みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『おひとりさまの老後』を読む会(上野千鶴子著)、「議員としてのスキルアップ連続講座」を開催。

2008-08-06 08:22:49 | ジェンダー/上野千鶴子
あさって8月8日(金)から約半年間(3月まで)の予定で、
「『おひとりさまの老後』を読む会」をはじめます。

「む・しネット」プロジェクト企画として、
会員制ではなくて、オープン参加でやりますので、
どなたでもお気軽にご参加ください。

まず初回の8日は、読書会のすすめ方を話し合います。
『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著/法研)の本を持ってきてくださいね。
(本をお持ちでない方には上野さんのサイン本があります)

『おひとりさまの老後』
はじめに
第1章「ようこそ、シングルライフへ」
第2章「どこでどう暮らすか」
第3章「だれとどうつきあうか」
第4章「おカネはどうするか」
第5章「どんな介護を受けるか」
第6章「どんなふうに『終わる』か」
あとがき


会場はいずれも、JR岐阜駅コンコースのすぐ東に続いている
「ハートフルスクエアG」(岐阜市女性センター・2F)。
名古屋から快速で18分、交通の便がよいところです。

第2回の8月20日(水)から、じっくり読み込んでいきますので、
8日の予定が立たない人は、2回目(20日)からの参加でも大丈夫です。

上野千鶴子さんの本を読み続けて7年目、読書会ではいままでに、
『上野千鶴子が文学を社会学する』『差異の政治学』
『老いる準備』『当事者主権』
『生き延びるための思想』
を読んできました。


8月22,23日に、「ウィルあいち」(愛知県総合女性センター・名古屋市)で開催の、
M&T企画「議員としてのスキルアップ連続講座」の参加者も募集中。
この市民派議員対象の勉強会も7年目を迎えます。
連続講座は3回通しでの参加が原則。
定員15名であと数名です。
お早めにお申込ください。

以下、『む・しの音通信』66号に載せたインフォメーションです。

~「む・しネット」プロジェクト企画~
「おひとりさまの老後」を読む会
 
上野千鶴子さんの著書を読み始めて7年目。
今年度は、話題の75万部の大ベストセラー、
『おひとりさまの老後』がテーマ本です。
読みやすいけれど奥が深い本を一緒に読みましょう
会員制ではなくオープン企画なので、
参加したい方はご連絡ください。
会場はJR岐阜駅東の「ハートフルスクエアG」です。
◆第1回:8月8日(金)10~12時
 小研修室2(ハートフルG)
◆第2回:8月20日(水)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
◆第3回:9月29日(月)10~12時
 小研修室1(ハートフルG)
プロジェクトスタッフは新田幸子と寺町みどり。
お問い合わせは、058-272-2348(新田さん)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
M&T企画(寺町みどり&ともまさ)/「議員としてのスキルアップ連続講座」 
「む・しネット」の共催で、3回実施します。
担当スタッフは、島村きよみ、小川まみです。
●第1回「議会で働くために、
まず各種の基本を身につける」
日時:8月22日(金)13時~20時~
23日(土) 9時~12時
会場:ウィルあいち(名古屋市)
講師:寺町みどり&ともまさ
《講座対象者》「無党派・市民派」の議員
       および立候補予定者の市民
《参加費》 1万5千円(2日間通し)
《締め切り》定員15名(先着順)
《問合せ先》寺町知正(T/F 0581-22-4989)
【セッションの内容】
・「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」
~基本的な議会のルールと流れ
・「原則に基づく的確な発言、議論が効果を生む」~質疑と一般質問の違い
・「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」~情報公開/住民監査請求
・「9月議会に向けて=決算審査のために」
予算のしくみと流れ/「財政健全化法」
・「具体的問題の解決」
【第2回】10月24日(金)~25日(土)
テーマ「議会活動のレベルアップ/各手法の実践的テクニックを身につける」
【第3回】2009年1月下旬か2月上旬
テーマ「一般質問と議案質疑の組み立て/情報公開/不正支出/予算審議対策」

<編集後記> 
 65号完成間近の1月に体調を崩し、まみさんが印刷・発行にこぎつけた。
66号の編集・発行は今大地さんが手を挙げたけれど、
企画段階で脳底動脈瘤が見つかりダウン(手術、療養中)。
校正担当の幸子さんも「C肝」だし、スタッフは揃いも揃って「プロジェクトb(ビョーキ)」です。
体調も快復したので、ペースダウンして発行しましたが・・・先行きはグレー。
ということで、スタッフも、はやく載せたかった記事も、賞味期限切れ間近に(笑)。
仕事がはやく、イキのよい編集スタッフ募集中!! (みどり)
 
(『む・しの音通信』66号より転載)



名古屋でお会いした上野さんから日本経済新聞に連載していらっしゃった
【やさしい経済学「21世紀と文明」】「エイジングとポストモダン社会」
というコラムの、全回分のコピーをいただきました。

「もうブログで紹介してる」と言ったら、「じゃあいらない?」。
全部の記事は揃ってないので、「ほしい、ほしい」と言ってもらってきました(笑)。

7回目まではブログで紹介したのですが、
7月28日の最終回がまだなので、いかに紹介します。







「エイジングとポストモダン社会」【 やさしい経済学「21世紀と文明」】――[8] おひとりさま現象  
(2008.07.28 日本経済新聞)

 『おひとりさまの老後』(法研、2007年)という本を書いたら75万部に達するベストセラーになった。著者のわたしも想定外の、「おひとりさま現象」が生まれている。
 それも無理はない。高齢者の三世代同居率は五割を割って45%。代わって増えたのが夫婦世帯の35%とひとり世帯の16%。合計すれば51%と、同居世帯を越える。これから先はますます、ひとり世帯が増えるだろう。
 これまで「家族のなかの老後」がいちばん幸せと思われてきたが、ほんとうにそうだろうか?
 NHKのTV番組、『クローズアップ現代』が「おひとりさま現象」をとりあげた。キャスターの国谷裕子さんの「どうしておひとりさまが増えるんでしょうね」という問いに答えて、ゲストの樋口恵子さんが、ズバリ、「そりゃ、ラクだから」と答えた。
 樋口さんと言えば、1980年代、時の中曽根内閣が家庭基盤充実策をとなえ、「老後は、孫を膝(ひざ)に抱くたのしみを」と言ったのに対し、「そんなことをしたら、年寄りの骨が折れる」と返した人だ。当時すでに人生80年時代。80代の年寄りが20代の孫を膝に乗せれば、そりゃ骨折もするだろう。
 高齢者の同居率を経済階層別にブレイクダウンしてみると、おもしろいことがわかる。高経済階層ほど別居を維持する世帯分離派、低経済階層は、子世帯が親にまで手がまわらない「姥(うば)捨て」別居派。中間層に、かえって同居率が高い。二世帯を維持するのは、余裕と選択の産物なのである。
 「家族のなかの老後」は、場合によってはリスクにもなる。家族は、政府の言うように「福祉の含み資産」にもなるが、逆に虐待やストレス源などのリスク要因になる。介護関係の専門家は、ひとり世帯の方が同居世帯よりも問題に対処しやすい、と証言する。家族がたちはだかるために、みすみす問題があるとわかっている家庭に介入できないのだ。考えてみれば、「おひとりさま」は、家族に期待もできない代わり、家族がリスクになる可能性からもまぬがれている。
 後期高齢者医療制度は、高齢者を扶養家族からはずすという。それならいっそ、65歳以上になったらだれの扶養を受けないですむ「おひとりさま」仕様の年金・社会保障制度を設計してもらいたいもの。そうでなければ制度の一貫性に欠ける。
=おわり
…………………………………………………………
上野千鶴子(うえの・ちづこ)
48年富山県生まれ。京大大学院博士課程修了。
専門はジェンダー研究。
(2008.07.28 日本経済新聞)


「『おひとりさまの老後』を読む会」に参加したい方は、
新田さん、またはみどりにご連絡ください。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
人気ブログランキングに参加中 
応援クリックうれしいな
 
 




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする