チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

カラーパスタ

2013年05月11日 | 料理

晴れ、24度、95%

 手作りのパスタを頂きました。福岡市の西、糸島市の福祉法人MUKAで作られたパスタです。色取り取りのタリオリーニです。野菜やイカスミの自然な色です。

 随分以前、イタリアのフルーツパスタを食べたことがありました。様々なフルーツの色が見た目にもきれいなショートパスタでした。茹でながら、フルーツの香りが混ざりあったら、どんな感じにになるのかなと、ちょっと心配気味に茹でました。でも、フルーツの香りなどしませんでした。ただ、食感がやや粉っぽいと言うのか、もっちりした感じのパスタだったのを覚えています。

 頂いたのは10週類。50gずつ一袋に入っています。これまた考えました、紫いもの香りとオレンジやイカスミの香りが一緒になったら、食べる時どんな感じかな?期待ではなく不安でした。初めは相性のよさそうなものを選んで付け合わせに、 作ってみました。このタリオリーニも、香りがありません。これならどんなソースにも合わせることが出来そうです。

 そこで思い切って何種類ものパスタをあわせて、メインディッシュにしてみました。

 ソースはトマト、サーディンを添えました。ボリュームたっぷりです。

香りがしないばかりか、一本ずつ食べてみても、ローズマリーの味やカボチャの味もしません。もしも、味や香りがしっかりしていたら、こんなふうにたくさんの種類を混ぜることは出来ませんものね。こうしたカラーパスタは、彩りを楽しむものなのかもしれません。 麺を合わせた様子は、確かに可愛げです。

 でも、ほうれん草の味も香りもしっかりしたパスタだったら、1種類だけでクリームソスで食べるのも悪くないなと思います。ひもかわのような薄いタリオリーニですから、粉っぽさはなく短い時間でゆで上がります。

 MUKAで得られたお金は、福祉の資金として使われるそうです。日本の小さな街で、おいしいパスタが作られていること、日本人の丁寧さや心意気を遠く香港から感じています。

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コーンピック

2013年05月10日 | 身の回りのもの

曇り、24度、93%

 プラスチックで出来た小さなコーンの形をしたコーンピックを初めて見たのは、学生時代、なにかの雑誌だったと思います。早速、ソニープラザに探しに出かけました。当時のソニープラザは、私にとって宝箱のようなものでした。でも、コーンピックありませんでした。日本でも、まだハニーバンタムなんていうコーンの品種が出る前のお話です。

 私たちが日本を離れる頃には、ハニーバンタムが出始めてきました。今のように生で食べても甘いコーンなんて言うのは夢の夢。香港にやって来た当初、野菜の違いに驚いたものです。野菜の種類は、日本と変わりありません、でも、調理法の違いや生食をしない中華圏の野菜は、似て非なるものでした。残留農薬の心配もありました。コーンは市場の八百屋で、皮は剥がされて売られていました。皮を剥げば、みるみるコーンは乾燥します。そのカチカチなるコーンが売られていたのです。何でも試してみます、そのカチカチコーンは湯がいても蒸してもちっとも美味しくありませんでした。

 香港はイギリスの統治下でしたから、イギリス的なものは手に入ります。ところがアメリカのものはなかなかお目にかかれませんでした。America Co.という店ができたのは、まだイギリス統治下の頃です。Americaからの輸入品、私たちにはやっぱり、イギリスのものより馴染みがあります。文具、グラノラバーなどの食品、園芸用品や家庭雑貨も入ってきました。品数は少ないのですが、店の空気を吸いに行くだけで楽しかったものです。そして、見つけました、コーンピック。たまたま、親子3人で出かけていたのですが、コーンピックを握りしめている私を見た主人の呆れ顔、なんだそれ?って感じです。

 コーンピックを買ったはいいけど、香港のコーンは相変わらずおいしくありませんでした。出番の少ないコーンピックでしたが、 北京オリンピックの前から香港も含めて野菜が大幅によくなりました。コーンだって、ハニーバンタムが日本より遥かにお安く食べられます。 こんなふうに使います。熱々のコーンの両端に差し込んで、がぶりっと。このおいしいコーン、香港ほぼ一年中食べることが出来ます。

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チクチクテクテク

2013年05月09日 | 日々のこと

曇り、23度、99%

 2日前の夕方、急にこのブログとFBの連携が切れてしまい、FBから今までのブログが全部消滅してしまいました。インターネットの世界は、こうした不具合が一杯ですし、その裏にあるネット網などに思いを巡らせると、私の頭は付いて行きません。

 昨日の朝、普通にブログを書きました。いつもなら自動的に、TwitterとFBに流れてくれます。FBで見てくれている人のために、「チクチクテクテクで検索してください。」と書き込みを入れました。「チクチクテクテク」と入れると私のブログにつながることを教えてくれたのは、古くからの友人です。書き込みをしたものの、実際に「チクチクテクテク」なんて検索したことがありません。試してみました。ダイレクトに私のブログが開くわけではありませんでした。勘違い!でも、確かに検索結果の一番上をクリックすれば、私のブログが出てきます。ひとまず安心。検索結果をスクロールすると、ビックリしたことにたくさんの私のブログの記事が出てきます。随分古いものもあります。日付順ではありません。

 ブログを始めて、3年ほどになります。香港を離れた友人に手紙のつもりで書き始めたこのブログです。ですから、ブログのことを教えたのはこの二人の友人だけでした。私の身近なことしか書けませんし、人様にはお見せするほどの物でもありません。

 ブログを始めて、半年ごろ、編集画面に何やら数字がのっています。その数字、毎日変わります。なんだろう思いクリックすると、昨日の私のブログを見てくださった人の数でした。この時も、本当にビックリしました。私はてっきり、2人の友人だけが見てくれているとばっかり思ってましたから。

 今は、その日書くブログを見てくれる人は150人から200人。過去のブログを検索して見てくださる人も含めると、私には、ありがたいほどの人数です。それでも、お顔が解るのは、30人にもなりません。全く知らない方が、私が書く物を読んでくださっています。

 香港在住のブログを見てくださった方、我が家にも来てくださいました。そうそう、台湾からも来てくださったんです。いつもいつもコメントをくださる方もいます。

 私の半径2メートル以内のことしか書けません。それなのに書き続けて来たのは、きっと読んでくださる人がいるからです。

 昨年ごろから、あることに気付きました。こうして毎朝、ブログを書き終える時、必ず、句読点を最後に書きます。この句読点を打つこと、これが、その日に書くブログの内容に関わらず、私の心にけじめを付けてくれています。これで、お仕舞い。さあ次を始めましょう、って。

 仕事をしていたと言っても根っからの主婦です。この年になれば、引きずる物、けじめがつかないことを一杯背負い込んでしまいます。句読点が打てない生活をしているわけです。ブログを書き終えるときの句読点、このひとつで、けじめを付けている自分がいます。さあ、今日もまた始まりですよ、と。

 インターネットの不具合から、なぜか、自分の中を顧みてしまいました。今日が始まります。皆さん、またよろしくね。

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アイクリームと洗顔剤

2013年05月08日 | 日々のこと

曇り、22度、94%

 2年ほど前になりますか、主人が急に目の周りが突っ張るようだと、言い出しました。目の周りの皮膚はとても薄いそうなので、歳とともに乾燥して来たのかもしれません。香港にいると多湿なので、さほど乾燥が気にならない私でも、長時間の飛行機や乾燥した土地に行くと目の周りパリパリになります。でも、女ですから、一応は化粧品を使っていますので、そういう時は多めにペタペタ。

 そんな時、二人して入ったオーガニックのお店で蜂蜜などと並んで化粧品が売られていました。なんと、最近の流行でしょうか男性ものもありました。その中のアイクリームを早速求めた主人です。未だに、石けんを泡立ててひげを剃るような人です。ひげ剃り後に、クリームなどを付けたこともありません。そんな主人が、出かける前に目の周りにクリームなんて塗ってるのを面白く眺めていました。なにか塗っていると、パリパリ感がないそうです。

 最近は、デパートでも薬局でも男性向けのクリームなどが売られています。主人を見ていると、小さなアイクリームがなくなると何処からか別のメーカーのものを求めて来ては使っています。ゴルフのときの日焼け止めクリームなど、買ったままだったのに、目の周りはよほど気になるものと思われます。

 昨年の終わりごろ、今までのアイクリームより何倍も大きなチューブ状のものを買ってきました。家用だと言って、洗面所に置いてあります。これはつけると目の周りがスーッとして気持ちがいいよ。と毎朝おっしゃいます。緑色だからミントが入っているのかもしれないわね、と私は自分のことではないので、フンフンと聞いていました。

 先日、歯を磨いている時、何気なくこのアイクリームの容器のオレンジ色の字が目に入ってきました。GEL WASH.あれ?きちんと読んでも、やはり洗顔剤です。向こうの部屋にいる主人に、どうもこのアイクリーム、洗顔剤みたいよ、と声をかけました。ご本人、いたってのんびりとそんなことはない、と言っています。まあ、私がつけるわけではないし、とそのままにしてありました。

 洗面所に入った主人が、アイクリームなる容れ物を手に出てきました。ヤッパリ、洗顔剤みたいだね、とおっしゃいます。

 もう3、4ヶ月は、これを毎朝目の周りに塗って出かけていました。何もなかったから良かったものの、私が気が付かなければ、まだずっと目の周りに塗っていたに違いありません。歯を磨きながら、この容器を見ると、お腹のそこから笑いが込み上げてきます。いつもは声を上げて笑う私ですが、このお腹から込み上げる笑いは、笑い始めると止まりません。

 主人をご存知の方で、このブログを読んでくださった方、どうか主人にはアイクリームのアの字も仰らないでください。お願いします。でも、笑いが込み上げてきます。そういう方なんです、私の主人。

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嬉しい知らせ

2013年05月07日 | 日々のこと

ガス、22度、98%

 このひと月ほど、六曜の暦とにらめっこしていました。六曜の暦、大安や仏滅の巡りの暦です。深い意味は知りません。でも、物事を始める日は、大安にというぐらいは知っています。中国にも、似たような暦がありますが、これに風水が加わったものなど複雑で決まり事が多く、とても解るものではありません。昨日は、大安でした。

 昼前、日本時間で言えば昼の1時前に電話が鳴ります。息子からです。兼ねてから、この日、結婚を決めた相手のご両親に、結婚の許可をもらいに行くことになっていました。5年近く付き合っていました。結婚を決めるには遅すぎたくらいです。

 私たち夫婦は、東京に帰れば、彼女を含めて食事をとりました。私たちは、日本の正月には帰国しないので、お正月は彼女の家で家族のように正月を過ごさせてもらっていた息子です。とはいえ、女の子のご両親にしてみれば、きっとご心配なはずです。

 彼女は昨年10月には、福岡の私の実家の片付けにも来てくれました。埃だらけの家で、文句も言わずに片付けを手伝ってくれました。主人の両親、私の母にも会ってくれました。彼女なりに、なにか心に決めて福岡に来てくれたことを、私は感じていました。

 11月、主人の会社の式典の出席のため東京に帰った私は、仕事で時間が割けなかった主人を残して、彼女のご両親にお会いするために、お宅を訪ねました。息子がお世話になってますというご挨拶だけでも、と思う気持ちからでした。ご両親は、心配なさっていたでしょうから、せめて、お顔だけでも合わせておこうと思いました。

 それから4ヶ月、3月の中旬に結婚するからと、息子から連絡がありました。そして、昨日、お父様は予定の旅行を一日早めて帰宅なさって、息子の訪問を受けてくださいました。おかげさまで、息子の希望を受け入れて頂きました。大事に育てられたお嬢さんです。大切にしなくてはと、胸に思います。

 我が家はこの息子一人しか子供に恵まれませんでした。だから、こんな喜びも一回だけです。主人の実家と私の実家は、私の母の頑さから、35年を過ぎた今もギクシャクしています。子供にそんな精神的な負担を負わせるような親にはなりたくないと思い続けた35年です。今から始まるこの二人の人生、彼女のご家族と私たちとで見守って行きたいと思います。

 見出しの写真は、息子の乳歯が入ったMILK TOOTH BOXです。気の早い私は、孫はまだかな、などと思っています。

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柏餅

2013年05月06日 | 菓子

曇り、21度、95%

 柏餅を作りました。和菓子を作り始めたのは、ここ4、5年のことです。うまくいくときもありますが、人様には食べさせられないと、自分で全部食べて仕舞うこともあります。決して捨てたりはしません。

 香港、和菓子は随分以前から売られています。それに小豆のあんを使った柏餅や大福に似たものなら地元にも沢山あります。買えばすむのですが、どうも自分で作ってみたいのと食べたいのとが半々ぐらいの動機のようです。素材の組み立て方は洋菓子に比べれば、明快に解りやすい和菓子です。小豆のあんと白あんさえ用意しておけば、いろいろなバリエーションが楽しめます。日本のように、このあんが市販されていませんから、あんこから作ります。小豆は地元のものを白インゲンは時には日本から持ち帰ってきます。和菓子に使う粉類、上新粉や白玉粉なども香港にも似たようなものがありますが、出来るだけ日本のものを手に入れて作ります。

 2年前に、少したかをくくって作った柏餅、形といい食感といい散々な出来でした。耳たぶくらいの堅さに、なんて書いてあっても私の手はその堅さがどんなものか、実感がありません。永年作って来たケーキやパンのように、自分の中で目安となるものがないわけです。手探りとはよく言ったもので、昨日の柏餅作りのあいだじゅう、緊張して頭より手で覚えようとしていました。何でも、繰り返し繰り返し作れば、自然に体が動いて出来上がります。その繰り返しが、私の和菓子作りには欠けているようです。

 家族に食べてもらいたいからというより、作ってみたい動機の方がずっと大きい私ですが、まずまずの出来の柏餅、今、冷凍庫に入って出番を待っています。「あんこの夢を見る」という私の母に持って行くためです。あんこ、母にとっては小豆あんのことですが、夢にまで見るというのは、おかしいやら哀れになるやら。

 和菓子、あんと外の皮との堅さのバランス、程よい大きさ、素材が単純なだけにごまかしがききません。作る機会を増やして、おいしい和菓子を作りたいな、と思います。それにしても、私が母の年になったら、さて、何の夢を見るのやら。

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蘭芳園 香港ストリートフード

2013年05月05日 | 香港

曇り、21度、88%

 3日前の香港の英字新聞、South China Morning Post に世界のストリートフードの10大都市が揚げられていました。東南アジアに旅行すると、道に並ぶ小さな屋台の数に目を見張ります。住人の台所代わりのような食べ物屋です。早朝から夜遅くまで、いろんな時間帯で働く人のお腹を満たしてくれる食べ物屋です。

 さて、この記事の一番に揚げらた都市は、香港でした。住んでいると意外に見えないものがあります。その光景が当たり前になっているからでしょうね。記事でも取り上げられているのは九龍サイド、廟街や女人街に夕方から並ぶ露店の屋台のことでした。あの辺りに住む人なら兎も角、わざわざ向こうサイドまで行かずとも香港のストリートフードは、至る所で食べることが出来ます。しかも、イギリスの統治下であった中国ですから、そのメニューの多さはやはり世界一かもしれません。

 昨日の朝、銀行の用事を済ませた主人と私、どこかでコーヒーをと仰る主人ですが、私は市場で買い物がありました。市場の周りも朝早くから、おかゆやマカロニスープのような簡単なものを食べさせてくれる店が開いています。その中でも、日本のガイドブックにも良く登場する蘭芳園、市場の入り口にあります。土曜日の朝だというのに、地元の人、観光客で一杯です。案内されるまで待ってたら、後から来た人に先を越されます。空いている席を見つけて、相席覚悟で座りましょう。

  ここの名物は、メニュー右上のミルクティー。セイロンティーを煮出して作るミルクティーですが、最後にコンデンスミルクをたっぷりと入れます。ほろ苦いので、お砂糖を入れて飲みます。昔は砂糖の袋が3つも付いて来ていました。流石に健康上よくないと最近は見かけません。このミルクティーを入れるコンテストで、ここのおじさんいつも優勝します。しかも、香港のローカルファーストフードの店でもこのミルクティがおいしくないと客は来ないというほど、庶民の飲み物です。 私だってお砂糖を入れて飲みます。主人は、香港式のコーヒーを頼んだのですが、 こんな店でもミニマムチャージがありました。最低一人$20(210円ぐらい)、というのです。お茶やコーヒーは$16なので、最低料金をクリアしません。そこで、主人が頼んだのが、コンチャイ麺、インスタントラーメンとコーヒーのセットです。香港、インスタントラーメンも外で食べることが出来ます。しかも、一番人気なのは日清の出前一丁です。香港のタイポというところには、日清の大きな工場があります。家に台所がない家庭は少なくなって来ていますが、共稼ぎ、料理が出来ない女性たち、勢いインスタントラーメンですら外食の範疇に入るのです。 目玉焼きにランチョンミートがのってます。しかも。スプーンとフォークで食べます。お箸のところでも、レンゲが付いて出てきます。 こんなご飯もののメニューもあります。小さい店でも、メニューの多さはには感心です。

  コンデンスミルク入りの紅茶やコーヒーに、厚切りの食パンにマーガリンとシロップがかかったトーストなんかを朝食にする人もいます。

 特になにが、どうこう美味しいというのではありません、相席の人たち、店の中のざわめき、 こんな爪楊枝入れがあって、気さくです。昨日の相席の方達はシンガポールからの観光客でした。

 もちろん香港です、小さな店で朝早くから飲茶を食べさせてくれる店もあります。こんな紅茶一杯からハイエンドなフレンチまでなんでもある香港です。

 South China Morning Post の記事ではありませんが、香港のストリートフードは、確かに広く深くこの街の人の生活に浸透しているようです。

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94本の小さなカーネイション

2013年05月04日 | 

曇り、19度、85%

 香港に来たばかりの頃ですから、もう随分昔の話です。友人に連れられて初めて行った九龍サイドの花市、こんなにたくさんの花やさんが並んでいて、商売が成り立つのかしらと思ったほどでした。日本の花やに比べれば全てが大雑把な感じがします。花の種類は少なく、一束が、12本20本とごっそりですから、友人と半分に分けました。カーネイションはいつ行ってもある花のひとつです。当時は、そのカーネイションにスプレーで色付けしたものが売っていました。どぎつい青や花らしくないピンクに色付けされているのです。しかも、水溶性なのか水が当たると溶け出す始末です。花がかわいそうですし、見るのも辛い、なぜかカーネイションを避けるようになりました。

 朝早く花市に行くと、トラックから箱に入った花が荷下ろしされています。箱が開けられて、大束の花がバケツに移されます。その時の花屋の人の話や様子から、今日はバラがいいのね、とか百合がたくさん入ってるのね、と判断しながらその日の花を選びます。

 カーネイションも、種類が増えました。色も花の形もとりどりです。ひと枝に一輪咲く大振りなカーネイションの横に、小さな花を一杯つけるカーネイションが置かれていました。フラワーアレンジメントをする方なら解ると思いますが、この小振りのカーネイションは、メインの花にはなりませんが、添えの花としてなかなか有能です。かなり大きな束です。しかもほとんどが莟です。迷いますね。 こんな色を選んで見ました。

 一抱えもある大きさの花束です。アレンジメントなんて考えません。大束をどっさりと大きな壷に入れます。小さな花が開くと豪華な花にも負けないほど、華やかになります。

 見出し写真は、昨日の朝の様子です。そして、 こちらは夕方。随分咲きそろってきました。可愛い小さな花が沢山咲くと、本当に豪華です。

 花市から帰って、荷を解き、生ける前の下準備をしていました。きっと5ダース、60本ぐらいかなと思って、下の葉を払いながら数えてみると、なんと94本もありました。流石にこの壷だけでは納まらず、別のコーナーに同じくらい咲き誇っています。94本に3つは莟がついています。300個ほどの花が咲くことになりますね。

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白い皿

2013年05月03日 | 身の回りのもの

小雨、19度、82%

 白いお皿はなんにでも合うから、基本のお皿よ、と和食の皿も、洋食の皿も白が一番とよく聞きます。確かに真っ白な皿は何でも受け止めてくれるはず、そうは解っていても、この年になるまで真っ白な磁器の皿を求めないままです。白い磁器の器は、清潔感もあります。朝でも夜でも使えそうです。何故でしょうね?ひとつに自分の作る料理のレベルは、自分が一番良く知っています。レストランのようではありません。大雑把にどっさりと盛りつけて、あー、お腹いっぱいというような料理です。

 白の色にもよるのでしょうか。青っぽい白、黄色っぽい白、赤みをうっすら帯びた白。色としては好きでも、食器となると気が引けます。でも、陶器の粉引きやボーンチャイナの白なら手が伸びます。磁器の持つ凛とした潔さは、私には冷たく思えるようです。

 この15センチほどの楕円のボールと皿は、土もので、イタリアのものだそうです。求めたのは香港のJOYCE。20年ほど前は、まだこのセレクトショップにHOUSEWEAREのコーナーがありました。今では、レンクロフォードと経営母体がひとつになって、服飾だけの店になってしまいました。香港にプラダやアルマーニをセレクトして連れて来たのは、このJOICEです。HOUSEWEAREのコーナーには、イギリス人のおばちゃんがいました。高いハイヒール、高く結い上げた金髪、スーツに身を包み、あの鼻にかかった英国英語を話しました。いつもそんなにお客がいないので、なにかにとお店のものの説明をしてくれました。イタリアのペロションさんの器の初めて出会ったのも、この店です。

 この土もののぽってりしたボールと皿、色もぽってりした白です。裏には何のクレジットも付いていません。例のイギリス人のおばちゃんが、イタリアから来たのよ、と教えてくれました。 持ち重みがします。重ねるとかさ張ります。それで、家族の数だけしか買いませんでした。丸い皿もありました。 そして、裏には小さな穴があって、針金を通して壁にかけれるようになっています。我が家では壁にはかけていませんが。カレーとご飯、朝のシリアルとサラダ、田舎風豆のスープになど使います。

 土ものの白はほんのりと暖かみがあります。私の料理をぽっと包んでくれます。

 磁器の白い皿は、包丁がたつような料理が出来る方には向いているかもしれません。

 器は好きで買ってはいけないよ、と何かで読みましたっけ。飾り皿じゃありませんからね。食卓で使えるのが一番、随分、食器の失敗もしました。好きで、使えるものだけを身近に置ければ、今は、満足です。

 

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モモさん ぼく解ります。

2013年05月02日 | もも

小雨、17度、71%

 私が仕事を辞めて4ヶ月が過ぎました。仕事と言っても、フルタイムではありませんでしたから、家を空ける時間は、たかが知れていました。それでも、永年続けて来た仕事を辞めれば、時間がたっぷりなどと思っていた私です。でも、留守にしていた4,5時間、雑務で過ぎてしまっています。

 以前は、昼ご飯をモモさんと一緒にとると、その後仕事に出かけていました。モモさんは昼ご飯が終わると自分のベットに上がります。そのままお昼寝で、帰って来ても同じ格好のまま寝ています。最近変化がひとつ、昼ご飯が終わって後片付けをしていると、モモさん、ネズミちゃんを持ってやってきます。遊ぼう、という合図です。この遊びは決まって夕飯の後の遊びでした。ところが最近は、昼ご飯の後、夕飯の後と2回、決まってネズミちゃんごっこの始まりです。ネズミちゃんも、昨年、虎太クンのおうちから頂いて2匹になりました。どこかにモモさんがネズミちゃんを隠し忘れても、ネズミちゃん’その2’が常に控えています。ただの取り合いの遊びです。私が取っては、向こうの部屋に投げてやるだけのことですが、モモさんネズミを取られまいと、この遊びの後にネズミちゃんを私の目から隠すのに、真剣に狭い家を歩き回ります。 そしてこうして、ネズミちゃんがへの字に突っ込まれていると、モモさんが、ネズミちゃん隠しを終えた証拠です。2日ほど前は、とても蒸し暑い日でした。 ネズミちゃんを隠し終えたモモさん、素知らぬ顔で床にべったり。右がモモさん、左隅に隠されたネズミちゃん。モモさん、私の生活の変化に気付いたようです。

 いつも、モモさんの監視下にある私です。 アイスクリームを食べたくて、台所でウロウロしていると、ホラ、 こうやってあちらの部屋からじっと見られています。おちおち、アイスクリームも食べられません。私がアイスクリームを食べたがっていることもお見通し。

 見出しの写真、出かけようとサンダルを出しておいたところ、ふと振り返ると、モモさんに占拠されています。行かせるもんか、という顔つきです。

 モモさんの深い午睡中、用事で出かけることがありました。そっと、起こさないように出かけました。今までなら、身動きもしないで同じ姿勢で寝たままでした。それが、家に戻ると、締めて出かけた部屋のドアが全部開けられています。締まりが悪いので、モモさんがドンと突くと開きます。想像してみました。ふっと目覚めたモモさん、私がいないので、きっと探したのでしょうね。午後の時間も、モモさんと一緒です。そして、そのことをモモさんは理解しています。モモさん、私がいることで安心してくれているようです。

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