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みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

政治哲学者・アントニオ・ネグリ氏下旬に来日/東大では、上野千鶴子さんと姜尚中さんが討論者

2008-03-17 17:30:57 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日は、京王プラザホテルのB1階にある「麓屋(ふもとや)」で夕食。

 

お蕎麦と創作和フレンチのおしゃれなお店。

まずは4人で、海鮮サラダと3色手作り豆腐を注文。

  

開田高原で旅館をやっていた人がお店を出したということなので、
期間限定の珍しい「とうじ蕎麦」を、2人前注文。


おあげとねぎの入った濃いめの出しに、
 

「とうじ」という籠でお蕎麦を温めて食するという、
いわば、お蕎麦のしゃぶしゃぶか、つけ麺みたいなもの。



温めた蕎麦をお椀にとって、好みの薬味で食べます。
素朴な味で、体が芯からあったまりました。

  

季節の野菜天婦羅そば(温・冷)も驚くほどのポリュームで、
大満足でした。


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話は変わりますが、

先々週の日曜日の読売新聞に『帝国』の著者、アントニオ・ネグリの最新刊
『さらば、“近代民主主義”』の書評が出ていた。
買いたいと思って記事を切り抜いて持っていて、
高裁判決の帰りに、高島屋の自由書房で見つけて買いました。


『さらば、“近代民主主義”
政治概念のポスト近代革命』
(アントニオ・ネグリ/作品社/2008)


『帝国』は図書館で借りて読んで、
『さらば、“近代民主主義”』もざっと目を通したのだけど、
感想は・・・・予想はしてたけど、うーん、難解。
これ以上、聞かないでほしい(笑)。

『帝国』(アントニオ・ネグリ/以文社/2003)



『さらば、“近代民主主義”』
アントニオ・ネグリ 出版社:作品社
発行:2008年1月 価格:¥2520 (本体¥2400+税)

 ありとあらゆるものが資本のもとへ包摂される。健康・衛生・食料・出生率などわれわれの生の全体に権力が介入し、管理する。そんなグローバリゼーションと「生政治」の時代に、新しい世界をどう構築するか。ネグリはあきらかに今、その見通しを最も尖鋭(せんえい)に開く思想家のひとりだ。
 「同化」ではなく「差異」にもとづく「特異性(サンギュラリテ)」。その集合体が「マルチチュード」(ある種の多様性)であり、そこから抵抗が生まれ、「共通のもの」=〈共(コモン)〉が出現する。
 この基本視座からネグリは、権力・法・政府・「ポスト近代思想」などを次々に切り倒し、まったく新しい民主主義を創造しようとする。これまで「マルチチュード」概念に浴びせられてきた批判にも鋭く応戦する。
 ネグリの思想は一体おとぎ話なのか、違うのか。まだ判定するのは早い。今月下旬に初来日するので、その肉声をみんなで聞いてみよう。杉村昌昭訳。(作品社、2400円)
評・小倉 紀蔵(韓国思想研究家)
(2008年3月3日 読売新聞)


ところで、
このアントニオ・ネグリが、初来日するらしい。
わたしは偶然webで知ったのだけど、
朝日新聞にも毎日新聞にも紹介記事が載っていました。


朝日新聞2008.3.13


講演:政治哲学者・ネグリ氏、下旬に来日 討論なども予定--東京、京都 
毎日新聞2008.3.13

 『<帝国>』や『マルチチュード』が思想書としては異例の売れ行きを示したイタリアの政治哲学者、アントニオ・ネグリ氏が今月下旬、国際文化会館などの招きで初来日する。東京と京都で計4回、講演する。
 1933年生まれ。元々は、『資本論』を重視しない独自のマルクス解釈を深めてきた。特に近年、グローバル化に伴い出現した新しい世界秩序を、従来の国民国家やアメリカの一極支配とは異なり、中心を持たない<帝国>と表現して注目を集めた。さらに、<帝国>に対抗する新たな民主主義の主体として、マルチチュードという概念を提起している。
 講演は、東京が、22日午後6時から、国際文化会館、会費1500円(学生1000円)、会館企画部(03・3470・3211)▽29日午後1時から、文京区本郷7の東大安田講堂、無料、東大情報学環主催(negri-todai@iii.u-tokyo.ac.jp)▽30日午後1時から、台東区上野公園の東京芸大、無料、実行委事務局(03・5525・2606)。京都は、25日午後6時から、左京区吉田本町の京大百周年時計台記念館、無料、京大人文研主催(075・753・6902)。
 国際文化会館では姜尚中東大教授ら、東大では上野千鶴子東大教授ら、京大では市田良彦神戸大教授らが司会や対談相手を務める。
 東京芸大では、舞踏家の田中泯氏や映画監督の足立正生氏、映画研究者の平沢剛氏、在野の思想家、矢部史郎氏のほか、下層労働運動の活動家らがネグリ氏と討論する。また29~30日、田中氏の舞踏やクラリネット奏者、大熊ワタル氏らの演奏、「山谷(やま) やられたらやりかえせ」「三里塚 辺田」など、記録映画の上映もある。【鈴木英生】


朝日には書いてないんだけど、東大での講演会の討論者は、
なんと、上野千鶴子さんと姜尚中さん。
「新たなるコモンウェルスを求めて」のテーマも興味があるし、
討論者も魅力だし、ぜったい聞きに行きたい。

東大でのイベントの詳細は以下のようです。

 アントニオ・ネグリ氏講演会
「新たなるコモンウェルスを求めて」
アントニオ・ネグリとの徹底討論
3.29東京大学安田講堂


東京大学創立130周年記念事業
アントニオ・ネグリ氏講演会
記念講演:アントニオ・ネグリ氏
新たなるコモンウェルスを求めて
ディスカッション
アントニオ・ネグリとの徹底討論
討論者:
姜尚中(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
上野千鶴子(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
東京大学大学院生

『帝国』さらに『マルチチュード』など、グローバルな世界の「中で」、そしてそれに「抗して」、包括的なビジョンを問い続けるアントニオ・ネグリ。この世界的に最も注目される思想家の初来日を記念して東京大学・安田講堂で講演とシンポジウムを開きます。イラク戦争の失敗、単独行動主義の後退、経済の凋落、混迷を深める大統領選挙など、超大国アメリカの混迷は深まるばかりです。さらにドル暴落の危機もささやかれる世界経済の混乱は、<帝国>的なグローバリゼーションにどんな影響を与えるのでしょうか。また、生政治における社会関係の再生産や労働の新しいコミュニケーションは、グローバル資本主義の変容の中でどのような意味を持つことになるのでしょうか。
アントニオ・ネグリ氏の講演とシンポジウムを通じて、以上のような我々の抱えるマクロ・ミクロにわたる問題意識や、世界認識と変革のオルタナティブについて、徹底的に議論をする予定です。その中から来るべき「新しいコモンウェルス」の可能性について展望したいと思います。

学生・市民・研究者・ジャーナリストなどいろいろな方々の参加を募ります。
日 時:2008年3月29日(土)1:00pm〜4:30pm(開場12時)
会 場:東京大学 安田講堂
主 催:東京大学大学院情報学環・学際情報学府
共 催:財団法人 国際文化会館、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科、
    同油画科、音楽学部音楽環境創造科、大学院映像研究科
会 費:無料・事前申込不要
用 語:【講演】イタリア語/日本語(逐次通訳有)
    【討論】フランス語/日本語(逐次通訳有)


上野さんといえば、明日の午後1時15分からの
「徹子の部屋」に、「おひとりさまの老後」をテーマに出演されます。
わたしはこの時間見るのは無理だけど、
関心のある方は、ご覧ください。

緊急のお知らせ(3.21)
<緊急連絡・ネグリ氏の来日中止に関して>
3.29の東京大学安田講堂での講演会は、プログラム内容を変更のうえ、開催いたします。
詳細につきましては、今後決定次第HP上でお知らせいたします。
(3月21日09:40 ネグリ氏東大講演会事務局)



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