今日は、衆議院選挙運動の最終日。
明日はいよいよ投開票で、未明には衆議院議員が出そろうだろう。
終盤になり、マスコミ各社が読み応えがある特集をつぎつぎに組んでいる。
4年前の小泉による「郵政選挙」と言われた衆議院選挙のフィーバーの反省からか、
今回のマスコミの報道も慎重なものもちらほら。
とはいえ、「政権選択選挙」という言葉は定着して、「民主絶対優位」は動かないらしい。
投票用紙に向かうまで、「投票する人を決めてない」人がけっこういるわけだから、
直前まで、各候補者の政策を見比べて投票したい。
そんななか昨日の、毎日新聞社会面には、上野千鶴子さんの「制度も政治も変えられる」。
政党には、期待していても、裏切られることも多い。
完璧な政党はないわけだから、「よりましな」候補者に投票して、
市民が望む政策と制度をつくるために、政治を監視し、声を上げ続けるしかない。
そういう意味で、わたしは民主党にも過度の期待はしていない(笑)。
制度も政治も変えられる。それをわたしが望むなら。
主戦場はネット? 批判CM席巻
自公 動画で攻勢 民主 無視(2009.8.26 朝日新聞)
鳩山大臣に似た男性が「細かいことは結婚してから考えるよ」と女性を口説くインターネットCMで話題をさらった自民党。21日には新たに「ラーメン編」「ブレル男たち編の2作をアップした。・・・(以下略)・・・・・
ここへきて、自民党が、ネガティブキャンペーンに力を入れている。
もうそれしか方法がないのだろう。
オモテでは麻生さんが、「政権ではなく、政策で選んでください」と声をからしているのが、
ウラでは「政策論争ではなくて民主の批判」なのだから、もうマンガみたい。
有権者の受信能力をみくびっている自民党は、こうして自滅していくのだろう、と思う。
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同じ日の、朝日新聞。
編集委員の早野透さんと星浩さん、坪井ゆづるさんが、
「地殻変動はなぜ起きたのか」という興味深いテーマで座談会をしている。
オマケ
今日午後9:00から、NHK総合ではじまる、土曜ドラマ「再生の町」。
5回連続で、第1回は「非情」。
「再生の町 ふるさとが破綻するとき、私たちは何を守るのか・・・?」
2009年8月29日からの土曜ドラマは「再生の町」。
「地方公務員」を主人公にした、
大阪発ならではの本格社会派ドラマです!
テーマは「地方自治体の財政破綻と再生」。
自分たちのふるさとを守っていくため、何を残し、何を削るのか・・・?
どうぞ、ご期待ください!
見逃さないようにしなくちゃ。
「一期一会」に
最後まで読んでくださってありがとう
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
明日はいよいよ投開票で、未明には衆議院議員が出そろうだろう。
終盤になり、マスコミ各社が読み応えがある特集をつぎつぎに組んでいる。
4年前の小泉による「郵政選挙」と言われた衆議院選挙のフィーバーの反省からか、
今回のマスコミの報道も慎重なものもちらほら。
とはいえ、「政権選択選挙」という言葉は定着して、「民主絶対優位」は動かないらしい。
投票用紙に向かうまで、「投票する人を決めてない」人がけっこういるわけだから、
直前まで、各候補者の政策を見比べて投票したい。
そんななか昨日の、毎日新聞社会面には、上野千鶴子さんの「制度も政治も変えられる」。
政党には、期待していても、裏切られることも多い。
完璧な政党はないわけだから、「よりましな」候補者に投票して、
市民が望む政策と制度をつくるために、政治を監視し、声を上げ続けるしかない。
そういう意味で、わたしは民主党にも過度の期待はしていない(笑)。
制度も政治も変えられる。それをわたしが望むなら。
考えよう・選ぼう:’09衆院選 上野千鶴子さん(東大教授) ◇制度も政治も変えられる 毎日新聞 2009年8月28日 東京朝刊 「1人暮らしでも安心できる老後のしくみを作ろう」と訴えたい。 介護保険ができたのは大きいけど、改定の度に使いにくくなっている。その改悪は、国民が容認している。社会保障費を毎年2200億円抑制する方針を国会が認めたけれど、その国会議員を当選させたのは有権者だから。介護保険は今後どうなるのかとよく聞かれるけど、大事なのは「あなたがどうしたいか」でしょ。 4月に変えたばかりの要介護認定基準を10月に元に戻すことになった。選挙を前に有権者が声を上げれば、政治家の態度が変わる。座視してはダメです。 年金も介護も「上の世代は食い逃げしてる」と、世代間対立があおられていますが、圧倒的に多くの高齢者は弱者ですよ。弱者同士を対立させるのは分断支配の定石。世代を超えて連帯しないと米国型格差社会になる。まだ間に合う。そう思って「世代間連帯」(共著)という本を書きました。制度も政治も変えられる。あなたが変えたいと思うなら。(談)=おわり毎日新聞 2009年8月28日 ======================================================================== 社説:視点…衆院選 脱「劇場型」=論説委員 与良正男 ◇有権者は変わったのに 衆院選がスタートした後も民放テレビの情報番組の中心はもっぱら酒井法子容疑者の覚せい剤取締法違反事件だ。前回衆院選(05年)に比べ、選挙関連の時間は随分と減っている。 民放関係者は「4年前は『刺客』さえ取り上げれば視聴率はグンと上がった」と話す。「小泉劇場」と呼ばれた前回。結果的に選挙が郵政民営化一色となってしまったことへの反省がテレビ局側にもあるという。 だが、番組が減った理由はそれだけではない。今回、マニフェストの紹介や比較にかなり時間が割かれるようになったが、例えば各党幹部らがテレビに登場して討論をしても実は視聴率はさして上がらないそうだ。 では、選挙への関心は低いのか。無論、30日の結果を見てみないと分からないが、事前世論調査や期日前投票の状況を見ると投票率は前回並み、あるいはそれを上回りそうな勢いだ。 ここに大きな変化を感じないわけにはいかない。郵政騒動を経て、有権者の政治を見る目は確実に変わってきているのではなかろうか。 報道各社の事前調査では民主党の圧勝が予測されている。自民党候補者のみならず識者の中にも「有権者は『政権交代』というムードだけに流され、相変わらず劇場型政治だ」との指摘があるが、そうとは言えないのはもうお分かりだろう。少なくともワイドショーがリードしている選挙ではないのだ。 一方、新聞報道では民主党のマニフェストに対し、財源のあいまいさなど厳しい論調が目立った。それを熟知しながら、民主党の方がまだましだという人もいるだろう。自分は負担増になりそうだと分かっても、ともかく一度、政治の仕組みを変えなくてはと考える人もいるはずだ。そうした多様な民意の積み重ねが民主党優位の状況を作っていると見るべきである。 「有権者は単純」となめてしまったのか、むしろ、ワイドショー政治に頼ろうとしたのは自民党だ。5人の候補者がテレビに出演しさえすれば国民の目を引きつけることができると考えた昨秋の総裁選しかり。東国原英夫・宮崎県知事の出馬要請騒ぎしかり。それが勘違いだったのは既に明らかだろう。 自民党は今、インターネットでアニメを使って民主党へのネガティブキャンペーンを繰り返しているが、これも話題は呼んではいるものの、選挙戦で功を奏している様子ではない。 多くの有権者は冷静に判断しようとしていると思える。もちろん、民主党も浮かれている場合ではないという話でもある。 毎日新聞 2009年8月28日 |
主戦場はネット? 批判CM席巻
自公 動画で攻勢 民主 無視(2009.8.26 朝日新聞)
鳩山大臣に似た男性が「細かいことは結婚してから考えるよ」と女性を口説くインターネットCMで話題をさらった自民党。21日には新たに「ラーメン編」「ブレル男たち編の2作をアップした。・・・(以下略)・・・・・
ここへきて、自民党が、ネガティブキャンペーンに力を入れている。
もうそれしか方法がないのだろう。
オモテでは麻生さんが、「政権ではなく、政策で選んでください」と声をからしているのが、
ウラでは「政策論争ではなくて民主の批判」なのだから、もうマンガみたい。
有権者の受信能力をみくびっている自民党は、こうして自滅していくのだろう、と思う。
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同じ日の、朝日新聞。
編集委員の早野透さんと星浩さん、坪井ゆづるさんが、
「地殻変動はなぜ起きたのか」という興味深いテーマで座談会をしている。
なぜ、地殻変動は起きたのか―総選挙、編集委員対談 朝日新聞 2009年8月26日11時41分 政権交代の是非を問う衆院選は「民主党圧勝」が現実味を帯びてきた。なぜ、地殻変動が起きたのか。選挙後はどうなるのか。政治担当編集委員の早野透、星浩、坪井ゆづるが話し合った。 ■揺り戻しない 圧勝報道 早野 選挙になってないんだ。公示日の第一声で民主党の鳩山代表は「歴史を塗り替える」と言ったのに、麻生首相は「おわび」から始めた。「おわび」から入ったんじゃ、選挙にならないんだよ。 星 「民主圧勝」報道への揺り戻しがあるかどうか。これは、ほぼないと見る。判官びいきは負けている側に何か理があって、かわいそうだから起きる。いまの自民党には考えにくい。自民党には「政権にいるから応援する人」と「政治家個人のファン」の2種類ある。前者は情勢が悪くなって一気に逃げている。 早野 この期に及んでも、自民党は地元利益を言っている。麻生氏のチラシに「筑豊インター来年度完成」なんて書いてあるんだ。 坪井 あとは民主党批判ばかり。森元首相もチラシに、小沢チルドレンを「非正規社員や労働組合の事務員、キャバクラ嬢に至るまで、あまりにも国政をまかすには如何(いかが)かと思われる」なんて書いた。これでは支持基盤は固められても、無党派層は呼び込めないだろう。相手の民主党の33歳の女性候補から「森さんが初当選したのは32歳でした」と言い返されてもいた。ただ、現場では本当に民主党が300議席も取れるのかという声がまだまだ多い。 星 それは、いまだに頭の中が2、3割の得票で当選できた中選挙区制なんだよ。1票でも多い方が勝つ小選挙区制は、票差のわりに議席数が大きく変動する。 早野 風というより地殻変動が起きてるんだな。そういえば、小泉元首相が「有権者はもう自民党に飽きちゃったんだ」と言ってたな。安倍、福田、麻生政権への批判だけでなく、長い間の鬱積(うっせき)が噴き出しているんでしょうな。 坪井 2代続いた政権ぶん投げが致命的でしょう。 早野 なのに麻生氏が「責任力」なんて言う。あれは裏目だ。あんな無責任に投げ出した自民党に責任なんて、誰も言われたくないもの。 星 首相が「安心実現」と言わなければならないほど、安心じゃない国に、誰がしたのか。そこを有権者は見抜いている。それと大きいのは、「地方の反乱」が今も続いていることだ。小泉構造改革で広がった地域格差に対応できない自民党への不信は深い。 坪井 自民党が橋下大阪府知事や東国原宮崎県知事らにすりよったのも自民没落を象徴した。橋下氏が知事会の要求をのませた上で「守らなかったら、ウソつき政党よばわりし続ける」と言ったのも、かつてない光景だった。 ■投票で晴らす欲求不満 【マニフェスト】 星 都内の民主党の選挙事務所では、会社員が上司に言われてマニフェストを取りに来ていた。「政権が代わったら、自分たちの仕事にどんな影響が出るかを検討するためだ」と言って持ち帰ったよ。 早野 今回は、テレビも各党の政策比較をしていた。 坪井 しかし、マニフェストの中身はひどい。自民も民主も「ばらまきリスト」だ。これで有権者が喜ぶと思っているなら、あまりに有権者をバカにしている。 星 でも、いまは財源論を問題にするよりも、自民党への怒りの方が強い。財源論に入る前に勝負をつける小沢戦略が奏功している。 早野 首相は「8月は日本を考える月に」なんて言ったけれど、マニフェストを比較する前に、自民党はアウトを宣告されているんだな。 坪井 だけど、こんな形で片方を圧勝させる有権者というのは、ただ留飲を下げたいだけに見える。投票が圧倒的なフラストレーションの表現手段になっていないか。 星 そうそう。4年前の刺客と同じように、今回も有権者は残酷だ。自民党の偉い人が苦しんだり泣いたりするのが見たいんだ。 早野 ただ、民主党の子ども手当のような直接給付か、自民党の間接支援方式かの違いはマニフェストで鮮明でしょう。各省の補助金を関係団体を通して渡す途中にムダがあった。それを排除する民主党に、有権者は「そうだ」と思っている。 坪井 霞が関の信頼が失われたことが背景にある。 星 年金問題が大きいね。 早野 それに天下りだな。 【各党の事情】 星 公明党は小選挙区の8人が軒並み苦戦だ。頼りの自民票が来ない。自民支持層が自民離れをしている現状では、公明党は厳しい。 早野 7月の東京都議選では維持した公明党の完勝神話がついに崩れるのか。公明党は自民党に深入りしすぎたねえ。逆も、しかり。自民党の「比例は公明に」も自民の比例区復活を減らすから、自分で自分の首を絞めている。 坪井 共産党が小選挙区での候補者を半減させたことが今回の選挙を大きく変えた。 星 効果が大きいのは、北海道5区の町村元官房長官、福島2区の根本匠氏、島根2区の竹下亘氏らだ。それぞれ1万から2万の共産票が勝敗を左右しかねない。 早野 共産党は候補者削減を政治的に使えなかったのかね。民主党との政策協定は無理でも、「憲法問題は慎重にする」と言わせるとか。ただの自主投票じゃなあ。 星 今回は共産党がアメリカ大統領の名前を最も多く連呼している。こんなの初めての選挙ですね。 早野 鳩山氏も非核三原則やインド洋の自衛艦派遣問題は、オバマ頼みのところがある。「信頼関係を築く」とか言って、自民や社民からの批判をかわしている。 坪井 オバマ大統領は「チェンジ」のシンボルだから、選挙で好んで使われる。 早野 共産党は「確かな野党」から「建設的野党」になる。これは政権の外での是々非々なんですよ。社民党は政権内での是々非々になる。 星 国民新党は郵政見直しの一点を訴える。「逆小泉」だね。民主党が大勝すると、社民や国民新党は割を食う。 ■連立協議 政策違う3党 【選挙後はどうなる】 星 小沢氏や鳩山氏は、この衆院選を来年の参院選とパッケージで考えている。参院選で勝たないと安定政権はできないからだ。参院の自民党幹部は今回、最低でも180議席は取りたいと言う。それ以下だと、次の参院選に建設や農業などの役所と業界代表が自民党から立候補してくれないからだ。業界代表は、いわば自民党の背骨みたいなもの。その背骨をへし折っちゃうのが、小沢氏の戦略だ。 早野 そうなると、政官業癒着の与党・自民党がなくなっちゃうんだな。新しい自民党には、どういう基軸があるのだろう。 星 谷垣禎一元財務相が言っている「絆(きずな)」とかコミュニティーとか。田舎の名士はもともと、お上の世話になってない。自立心がある。弱者救済型の民主党とは違うんだという考え方だろうか。竹中平蔵氏的ではない保守の再構築ができるかどうか。 早野 そういう次の自民党のリーダーは誰がなるの。 星 今回の小選挙区で勝つのが条件。麻生執行部でない加藤紘一氏や谷垣氏とか、若手の石原伸晃氏、人気の舛添要一氏らの名前が挙がる。 【民主党政権】 星 選挙後、民主党には二つの問題が待ち構える。ひとつは鳩山氏の「故人献金」問題。税金の不正還付や母親からの贈与隠しなどを追及される。もう一つは100人規模になる小沢チルドレン。こちらは小沢氏自身が裁判を抱えているから、院政を敷いて影響力が大きくなるというものでもないだろう。 早野 その前に社民、国民新党との連立協議がある。政策の中身は結構、差があるんだよ。子ども手当の金額とか配偶者控除の存廃とか。個々に調整するのか、総括的なお題目で合意するのか。社民党は「憲法審査会を動かすな」とか入れたいだろう。 星 民主党は3党の協議機関を置いて、時間をかけてやろうとするでしょうね。 坪井 そこに政界再編の芽はあるのかな。 星 社民党がごねるようなら、参院自民党のごく少数が民主に移るとかはあるかもしれない。「連立野党はない」といっている公明党の動きも気になる。 早野 じゃあ、選挙後も波乱含みということだね。 朝日新聞 2009年8月26日 |
オマケ
今日午後9:00から、NHK総合ではじまる、土曜ドラマ「再生の町」。
5回連続で、第1回は「非情」。
「再生の町 ふるさとが破綻するとき、私たちは何を守るのか・・・?」
2009年8月29日からの土曜ドラマは「再生の町」。
「地方公務員」を主人公にした、
大阪発ならではの本格社会派ドラマです!
テーマは「地方自治体の財政破綻と再生」。
自分たちのふるさとを守っていくため、何を残し、何を削るのか・・・?
どうぞ、ご期待ください!
見逃さないようにしなくちゃ。
「一期一会」に
最後まで読んでくださってありがとう
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね