こんばんわ。
ビデオにとっておいた”まいにち 養老先生 ときどき まる”を見ていたら、先生が恩師のお墓参りをする場面があった。そのお寺は北鎌倉の浄智寺で、書院で休憩しているときに、前の庭園を見て、こうつぶやいた。庭はきれいですっきりしてた方がいいという人が多いが、ぼくはそうは思わない。(この庭のように)このくらい程度にはややこしい方がいい。ほら、いろんな生物がやってくるでしょう、と。
この庭はぼくも気に入っていて、四季折々、覗きに来ている。そうだ、今頃はハナトラノオとツルボの群落が見頃のはず、と早速、出掛けてきた。
年季の入ったへこんだ鎌倉石の石段を登ると鐘楼門が見えてくる。
鐘楼門の手前のススキと萩とコスモス。
萩の裏には秋海棠が咲き乱れていた。
鐘楼門をくぐると右側に本堂が。その先を右に回ったところに書院の庭園がある。
書院前の紫色の花がハナトラノオの群落。
これほどの群生はなかなか見られない。
庭園の一画にツルボも群生している。以前に比べると減ったかな。
ほかにも、ハナトラノオに混じって金水引も。
まだ咲き始めだが、紫苑の花も。
百日紅の大木も花を咲かせている。
フジバカマ
もみじも色づき始めている。
養老先生の言われるようにやや雑然とした庭だが、それぞれの植物がのびのびとはびこっているし、蝶や蜂も集まってくる。豊かな自然にこちらの心まで豊かになってくるようだ。
養老先生の言われるように、すべて、あまりきちんとし過ぎず、いい加減くらいがいいのかも。
たぶん、この部屋。
すばらしい浄智寺の初秋の花々でした。10月になるとこの庭に群生している秋明菊が華やぐ。是非、またその頃に。ありがとうございました、布袋さま。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
在りし日のまる。まるが亡くなり、養老先生もさびしくなったことでしょう。