チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

モモが我が家に来たわけ

2010年06月05日 | もも
うす曇、23度、98%

我が家のパグ犬モモはこの1月で6歳になった。
彼が我が家に来たのは、9ヶ月のとき。
ケンネルから買ったにしては、可愛い時期をもう過ぎていた。

私が、モモを始めてみたのは2004年5月のはじめ。
月に一度行く、サウスサイドに向けて車の中からケンネルの表ウィインドーにいるパグを見た。
めったに通らない道だけど、我が家から歩いて20分のところ。
翌日、歩いて行ってみた。お店が開いたばかり、ウィンドーのパグは、表に背を向けたまま
しっかりと店の中を見ている。朝ごはんを待っていた。
外で見ている人のいることなど気づくはずもなく、無心でドッグフードをを食べた。
店に入って、何ヶ月か、男か女か、値段を聞いてその日は家に帰った。

その前2年近く、私はずっとパグが欲しかった。
小さい頃から、いつも犬がそばにいて、結婚してからも2匹の犬を飼っていた。
ところが、香港では、20数年前はペットで犬を飼っている人などほんとに少なく、その上、ペットは飼えないマンションが多かった。
パグを始めて意識したのはナショナルジオグラフィックの小さな記事。チップを入れて、ドーバーをわたる犬。映っていたのは黒パグ。

香港でも犬を飼うのがだんだん流行ってきて、ペットショップも増え始めていた頃だった。
家人に、パグを飼いたいと言うと、決まって、旅行のときにどうするか、と反対にあった。
彼も動物は好きなのに。今回も同じ理由でだめ。

あの夏は特に暑くて、6,7,8月と月一度行くところにご無沙汰していた。
9月にはじめ、久し振りにケンネルの前を通る。あら、パグがいる、けど新しくやってきたのか
一瞬考えた。でも、随分大きい。もしかしたら、4ヶ月前のパグかもしれない。
気が気でなく、夕方ケンネルをたずねる。やはり、前に見たパグだった。
暑い夏中、このウィンドーのところにいたんだと、哀れになる。

再びケンネルにいるパグを見た週の日曜日、私は家人を香港大学を抜ける道に散歩に誘った。
大学を抜けた下の大通に目指すケンネルがある。
まだいる。いつも表に背を向けて中にいる世話をしてくれる女性を見ている。
家人と店に入り、月齢とオスかメスかと値段を聞く。
「飼ってもいいよ。」と。  ところがそう言われると、急に迷いだした私。
そのまま、店を後にした。日本ではペットショップの動物は、1歳を過ぎると処分されると聞いたことがあった。香港ではどうか知らない。その晩ほとんど寝ないで、明日行って、まだいたら
飼うことにしようと、独りで決めていた。
翌、月曜日、家人が出た後、犬が飼えるように家の準備をして、自分の仕事に出かけた。
仕事場からそのまま、かのケンネルへ直行。
待っていてくれたんだと思うように、ウィンドーの中にいる。
こうして、モモは我が家にやってきた。

2004年9月21日、モモが我が家にやってきた日の写真。
モモという名前は、前の晩考えたもの。
正式な名前はボボ。お店のおばさんは、「べびちゃい」と呼んでいた。
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パンのにおい

2010年06月04日 | パン
うす曇、25度、81%

今年は気温が上がりきらない。1968年以来の涼しい香港だそうだ。
もう少し暑くなると、パンの発酵がラクになるのに。

パンの発酵のときのにおい、焼成しているときのにおい、どちらも幸せな気持ちにしてくれる。

そのときそのとき、凝って作るパンがある。
25年ほど前、食パンを作り始めた。どんなに、きちんと量って作ってもうまくできない。
手持ちの型とドフの量がうまくつかめない。型からはみ出したり、ドフが少なくて上蓋まで届かなかったり。出来損ないのパンを当時飼っていた、テツという犬と毎日食べてものだった。

パンを焼くときは、お菓子を焼くときと違って私にとってはほんとに余裕のあるときのようだ。
時間だけではなく心の余裕も。
ムクムクと膨らむパン。きれいな狐色に色づくパン。
イーストって言う生き物のおかげでパンも生きている。
家人とパグ犬モモとの生活、今はパンの焼けるのを待ってくれているのはモモかもしれない。

こうして、オーブンの下で、焼きあがるのを待っている。

誰かが待っていてくれること、誰かのために自分が生きていること、誰かにありがとう。
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朝 走ること(2)

2010年06月03日 | 自分ごと

うす曇、25度、78%

今日、家人シンセンに主張のため、お弁当つくりは休み。
昨日は珍しく夜中まで雨が続く。

朝晴れ上がっているわけではないが、雨は上がっていた。
雨上がりの早朝、走ることの楽しみがある。

まずなんといっても、土のにおい。
コンクリートで囲まれて、アスファルトの上を歩く生活をしていると、雨上がりの立ち上がってくる土のにおいを嗅ぐと、急に自分が生き物だと気付かされる。
とても懐かしいような、どこか暖かな。そして生きてるって実感する。

そして、水の流れる音。
川ではないが、岩盤を流れる水を集める水路の水かさが増し、水が流れる音が聞こえる。
かなり大きな音なのに、うるさいと感じることはなく、水がいろいろなものを洗い流してくれる気がする。

そして、大きなカタツムリ。

アフリカンマイマイという種類のカタツムリ。大きなものは殻が20センチちかいもいるが、普通は10センチ前後。しかも、日本のと違ってからが扁平ではない。つまりとんがっている。
以前は雨が上がると、あちこちに姿を見せてくれた。走るときは、これらを踏まないように
道に目を凝らさなくてはならなかったのに、ここ数年激減している。
雨上がりの朝の私の仕事は、このカタツムリたちが道の真ん中にいると、立ち止まって脇の草むらに避けてやることだ。

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小さなもの(2))

2010年06月02日 | 身の回りのもの
雨、25度、88%
今日も、バザーのため早くに家を出る。
昨日に続き、家人からお弁当の要望。


カンボジア出身の、イムさんの香炉。
20数年、イムさんの焼き物を集めてきた。
安南手とも一味違う、刻紋に釉薬の流れた後がなんともいえずに惹かれている。

焼き物にやわらかいと言う表現はおかしいが,温もりがある。
きっと、イムさんの人柄がにじみ出ているからだろう。

九段にある花田でイムさんのものはいただいている。
先年、イムさんの展示の折、ご自身にお会いすることができた。
といっても、急いで九段下に向かわれているイムさんに、坂上に向かっていた私がお声をかけてしまった。見ず知らずの私が「毎日大切に使っています。」とだけしか話せなかったのだけど
帽子のしたのイムさんの目が焼き物とおんなじ暖かさだったことが忘れられない。
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一日は

2010年06月01日 | 私見
土砂降り、25度、77%
朝の間は、雨の前にしてはうっとおしくなく日が照らないぶん温度も上がらなかった。
一日は,訳あって雨でない限り山に登る。
山といっても大仰な山ではなく、標高436メートルのMt.Butler。
香港島で一番高い山が552メートル、これは我が家の裏山に当たる。

Butlerは香港島の東側。ウイークデイでも朝早くからたくさんの人たちが登る山。
そう高くないものの頂上までは50分ほどかかる。
暑くないといっても、かなりの汗。
頂上からは、天気がいいと南シナ海とビクトリア湾が見渡せる。

毎月ここに来て空を見上げると、すごく空に近くなったような気がする。
今日のような天気の日には、クワガタを見ることができる。
ここ数年その数がずっと減ってきている。今日は、メスの死骸を一匹発見。

名前を知らない小さな花。この花を撮ったときにはかすかな風が吹いていた。
山を下り、市場で16日の端午の節句のために粽用の、はすの葉を求める。

15枚買って150円。横浜の中華街だと随分の値がするのに。

お弁当の写真は、山登りのためのものではない。
7時半に家を出て、買い物をしても10時半には家に戻っている。

このお弁当は、家人のため。4月のはじめに随分体調を崩し、入院までした。
退院後は、しばらくお弁当持ちで出勤したが、昨晩、久し振りにリクエスト。

ありあわせのものだけど、山に出る前に作った。
お弁当って、つめる時が一番楽しい。
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