昨夜ワインを飲んだからかなぁ、と思いながら、
7時過ぎに起きてきて、
いつものように、寝ぼけまなこで新聞をひろげる。
朝の早いつれあいもまだ寝ている・・・・
けど、新聞が机の上にある・・・
ということは、起きてきて、また寝たのかな??
日曜日のたのしみは、朝刊5紙の「読書欄」を読むこと。
各紙が日曜日に書評を乗せるようになったのはいつごろからだろう。
夕刊はないし、「毎日が日曜日」のようなわたしでも、
きっと、特別にのんびりと新聞を読むからなのだろう。
つれあいも起きてきたので、昨日、買ったばかりのブルマンブレンドを、
新しい電動ミル(今までは手動)でひいて、「ビカ」のネルドリップで淹れる。
最近、「七福」の個性的なコーヒーが多かったので、
ブルマンのやわらかくて甘いかおりが、ここちよい。
朝日新聞の、今週の「話題の本棚」は、
「老いるとは~『弱さ』受け入れる『強さ』どこに」、
というタイトルで、他の3冊と一緒に『おひとりさまの老後』が載っている。
横にながーい記事で、スキャナに入りきらないので
読みやすくして紹介しますね。
老いるとは ~「弱さ」受け入れる「強さ」どこに
「老い」をどう生きるか、イメージが固まっている人は、どれくらいいるだろう。
「最後はひとり」、でも「老後のひとり暮らしは怖くない」と言い切るのが、上野千鶴子著『おひとりさまの老後』だ。誰の顔色も見なくていい、自分だけの時間を楽しむノウハウを歯切れよく説く。通底するのは「人間は弱い」という視点。「助けて」と言える人間関係が大切と語り、PPK(ピン・ピン・コロリ)主義に疑問を呈する。論じられることの少ない「介護される側のノウハウ」や、誰にもみとられない死のあり方まで冷静に考えていく筆致に、老いと真摯に向き合おうとする著者の姿勢を感じる。
現実に身体の自由が利かなくなったら、どうなるのか。坪内ミキ子著『母の介護』は、要介護となった母との6年を描く。宝塚歌劇団1期生で、倒れるまで毎週美容院に通い、しゃんと背中を伸ばしていた母が、何をしても文句ばかり、夜中に介護者を何度も起こして用を言いつける変わりよう。著者は、動けなくなり、死と向き合う母の葛藤ゆえと思い至る。老いることの難しさを改めて思い知らされる。
近年、増加中という「キレる新老人」に着目したのは、藤原智美著『暴走老人!』。老人は精神的に成熟し、他者に寛容という固定観念に反して、窓口の対応が気に入らないと突然、怒鳴り散らしたり、殴りかかったりするのが「新老人」だ。背景を探るうちに、携帯電話の登場、郊外の住宅地の高齢化、労働に心の領域も提供させられる「感情労働」の増加といった社会の変化のなかで、人と人とのかかわり方が急激に変わり、孤立感、疎外感を募らせる老人の姿が浮かび上がり、せつない。
最後に、ジャン=ルイ・フルニエ著『ぼく最後の黒い髪』。老いを迎える心情を少々露悪的に描き、くすり、にやり、とさせられる。
(堀田あけみ)
上野千鶴子著『おひとりさまの老後』 死別、離別、非婚。女性なら誰もが最後はひとりと著者は指摘する。どこで暮らすか、誰とどうつきあうか、お金はどうするか、何を残すか。老後を考えるとき避けられない問題を、前向きに傾倒する。(法研・1470円)
(2007.9.9 朝日新聞)
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『おひとりさまの老後』は、なんと!
Amazon.co.jp ランキング: 本で19位。
7月の発売からたった2ヶ月で12刷、
トータル11万部のベストセラーだ。
わがことのように、うれしい。
今日はこれから、上野さんを招いての、
12月2日の公開フォーラム「さまざまなマイノリティが生き延びるために」の
チラシの印刷発送です。
素敵なチラシが出来あがりました。/
「む・しネット」公開フォーラム~基調講演・上野千鶴子さん(2007.9.1)
さいしょの5000枚は、あっという間になくなってしまったので、
追加であと5000枚印刷、各地の会員に送って、
女性センターや市民活動センターなどにおいてもらいます。
ご協力いただける方はご連絡を。
皆さん、お世話をかけますがよろしくお願いします。
オマケは、
上野さんが、8月に富山で講演した、
「日本の戦後責任とジェンダー」の紹介記事(毎日新聞)。
勤労挺身隊訴訟:「第2次不二越訴訟」判決控え、
上野千鶴子さんが富山で講演/富山(毎日新聞 2007年9月4日)
◇挺身隊員への支援訴え
機械メーカー「不二越」(本社・富山市)と国を相手取り、韓国在住の元女子挺身(ていしん)隊員22人が未払い賃金と強制連行・労働の慰謝料支払いなどを求めている「第2次不二越訴訟」の判決が19日、富山地裁で言い渡される。判決を前に、富山県出身の社会学者、上野千鶴子・東大大学院教授がこのほど富山市内で、「日本の戦後責任とジェンダー」と題し講演した。
上野教授は女性学、ジェンダー研究のパイオニア。講演では悪化している日韓関係を踏まえ、日本政府の戦争・戦後責任などを理論的に解説し、県内外から集まった約100人が聴き入った。
戦後生まれの国民が増え、「生まれていない時の責任を取る必要はない」との声があることについて、上野教授は、ドイツのナチ政権とは違い、日本の政権には戦前からの連続性があり、戦時中の負の歴史を背負う義務があると主張した。
慰安婦被害者が半世紀も沈黙せざるを得なかった理由について、「汚された人」と見る風潮が貞操観念の強い韓国内でも強く、身内から「家族の恥を外にさらすな」という風潮が強かったことなどを挙げた。そして挺身隊員が従軍慰安婦と混同されたため、提訴が遅れたと説明。提訴に踏み切った勇気に触発され、支援していることなどを話した。
さらに95年に設立された「アジア女性基金」が中途半端な形で今年解散してしまったこと、在日コリアンへの就職差別が現在も続き、選挙権もないことなど、今も残る人権問題について触れた。
主催した人権問題を考える市民グループ「クローバーの会」では、判決を前に「苦労して帰り着いた故郷でも“日本協力者”として冷遇された人たちの立場を理解し、人道的な見地から自発的に被害者を救済してほしい」と訴えている。
【青山郁子】
毎日新聞 2007年9月4日
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タイム バジル スペアミント
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