みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『救えるいのちのために 日本のがん医療への提言』(山本孝司著/朝日新聞社)

2008-03-23 17:44:14 | ほん/新聞/ニュース
昨日は、がんで亡くなった柳原和子さんのことを書きましたが、
今日は、山本孝史参議院議員のこと。

岐阜県図書館の新刊コーナーで、
『救える「いのち」のために 日本のがん医療への提言』を見つけました。

著者の山本孝史参議院議員(民主党)は、
一貫して「いのち」の大切さを訴えてきた政治家でした。
一昨年「がん」を公表してからは、「がん対策基本法」成立に尽力し、
昨年12月、胸腺がんのため58歳で亡くなられました。
この本のあとがきは、12月10日に書かれており、
発刊日は、2008年1月30日。

この本はまさに、いのちを削って書かれた、
山本孝史さんの遺言ともいえるものです。


【内容紹介】 国会の本会議で、自らがん患者で余命短いことを告白、
がん対策基本法の制定を訴えた民主党議員・山本孝史による執念のメッセージ。
抗がん剤、終末期医療、在宅治療、がん検診、たばこ対策など、
自らの治療体験をもとにがん医療の理想像を提言。
薬害エイズと闘う参議院議員・川田龍平さんとの対談も収録。
がん患者や家族をはじめ、医療に関心のある人にぜひ!

 『救える「いのち」のために 日本のがん医療への提言』
(山本孝司/朝日新聞社/2008)


この本の「まえがき」の一部を紹介します。

 政治家として、がん患者として、
がん医療向上を訴える。

・・・・・・・・・・・・・・・・ この本では、私ががんとの共存の中で感じたこうすればがん医療は向上するという、私なりの提案を盛り込みました。貧弱な日本のがん医療の実態、その背景や原因を指摘し、救われる命が失われることのないような医療体制をつくることを国民全体が理解できるよう、医療費の仕組みなどについても解説しました。
国民の半数近くががんで死ぬ時代が来るといわれています。政治もこの問題を軽視できません。がん医療の水準を高めることは、医療の提供体制を格段に向上させることに他なりません。そのためには費用もかかります。
 健康人の立場ではなく、もし自分や自分の愛する家族ががんにかかった時に、私と同様、日本のがん医療の貧弱さに失望することがないような医療体制を確立しなければなりません。読者の皆様にも、がん医療の問題を自分自身の問題と受け止めていただき、一緒に考えていただけたら幸いです。
 助かるはずの「いのち」が次々と失われていく。それは政治の責任です。これからも私は、がん患者の国会議員として「いのちの政策」に取り組んでいきます。





ふと気がつくと、

若いころ歌った吉田拓郎さんのシングル曲
「今日までそして明日から」を口ずさんでいました。
 
わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかの力をかりて
時にはだれかにしがみついて
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかをあざ笑って
時にはだれかにおびやかされて
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかにうらぎられて
時にはだれかと手をとりあって
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと



わたしには わたしの生き方がある
それはおそらく自分というものを
知ることから始まるものでしょう

けれど それにしたって
どこで どう変わってしまうか
そうです わからないまま生きてゆく
明日からの そんなわたしです

わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました

そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

(「今日までそして明日から」吉田拓郎・作詞)






人気ブログランキングに参加中 
応援クリックしてね
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする