柳原和子さんが載っていた。
昨年5月に撮影したというすてきなポートレートとともに。
昨年12月の対談が『婦人公論』に掲載されている。
『婦人公論』3月22日号


『求めない』に導かれて
「たったひとつの命がこんなにも私を愛している」
加島祥造×柳原和子
柳原和子さんの強い希望によって実現したものだという。
伊那谷での再会を約して終わっているが、死を覚悟してのものだろう。
そこにつむがれている言葉は、深い。
『求めない』
(加島祥造/小学館/2007)

求めない--
すると
簡素な暮らしになる

求めない--
すると
いまじゅうぶん持っているときづく

求めない--
すると
いま持っているものが
いきいきとしてくる

求めない--
すると
それでも案外生きてゆけると知る

求めない--
すると
改めて
人間は求めるものだ
と知る


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朝のNHK「生活ほっとモーニング」では、
鎌田實さんと瀬戸内寂聴さんの対談を再放送していた。
前回の放映も見たけれど、こちらも心に染みるよい話。


話の中に出てきた『なげださない』もとてもよい本。
わたしは、鎌田實さんのファンなのです。
瀬戸内寂聴さんの『遺したい言葉 』(日本放送出版協会)も
母にプレゼントしたばかりだ。
『なげださない』
(鎌田實/集英社/2008)

あとがきにかえて
--なげだしていいもの、いけないもの--
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なげだしてはいけないものがいっぱいある。
人は一人では生きられないから、人とのつながりはなげださない。
家族も友達もなげださない。とても大切なものだから。
現実の世界だけで生きていくのは寂しいから、夢や希望や志をなげださない。
子どもたちが安心して生きられるように、この国をなげださない。
教育をなげださない。
いのち、環境、平和をなげださない。
かけがえのないものをなげださない。
ぼくには、できないことも、いっぱいある。
カニもむけない。卵も割れない。ミカンもむけない。
りんごの皮もむけないけれど、
困っている人を助けに行くことはできる。
ぼくはぼくで、
がんばらないであきらめないで
なげださないで
生きていこうと思う。

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