気ままに

大船での気ままな生活日誌

今日は上弦の月で上機嫌の日でもあった

2013-10-12 21:00:19 | Weblog
今日は上弦の月で上機嫌の日でもあった、なんて、おやじギャグまるだしのタイトルで、不機嫌になった方、ごめん。土下座します。 でも、本当なんだから。

まず、桜美人(桜の葉っぱ)に囲まれて、上機嫌な上弦の月。




今日はね、まず、文京区で上機嫌になったのサ。地下鉄丸の内線の後楽園で降りて、やっと捜した礫川(こいしかわ)浮世絵美術館。礫は小石と読む、なるへそ。ここでサ、川瀬巴水をみて、上機嫌になったのサ。詳しくは明日ネ。ひとつだけ、お見せしますヨ。月島の雪。この絵を選んだのは、画題名に月が入っているから。



そんで、次に向かった先は、南北線で駒込。久しぶりだなお富さん、じゃなくて、久しぶりだなおとよさん。おとよさんって、東洋文庫ミュージアムのこと。玄関でにっこり迎えた子たちに、ますます上機嫌。


2万冊以上のモリソン書庫に、ますますます上機嫌。


マルコ・ポーロ展に、ますますますます上機嫌。世界最大の東方見聞録・翻訳書コレクション。


そんでまた、隣りの六義園ですごい技術をもった大道芸さんをみて、”ます”の4乗の上機嫌。投げ銭もはずんだよ!お札だよ!!ぼくの友達の娘さんも大道芸の天才なのさ。それに、毎年、観に行く枝垂れ桜の前だしネ。





六義園の中でも上機嫌。茶店でお抹茶も頂いた。前の赤松がうるわしかったことヨ。


ススキもネ。


上機嫌は、ここで終わらなかった。ななななんと、じぇじぇじぇ、”秋田の行事と小百合”を駒込駅で発見したノダ。最高の上機嫌となったんでありんす。

”秋田の行事と小百合”シリーズ#5 
東京、逗子、茅ヶ崎、大船駅に次ぎ5番目。横浜、鎌倉駅はいまだなし。ほぼ、その駅周辺の文化度と比例しています。藤沢、横須賀、大磯、小田原、渋谷、北鎌倉でもみつかっていません。文化れべるが低い地域といってよいでしょう。


今日は上弦の月で上機嫌の日でもあったのでごぜえますだ。明日、オッ家内も、恒例の秋のお里帰りから10日振りに帰ってくるしね。家事をしなくてすむのがうれしいでがんす。それが一番の上機嫌の理由かもしれない。

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堀辰雄 生と死と愛と

2013-10-12 09:30:13 | Weblog
宮崎駿監督最後の長編アニメ、”風立ちぬ”が大ヒットロングラン中である。ぼくも早い時期に観に行っている。さて、この映画の”原作”というほどの関わりではないが、下敷きにしているのは堀辰雄の”風立ちぬ”。これにあやかって(笑)、没後60年記念”堀辰雄/生と死と愛と”展が鎌倉文学館で開催されている。

堀辰雄というと軽井沢だが、鎌倉とのかかわりをすぐ答えられる人はそう多くないと思う。展示室に入る前に、パネルでその辺りの情報を知ることができる。昭和13年に堀辰雄は結核治療のため鎌倉に来ている。そして翌年、室生犀星夫妻の媒酌で加藤多恵と結婚し、1年ほど小町(おんめさま、大巧寺の近く)に住む。なんと、新婚生活を鎌倉で送っているのだ。

東京に生まれ、軽井沢を愛し、追分に死す、堀辰雄の太く短い人生史がさまざまな資料と共に紹介される。

”風立ちぬ”コーナーでは、その小説が掲載された”改造12月号”、昭和12年の新潮社の緑色の表紙の初版本が展示されている。そして愛読書、ポール・ヴァレリーの選集も。そう、小説でも映画でも冒頭に出てきた言葉”風立ちぬ、いざ生きめやも”の原本だ。年下の友人であった立原道造宛ての手紙で”二人のものが互いにどれだけ幸福にさせ合えるか、がテーマだ”と書いている。

それ以前に、昭和8年、”聖家族”を書き上げた堀辰雄は大喀血し、1年近く軽井沢で療養生活を送る。この頃、矢野綾子と知り合い、翌年、結婚するが、彼女も結核に罹り、昭和10年に亡くなる。その翌年、彼女のとむらいのために”風立ちぬ”が書かれるのだ。

”奈緒子”コーナーがある。初展示という原稿があった。”奈緒子覚書”で、この中で堀辰雄は、”これは、小説らしい小説にしたい・・・ぼくのづっと以前に描いた”物語の女”に出てくる奈緒子という女性が大人になったような”と書き記してあった。7年間もかけて完成させたのこと。着想は鎌倉なのだ。えへん、えへん。

そういえば、映画の”風立ちぬ”の堀越二郎の恋人の名前も奈緒子だっけ! そこまで思いが至らなかった。

また、”風立ちぬ”を読んでみようと、文庫本をカバンのポッケに忍び込ました。

堀辰雄山荘:没後、深沢紅子夫妻が住み、その後、ここに移築された。数年前、軽井沢で撮った。


鎌倉文学館


庭の秋バラはこれから。ブラックティーだけよく咲いていた。


そのあと、稲村ケ崎の夕焼けをみに行ったが、もうひとつだった。




上弦の月にあと一歩。


とんび。おまえも、風立ちぬ、いざ生きめやも だね。


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