みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

オーシャンブルー・カンナetc~7月の花たち/浅野史郎さんからのメッセージ(7月27日)

2009-08-01 10:48:04 | 花/美しいもの
7月は雨続きで、傘が手放せなかった。
(降ったりやんだりなので二回も忘れた!)

梅雨明けで明るい夏到来!の7月のイメージは崩れてしまったけれど、
それでも、季節はめぐり、庭の花たちは忘れずに咲いてくれた。

6月から毎日、百個のほどの花を次々に咲かせているオーシャンブルー。
道端の石垣をオーシャンブルーの花で埋め尽くしたいと、
数年前から、連れ合いが大切に育てている。


オーシャンブルーは別名「琉球朝顔」、一日花だけど昼でも咲いている。
朝はブルーの花を咲かせ、次第に赤みを帯びてきて、夕方には赤くなる。
  
青  →  青紫  →  赤紫
  



カンナとトリトマ(トーチリリー) は、わたしが植えた花。
小さいころから、夏に咲く燃えるような真っ赤なカンナが好きだった。

春先にカンナの球根を堀り上げて、別の場所に移植しようという
連れ合いの思惑ははずれ(笑)、今年も元気に咲いている。
  

  

ギンモクセイの下には、雨が大好きなガクアジサイが
長いあいだ、咲いていた。
 
雨にぬれる、モントブレチア(ヒメヒオウギスイセン・姫檜扇水仙)とヘメロカリス。
  

つかの間の晴れ間に咲く庭の花たち。
  

  




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ところで、
6月に「成人T細胞白血病」で入院されてた浅野史郎さんが、
病室から、メッセージを発信している。

5年前から、すでにウイルス保有者と判明していたそうだから、
2年前の東京都知事選挙も、病気をかかえながらの立候補だったのだ。

わたしは、2006年に名古屋で浅野さんを招いてのシンポジウムを企画、
都知事選のあいだは東京にいて、事務所のサポートをさせていただいた縁もあり、
浅野さんの病状がきがかりだ。

順調に治療はすすんでいて、あとは、骨髄移植、とのこと。
無事ドナーが見つかって、骨髄移植が成功することを心から祈っています。

浅野史郎さんからのメッセージ(7月27日)
(浅野史郎さんを支援する会)

「抗がん剤による治療は順調に進んでいます」と、今回も報告するのですが、「順調」ということは、「予定通り」ということで、副作用のほうも予定通り出ているということです。
副作用は、全体として、たいしたことはないのですが、それでも、若干の吐き気、発熱、食欲不振、脱力感はあります。抗がん剤が効いて、白血球の中の好中球数が減って、免疫が落ちてくると、これがてきめんという形で出てきます。
このところ、食欲不振がけっこうつらかった気がします。7時半、12時、18時に食事が運ばれてくると、「また、食べなければならないのか」という日が2,3日続きました。「食べるのも治療のひとつ」と自分に言い聞かせて、なんとか、7、8割は食べますが、楽しくありません。そんな状態も、やっと脱しましたが、食味が変わっていて、食べ物があまりおいしくないのは、変わりません。

42キロのフルマラソンの走者として、抗がん剤治療を走りに例えてみると、5キロ、10キロは、順調に、そして身体的にも楽な思いで走れますが、20キロ、30キロになると、疲れが蓄積してきて、一歩一歩がつらくなります。
「35キロの壁」というものもあって、この辺は本当につらくて、止まりたくなる時期です。ただ、ここでの治療の場合、医師団が患者の状況を見ながら、つらい状況を放置せず、適切に対応してくださるので、つらさが続くことはありません。

ということもあり、第二クールの3回目の抗がん剤投与は、予定では29日(水)なのですが、好中球数が1000以下の場合は、回復するまで投与を延期するということになっています。24日(金)の好中球数が約600でしたから、回復が間に合わなければ、3回目の投与は少し延期になるでしょう。
こうやって化学療法を続けていって、第3クールが終わる頃には、骨髄移植の準備段階に移行ということを目指しています。そのためには、ドナーがみつかることが必要ですが、ドナーはまだみつかっていません。私の白血球の型(HLAの型)とある程度合致している候補者は少しいるそうですが、「ある程度」の合致では、骨髄移植の際の危険度が大きいので、候補者の中から、HLAの型が遺伝子レベルまで合致した人を探し出し、その中で、現在の健康状態が良好で、実際の移植に「イエス」と言ってくださる方を、現在選び出している段階です。
この辺のところは、患者側には、途中経過としては情報が入ってこないので、「果報は寝て待て」状態ではあります。

世の中は、本格的な夏の到来らしいですが、室内の気温が保たれて、窓を開けることができない病室にいると、季節の推移が実感できません。元気があるときは、少し身体を動かさないと、病人病人してしまうという恐怖感があります。
実際、病人らしくなっているかなと、一日中パジャマ姿でいる自分の身を振り返っています。元気があるときには、少し、がんばってみます。がんばり過ぎない程度に。
浅野 史郎


関連で(にならないとは思うけど)、

WANの視点・論点にアップされた、
 改定臓器移植法の成立に寄せて    田中智彦
が、とてもいい。
関心のある方は、是非ご一読を。

最近のWANの「よみもの」は充実してきた。
 

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