こんばんわ。
2016年6月2日、10回目のカルガモ日誌をお届けします。今日は、円覚寺夏期講座のはじまる日。例年、7月に行われていたが、今年は、まだあまり暑くならないうちにと、6月2日から4日間ということになった。そのせいか、いつも溢れんばかりの会場が、比較的空いていた。横田管長さんの”無門関”という禅問答の解説のあと、元NHKスポーツアナの羽佐間正雄さんの”オリンピックと私”と相田みつお美術館長の相田一人さんの”にんげんだもの/父、相田みつおを語る”の講演。楽しく、聞かせてもらった。
そんなわけで、早朝、7時には家を出た。そして、カルガモ一家に出会ったのだが、いつもと様子が違う。なんと子供たちは、まだコックリコックリしているようで、ほとんど動かない。六羽がまとまって浮かんでいるのだ。また、お母さんは、目を光らせている姿ばかり、今まで、見ていたが、今回は違う。少し、離れたところでのんびり、それも父親鴨と、親戚鴨かはたまた愛人鴨かどうか知らないが(笑)、三羽でお食事中なのだ。早起きは三文の得、めったにみられないカルガモ一家の早朝の一幕を見させてもらった。
六羽の子鴨たち。じっとしている。目もつぶっている様子なので、まだ朝寝中か。
母鴨とほかの成鳥二羽。父親と愛人鴨か。子鴨が起きないうちにお食事中。
円覚寺は7時前から開いていた。夏期講座に参加する人が続々と。
羽佐間さんの話で、五輪最初の女子選手のメダリスト、人見絹枝さんの話が出た。1928年7月、アムステルダムオリンピックに参加、得意の100メートルに出場するも、体調不良で予選落ち。涙ながらに、エントリーだけはしておいた800メートルの出場を願い出る。ようやく、許しをもらえ、激走。なんと銀メタルを獲得してしまった。このとき、彼女のレースを競技場に出て、声をかけ、応援していたのが三段跳びの織田幹雄だった。彼は五輪最初の金メダリストになった。
ちょうど、今夜、NHKの”英雄たちの選択”で人見絹枝が取り上げられていた。
このあと、東慶寺に織田幹雄の墓も訪ねた。
相田みつおと坂村真民は、円覚寺で初対面とのこと。そのときの写真をみせてもらえた。
真民さんの今月の詩。
では、おやすみなさい。
(東慶寺のイワタバコ)