上野さんから、できたてのほやほやの最新刊が届いた。
おしゃれな装丁の『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著・法研)。
発行日は今日、7月12日。
今朝の朝日新聞の一面の下に、広告が載っていた。
発行は、「法研」。家庭医学書や健康、社会保障関係の本、
月刊「介護保険」も出している出版社。
届いてすぐに読んだ。
初めての書き下ろしというのが意外だけど、めちゃおもしろい。
もう一度、じっくりと熟読。
読むほどに奥が深く、共感するところが多い。
『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著・法研)
はじめに
第1章 ようこそシングルライフへ
なあーんだ、みんな最後はひとりじゃないの
ひとり世帯が増えている
ひとが、ひとりになるまでのプロセス
「ふたり」が「ひとり」になるとき
カップルアゲインの可能性は?
「ひとりでおさみしいでしょう」は大きなお世話
第2章 どこでどう暮らすか
最低条件は自分だけの住まい
女の持ち家率は高い
非婚おひとりさまの場合は?
おひとりさまの住宅事情
コレクティブハウスという選択
都会に住むか、地方で暮らすか?
個室は介護の基本
安全な暮らしをどう確保するか
第3章 だれとどうつきあうか
ひとりで、ふたりで、みんなと
大切な友人のネットワーク
ハイテクが支えるコミュニケーション
いっしょにごはんを食べる相手はいる?
孤独とのつきあい方
忘れられていくということ
孤独をまぎらわすか、向き合うか?
さみしいときはさみしいと言える
第4章 おカネはどうするか
老後はやっぱりカネ、か?
ひとり暮らしにいくらかかるか
不時の出費をどうするか
年金はいくらもらえるか
ゆとりをどう捻出するか
老後にもキャッシュフローを
ストックをフロー化するには
個人年金を準備しよう
第5章 どんな介護を受けるか
介護されることを受け入れる勇気
介護される側にもノウハウがいる
介護される側の心得10カ条
第6章 どんなふうに「終わる」か
だれになにを遺すか
遺言をどう書くか
おカネのほかにはなにを遺すか
遺すと困るものもある
どんな死に方をするか
孤独死は怖いか
孤独死でなにが悪い
どんなふうに弔われたいか
お墓はどうするか
おひとりさまの死に方5カ条
あとがき
「介護される側の心得10カ条」の一部を引用して紹介します。
わたしがケアの研究をしているのは、自分がいずれ「賢い消費者」になりたいと思うからだ。そして賢い消費者でなければ、自分のほしいサービスが得られないと知っているからだ。これまでの研究成果にもとづいて、「よいケアを受ける方法」、いいかえれば、「介護される側の心得」10カ条を、以下に述べてみよう。
「介護される側の心得10カ条」は、こんな言葉で結んである。
こう書いてみれば、この10カ条はあらゆるコミュニケーションの基本とも言うべきものだ。ケアという関係は介護する側とされる側の相互行為であり、したがってコミュニケーションだとわたしは主張してきたが、ほかのどんなコミュニケーションにもあてはまる基本的な原則が並んだ。そして、コミュニケーションには、いっぽうだけの当事者というのはいないから、「介護する側のノウハウ」があれば、「介護される側のノウハウ」もあって当然だろう。・・・・・・・・・
「おひとりさま」はもちろん、「おひとりさま予備軍」にも、
「家族と暮らしている人」にも、ぜったいにおススメです。
7月中旬には書店に並ぶとのことだから、
あとは本をお買い求めになってお読みください(笑)。
本といっしょに、第2回 女性フォーラム in GINZA
『おひとりさまの老後』出版記念「みんなで老いれば怖くない!?」
の案内も届いた。
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日時:2007年7月17日(火)17時30分から19時(開場17時)
会場:「法研」本社ビ8階ホール(中央区銀座1-10-1)
会費:1000円
申込方法:お名前・連絡先をご記入の上、
FAXまたはTELでお申し込みください。
FAX03-2562-3689 TEL03-3562-7673
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「定員80名になり次第、締め切らせていただきます」とのことなので、
関心のある方はお早めに。
と書いてるうちに、激しい雷雨になり、パソコンの電源を切った。
薪ストーブの上では、谷汲ゆり園の生産者の
純白のカサブランカが、昨夜から開きはじめた。
開く様子を、うっとりと見とれていた。
朝からさらに開いて、香りもすばらしい。
小ぶりだけど、わたしの手よりずーっと大きい。
床の花瓶のカサブランカは、一茎に8輪の大きなつぼみ。
雨のなか、庭ではレッドカサブランカがひとつ開いた。
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