ガス、22度、98%
このひと月ほど、六曜の暦とにらめっこしていました。六曜の暦、大安や仏滅の巡りの暦です。深い意味は知りません。でも、物事を始める日は、大安にというぐらいは知っています。中国にも、似たような暦がありますが、これに風水が加わったものなど複雑で決まり事が多く、とても解るものではありません。昨日は、大安でした。
昼前、日本時間で言えば昼の1時前に電話が鳴ります。息子からです。兼ねてから、この日、結婚を決めた相手のご両親に、結婚の許可をもらいに行くことになっていました。5年近く付き合っていました。結婚を決めるには遅すぎたくらいです。
私たち夫婦は、東京に帰れば、彼女を含めて食事をとりました。私たちは、日本の正月には帰国しないので、お正月は彼女の家で家族のように正月を過ごさせてもらっていた息子です。とはいえ、女の子のご両親にしてみれば、きっとご心配なはずです。
彼女は昨年10月には、福岡の私の実家の片付けにも来てくれました。埃だらけの家で、文句も言わずに片付けを手伝ってくれました。主人の両親、私の母にも会ってくれました。彼女なりに、なにか心に決めて福岡に来てくれたことを、私は感じていました。
11月、主人の会社の式典の出席のため東京に帰った私は、仕事で時間が割けなかった主人を残して、彼女のご両親にお会いするために、お宅を訪ねました。息子がお世話になってますというご挨拶だけでも、と思う気持ちからでした。ご両親は、心配なさっていたでしょうから、せめて、お顔だけでも合わせておこうと思いました。
それから4ヶ月、3月の中旬に結婚するからと、息子から連絡がありました。そして、昨日、お父様は予定の旅行を一日早めて帰宅なさって、息子の訪問を受けてくださいました。おかげさまで、息子の希望を受け入れて頂きました。大事に育てられたお嬢さんです。大切にしなくてはと、胸に思います。
我が家はこの息子一人しか子供に恵まれませんでした。だから、こんな喜びも一回だけです。主人の実家と私の実家は、私の母の頑さから、35年を過ぎた今もギクシャクしています。子供にそんな精神的な負担を負わせるような親にはなりたくないと思い続けた35年です。今から始まるこの二人の人生、彼女のご家族と私たちとで見守って行きたいと思います。
見出しの写真は、息子の乳歯が入ったMILK TOOTH BOXです。気の早い私は、孫はまだかな、などと思っています。