雨があがって急に暖かくなったからだろうか。
水仙や早咲きチューリップもいっせいに咲き始めた。
で、昨日やっと枯れ枝とか徒長枝を剪定して、
庭の手入れをしたら、かわいいお花たちが顔を出した。
奇しくも19日の朝刊に、ちょうど連れ合いがコラムで
暮らしにもっと「花」を、と書いていた。
いきいきセカンドステージ【寺町 知正さん】 暮らしにもっと「花」を 朝日新聞2008年03月19日 自家菜園や畑は野菜だけでなく「花」も作りたい。暮らしの中で花は彩りになるし、気持ちのゆとりの表れ。走り続けたあとの、セカンドライフではゆとりの価値観を持ちたいと思うのは多くの人に共通する。 最近は各地で広大な農地にヒマワリやコスモスなどの花一色の景色を見かける。これには、観賞とともに土壌の改良という期待もある。特定の植物では土を清浄にする効果や、土を肥やす効果がある。 例えばキク科のマリーゴールド。有害な土壌センチュウを駆除する効果で知られる。野菜を広い面積で作る専業農家でさえ、時にマリーゴールド畑にしてから、豪快に花や茎葉ごと土にすき込む人がいる。家庭菜園では、野菜と一緒に作れば良い。植栽でも、夏の黄色やオレンジは季節に似合い、寒さにあうたびに深まる花色の鮮やかさは見事だ。 食用にするニラ(ユリ科ネギ属)も花がすてきだ。トマト苗を植えるとき、何本か一緒に植え込むと耐病性や生育が増進するとされる。もちろん葉は食用できる。さらにマメ科やイチゴなどを除く植物全般に対しての殺菌効果もあり、害虫が嫌うという。 野菜と花の組み合わせはいろいろある。相性の良い植物を共栄作物(植物)という。ともかく、花の苗も買えば安くはないから種からまく人たちもいる。野菜や花は、作ること自体が楽しい。 実は私も、中学生のときには自分で種をまき、球根を分けて花を作っていた。大学では当時、珍しかった花を専門とする研究室を選んだ。日本人はもっと暮らしに「花」を入れて欲しい。今はもっぱら「花の観客」になった私が大きなことは言えないけれど。 (2008.3.19 朝日新聞) |
つれあいは、花の研究室にいたそうだけど、
今はもっぱら、花を育てる人は、わたしです(笑)。
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同じ日の中日新聞の1面下のコラム「中日新聞」に
上野さんの『おひとりさまの老後』のことが触れられていました。
【コラム】中日春秋 中日新聞 2008年3月19日 独り暮らしには、確かに気兼ねはいらない。だが、話す相手もいない無聊(ぶりょう)や心細さはあろう。若ければまだしも、高齢となればなおさらに ▼しかし、最近、厚生労働省の研究所が公表した推計によれば、お年寄りの独り暮らしは将来、ぐんと増えそうだ。二〇三〇年には、独り暮らし世帯は全体の四割近くに達するが、六十五歳以上、七十五歳以上の独居は〇五年からほぼ倍増し、合わせて独り暮らし世帯全体の六割以上を占めるという ▼少し前には、分譲マンションの独り暮らし高齢者世帯で「孤独死」急増というニュースも伝えられた。〇四年からの三年で計百二十一人に達し、〇六年は〇四、〇五年の二倍以上、六十八人に上ったことが、管理会社の団体が初めて行った調査で分かった ▼<病院で死ぬか、在宅で死ぬかじゃありません。誰に看取(みと)られて死ぬかなんです>。永六輔著『大往生』に載る市井の声の一つ。確かに、看取る者とてないのが「孤独死」の寂しさだろう。だが<死は所詮(しょせん)ひとりで成し遂げるもの>という人もいる ▼上野千鶴子著『おひとりさまの老後』が紹介する東京都監察医務院の小島原將直さん。同院のサイトで講演録が読める。小島原さんは監察医の経験から<大半は即死に近い極めて短時間の死>で<助けを求めながら孤独に死んで行ったのかは甚だ疑問>として「孤独死」のイメージに疑問符をつける ▼そのうえで、独居のお年寄りに例えば、こう呼び掛けている。<孤独を恐れるなかれ>。毅然(きぜん)として自分らしく生きて。そんな思いが込められている。 (2008.3.19 中日新聞) |
毅然として、わたしらしく、
花をめでながら生きていきたい。
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