『たんば色の覚書-私たちの日常』(毎日新聞社 /2007.10月) を
読みたいなと思っていた矢先、
12月25日の中日新聞夕刊の文化欄に最新エッセイが載った。
病を得てからの辺見さんの文章は鬼気迫るほどに壮絶で、
ものごとを深く見つめ、しかも透明感がある。
今回の文章も、エッセイというにはあまりに深く、
だけど、悲壮というよりは、どこか突き抜けていて軽妙だ。
「死ぬまで生きる」とは、わたしもずっと思ってきたことだ。
過去も未来も”わたし”の記憶のなかにしかなく
「いま・ここで」起きている「こと」がだれにも等しくあるだけ、
と感じながら、それさえも、
過ぎてしまえば不確かな感覚ではないかと思い続けてきたわたしは、
結語の「それでも”いま”を精一杯生きる」
「”永遠のいま”を一瞬一瞬、惜しみながら生きる」
という言葉につよく共感した。
子どものころから、好きな詩や文章を書き写すという作業がけっこう好きだった。
辺見庸さんのエッセイをこころの中で反芻しながら打ち込んだ。
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