国際女性デー
中東各地でも行動
「セクハラやめよ」「男女平等を」
【カイロ=伴安弘】国際女性デー100周年の8日、パレスチナのガザ地区やヨルダン川西岸各地でデモが行われ、イスラエルの占領の終結とパレスチナ内部の分裂の克服を呼びかけました。
ガザ市では女性500人が、男女の平等と正義を呼びかけた旗を振りながら行進。西岸で政権に就いているファタハとガザ地区を支配しているイスラム武装抵抗組織ハマスの分裂を終わらせるよう要求しました。
西岸のヘブロンでも約150人の女性が同様の主張を掲げて集会を開きました。ラマラでは政府の女性閣僚2人を含む約150人がイスラエル軍の検問所まで行進、占領に抗議しました。
一方、エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場では、数千人の女性が男女平等を呼びかけ、セクシュアルハラスメントをやめよと訴えました。しかし、多くの男性が「家に帰れ」などの罵声をあびせました。
エジプトでは女性に対するセクシュアルハラスメントが大きな問題になっています。カイロでの2008年の調査では、エジプト人女性の83%、外国人女性の98%が被害に遭ったと答え、男性の62%もそうした行為をしたことを認めています。