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平野官房長官は、浅い考えでの発言が多いのでは?

2010-01-29 | 市民のくらしのなかで

官房長官の暴言

  基地反対の民意否定許せない


 平野博文官房長官が、沖縄県名護市での米軍新基地建設に「ノー」の審判をくだし、基地に頼らない地域振興を求めた名護市民の民意を否定する発言を重ねています。

 平野長官は、基地問題を検討する政府の検討委員会の責任者です。その平野氏が、民意を真っ向から否定するのですから、ことは重大です。名護市民・沖縄県民をはじめ、多くの国民が怒りを爆発させているのは当然です。

地元の意思「斟酌しない」

 名護市長選で新基地反対を掲げた稲嶺進氏を市長に選んだ結果は、名護市辺野古への新基地建設を押し付けてきた日米両政府への審判を示したもので す。住民の意思を尊重するなら、この結果を踏まえ、名護市への新基地建設はもちろん、普天間基地の県内「たらい回し」をやめ、無条件撤去を求めて正面から アメリカと交渉すべきです。

 にもかかわらず平野官房長官は市長選直後の25日に、市長選の結果を「斟酌(しんしゃく)する理由はない」とのべたうえ、26日には自治体との調整が難航すれば法的に決着させることも可能とまでのべ、27日もその発言を重ねています。

 当選した稲嶺氏が、「そんなことが許されるのか」と反発し、「アメリカとの合意は守るが地元との約束はいらないというのは矛盾している」と批判しているのは当たり前です。

 鳩山由紀夫首相は「ゼロベースで検討し5月末までに結論を出す」といいましたが、新基地建設を撤回するとまではいいません。北沢俊美防衛相は、辺 野古も「選択肢」といっています。一連の発言は、市長選で示された明確な民意を尊重していません。これでは鳩山首相がくりかえしている、「沖縄県民の意思 を尊重する」との言い分にも反します。

 なかでも、地元の同意がなくても一方的に進める可能性まで示唆した平野長官の発言は、どう喝としかいいようのない暴言です。

 平野長官は「国の安全保障の一環である基地問題」だからといいますが、これでは安保・基地問題は「国の専権事項」だといって基地の痛みを押し付け てきた自民党政権の強権的態度と同じです。国民は自民党流の「政治を変えたい」と願ったからこそ、自公政権を退陣させたのであり、その思いを力でねじふせ るのは許されません。

 だいたい地方の民意を一方的に否定するのは、憲法が明記する地方自治の原則をもふみにじることになります。「地方主権」をかかげる民主党の政策とも相いれません。平野長官の発言は、取り消しと謝罪が絶対に不可欠です。

新しい流れ加速して

 政府が進めてきた普天間基地の「移設条件付き返還」路線の行き詰まりはあきらかです。名護市民が拒否するものをどこに持っていこうとしても失敗す るだけです。いまこそ「米軍は抑止力」だとか「日米安保があるから」という呪縛(じゅばく)から脱却して、普天間基地の無条件返還を米政府に求めるべきで す。

 名護市長選の結果は、基地に依存しない、基地のない平和で豊かな沖縄をめざす、希望ある流れが大きくなってきていることを示しています。いまこそ沖縄と本土が連帯を強めて、「基地のない沖縄・日本」をつくるために力を尽くそうではありませんか。



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力強く発展するベトナム経済

2010-01-29 | 世界の変化はすすむ

マルクスの理論 確認

       ベトナム共産党 経済学セミナー


 【ハノイ=井上歩】

 ベトナムの経済学者やベトナム共産党幹部が世界経済危機をふまえて経済学の歴史や理論を再研究し、マルクスの理論の価値を確認する全国セミナーが22、23の両日、北部クアンニン省で開かれました。ベトナム共産党中央理論評議会が主催しました。

 ベトナム共産党機関紙ニャンザンによると、トー・フイ・ルア理論評議会議長(政治局員)が問題提起。ルア氏は、資本主義の経済学は否定されるたび に資本主義の枠内で転換を図ってきたが、行き着いた新自由主義は経済危機で「いっそう深い度合いで否定された」と指摘。他方で「マルクスの学説の科学的価 値はだれも否定できていない」し「経済危機の原因は基本的にマルクスの発見の範囲内にある」と指摘しました。

 また、危機に対して国際金融機関や主要8カ国(G8)などの枠組みは警告も解決もできず、「資本主義の経済学者もマルクスの学説に立ち返っている」と指摘。「日々の実践」は、マルクスの理論に基づいた「新しい主流理論の形成を経済学に注文している」と主張しました。

 ベトナムの方向については、迅速でしっかりとした経済発展を図るとともに「『社会主義志向の市場経済』の枠組みを根本的に整備し、将来の危機に対応できる能力を全面的に強化する必要がある」と強調しました。

 ニャンザンによると、セミナーには100を超える論文や報告が集まりました。ルア議長は日本共産党とベトナム共産党の理論交流でベトナム側代表団長を務めています。

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