃除も終わり、洗濯も終わり、モモは、おしっこだけ家で済ませた。
よほどお腹が悪くない限り、ウンコは家でしない。落ち着かない様子で私に付きまとう。
9時前、空が明るくなり小雨になった。
少々の雨なら気にもせず、歩く。
犬の友達に会うことはなかったけど、トイレを済ませて、いつもより長めの朝の散歩。
トイレを我慢している様子は健気だ。

パグは、短毛なので抜け毛が少ないと思われがちだが、まったく逆。
初めての春先、そのすごさに驚いた。木のフローティングの床が白っぽくなるほど抜ける。
朝掃除機をかけても夕方またかけなくてはならない。
パグにもよるけど、下毛がビッチリとあり、上の毛も少し長い。

家で犬を飼うと、掃除機が傷むと聞いたことがあった。モモが来た頃の掃除機は10年以上使ったもので、あちこち不具合が出ていた。傷んだら、買い換えるつもりでいたものの、欲しかったダイソンは、旧イギリスの支配下にあった、この香港では、売られていなかった。
その上、日本製の以前の掃除機は基本機能は、びくともしない。
そのまま、使い続けていた。
2年前、いつも行く日系のスーパーに、プロモーションとしてダイソンが出ていた。その場で、家人に電話をして許可を取り買ってきた。家人はダイソンが高いものだとは知っているものの
まさか普通の掃除機が5つも買えるとは知らない。きっと今も知らないと思う。

一番オーソドックスなタイプ。日本のように小型ではない。
うるさいなんて構わないくらい、よく働いてくれる。
家の大きさにもよるだろうが、10日一回はごみを捨てる。この写真は10日目。
全部モモの毛ではないけど、70%はモモの毛。
モモの毛姫である。しかも夏場は、毛を短くカットしているにもかかわらずこの有様。
抜け毛が多いなんて実のとこ、モモがいてくれることに比べたら、小さなことだ。
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小さなもの(3)

2010年06月09日 | 身の回りのもの

雨、26度、97%

昼間でないような暗さ。
雨が降りしきる日は、心が落ち着くといった友人がいた。
町のざわめきも、雨の日は遠くに聞こえるだけ。

こんな日には、家にいられることに幸せを感じる。
身の回りにある好きなものたちを感じながら、外の雨を思う。
イム サエムさんのボンボン入れ。
以前と比べると土が変わったのか染付けの刻紋の表情が渋く感じられる。
冬の間は、すぐに口に放り込めるキャンディーを忍ばせて。
時には塩昆布が入っていたり。

今日は一日、重い空。
家にいて、好きなものたちを手にとってみよう。
香港で2番目に高い、ifcビル。
窓から見ると頭しか見えない。

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モモその後(2)

2010年06月08日 | もも
晴れ、27度、77%

パグ犬モモが我が家にやってきた年の秋、香港はほんとに秋晴れが続いた。
12月の終わりごろまで雨が降らなかった。例年、11月ごろは台風のシーズンも終わり一番過ごしやすくなる。モモがやってきたのが9月の21日、確か3週間が過ぎた頃、ちょっと不安な気持ちがよぎった。
モモを求める前にケンネルのおばさんに3度ほどモモがオスかメスかを尋ねたのだが、彼女は英語が話せないので、私の下手な広東語での会話だ。
おばさんは、女の子だと言った。それで、モモと名前をつけたのだ。
ところが、10ヶ月を過ぎた頃から、なんだか玉らしきものが二つうっすらとある。9ヶ月の頃には玉の気配すらなかったのに。どうしよ~。どうもならないことを一人で考えていた。
そうそう、家人には知らせなくてはと,面と向かって言うのは憚られたため、珍しく会社に電話をした。家人いわく、散歩をさせている時、気は強いしおかしいと思っていたとのこと。
でも、パグの赤ん坊を生ませる夢がいっぺんにふっ飛んでしまった。

日本にいる息子も、私の母も、私らしいと言うが。
その息子を産むときも、出産1時間前に見てもらったスキャナーで、看護婦さんはお嬢ちゃんですね、と言ったのに、1時間後息子が生まれた。やはり、私らしいのか?

男の子と判明しても、名前は変えなかった。桃太郎のモモでもいいし。
香港人で日本に詳しい人は、名前を聞くと女の子か?と尋ねてくる。

女の子だったら、今頃はたくさんの赤ん坊を産んでいただろうか?
いまだに夢を捨てられない私は、メスのパグに会うと、お嫁さんになってくれるか聞いてしまう。
当節、8ヶ月までには避妊をしてしまうとかでなかなか、お嫁さん探しに苦労している。
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続きを書こうと思ったが

2010年06月07日 | 
曇り、28度、71%

今朝は領事館に用事があって出かけた。
領事館に行くといっても、東洋一長いといわれているエスカレーターを下れば、15分ほど。
 
用事のあと、同じビルの本屋に寄る。
いつも行く本屋とは系列が違うので、入荷されている本も傾向が違う。

気にかかる本がないので出ようとしたら、ギフトブックのなかにこんなものを見つけてしまう。

高さ6センチ横4センチ、小さな本。
中にはいろんな犬たちが登場するのですが、

こうしてパグのページも2箇所ありました。
少し忙しい家人が、仕事の合間にそばにおいて読んでくれたら、和むのではないかしら。

初めのモモの写真のバックにある時計台、今はもう取り壊されたスターフェリー乗り場にあったもの。
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モモその後 (1)

2010年06月06日 | もも
曇り、24度、86%

昨日の続き。
とにかく、モモは我が家の一員になりました。

家の中で飼う初めての犬です。
最初の晩は、私のベットの下にバスタオルを引いて寝かせました。
ほとんどモモは、寝なかったと思います。ケンネルのおばさんをモモは思い出していたのではないでしょうか。翌朝は大きな目の周りに目やにがイッパイでした。

9ヶ月だからといっても、環境が変わればトイレの訓練も生活のリズムも変わります。
ケンネルにずっといたので、外歩きの経験もなく、葉っぱが風で道をササーと過ぎていくのにすら気を奪われていました。
花柄が落ちていれば必ず匂います。大きなビニール袋が飛んできたりすると、それこそギョッと脇に逃げる始末。私も久し振りの犬との散歩、お互いにリズムをつかむまで、随分時間がかかったものです。
パグですから、よく食べます。
はじめは、ドッグフードで育てるつもりが、私たちの食卓のものを欲しがるので、少しずつあげるようになりました。獣医さんに話せば、大目玉ものです。
一緒に食べるので、当然3食です。そして当然肥ってしまいました。

香港では、オデブちゃんを「フェイチャイ」といいます。モモもご他聞にもれずそう呼ばれていました。でも、香港のフェイチャイは、可愛いものへの愛称でもあります。

私が留守をする間の、いたずらも心配でした。まず、パソコンの配線。
帰ってきて、ドアを開けたら何があるか分らない。そんな心境で、ただいまとドアを開けます。
配線には興味がなく、家具の角やノブをかんでくれました。

トイレは、二つあるバスルームの片方をモモのトイレにしたかったのですが、彼が選んだのは
リビングのテレビの前。今も家にいる時はそこでしかしません。つまり、我が家ではリビングのテレビの前に新聞紙がいつも広げてあります。

モモが来たころ日本ではもうペットシーツが出回っていたように思います。ところが香港では
ほとんど売られておらず、あっても高価でした。もちろん今は違います。
我が家では、はじめのまま、いまだに新聞紙を使っています。

暑いときは、バスルームの大理石の上でこのようにして眠っていました。
おなかの毛のないところを冷やしているのでしょう。
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